中南米が日本を追い抜く日 三菱商事駐在員の目 (朝日新書 117)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732170

感想・レビュー・書評

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  • 三菱商事の中南米駐在員が、その日々の生活を通した視点で、中南米の可能性について模索した。マスコミや学者でないビジネスの世界の生活が垣間見えて面白い!ボリビア・パラグアイパートの著者は知り合いなので、更にスリリング。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:302.55||I
    資料ID:95080060

  • 【目的】
    ・中南米の現状、中南米におけるビジネスについての理解
    ・商社のビジネスの理解
    ・将来的に中南米研修、駐在を検討する際の材料
    ・配属面談のための情報収集

    【レビュー】
    中南米の政治・経済の現状について、三菱商事の現地駐在員のレポートを元に新聞記者が編集した本。
    食料・資源を中心に中南米の可能性が多角的に分析されている。
    単にデータを持って来た分析ではなく、ほとんどが現地の実際のビジネスに基づいて述べられているので、非常にわかりやすいし説得力がある。

    【学んだ事 個人的見解】
    ・中南米の歴史(ハイパーインフレ・各国の政情など)
    ・発展途上国でのビジネスの大変さ(政府中枢との関係を持たなくてはならない事)
    ・中南米駐在は面白そうという事

    どの日系企業も今はアジア重視をしているが、今後10年〜20年は中南米ビジネスの可能性がどんどん広がり、その後はアフリカ大陸、という大まかな流れだと考えている。
    自分が最も脂がのってきた30代40代に一番熱くなるのは中南米だと思うので、引き続き勉強していきたい。
    ポルトガル語研修を狙うのは多いにアリだなと思った。積極的に狙っていきたい。

  • 読み物として面白い。

  • [ 内容 ]
    動乱期をくぐり抜け、高度成長の波に乗り、「2万%」のハイパーインフレも克服。
    「世界の台所」の座をうかがう。
    BRICsの「B」、VISTAの「A」。
    世界中の投資家が熱視線を注ぐ中南米が、日本経済を追い抜く日も近い…!?
    商社マンたちが見た、いま最も熱い大陸の最前線。

    [ 目次 ]
    第1章 世界の食料庫-ブラジル、チリ、アルゼンチン、パナマ
    第2章 資源・エネルギーの宝庫-チリ、ブラジル、アルゼンチン
    第3章 石油とナショナリズム-ベネズエラ、キューバ
    第4章 新自由主義の実験場-チリ
    第5章 先住民のうねり-ボリビア
    第6章 テロとの戦い-コロンビア、ペルー
    第7章 知られざる先端産業-ブラジル

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    [ 参考となる書評 ]

  • 勉強のために読んでみた。

    中南米には資源とか食糧とか、ビジネスチャンスいっぱいあるよー、的な話。

    多分、多くの人がそれには気付いてるけど、やっぱ中南米って言う地理的な悪条件が日本と関係を持つビジネスを創出できひん理由なんやろな。

    まあ、いつか日本抜かれるかもねってのが言いたかったんやろけど、国民性の観点から書いてる部分が多くて、著者の主観がかなり含まれてると思うから、説得力にイマイチ欠ける。

    学術的じゃなかったから、めっちゃ読みやすかった。
    日記?メール?をまとめた一冊らしいから、中南米の現状を知るにはよかったかな。

  • 三菱商事の南米駐在員の方々による南米諸国の現状、ビジネスの可能性についてまとめられた本。
    駐在員ならではの現地に住んでわかるナマの情報や、各国の政治・経済状況、それぞれの国の将来性などバランスよくまとめられている。
    南米諸国の事情には詳しくないので、イメージをつかむのにとても役に立った。
    資源や農産物の豊富さは知られてるが、ブラジルが世界一のオンラインバンキングシステムを誇るほどIT先進国だなんてスゴク意外だった。
    コロンビアのアルバロ・ウリベ大統領みたいな政治家、日本もいればな〜。

  • 商事会社の人って 物の売り買いからなので 物の見方が違うなぁ って

  • 中南米といえば、事故や事件、災害のニュースばかりという印象の方も多いと思いますが、最近は経済ニュースなどで、鉱物資源や食糧価格の高騰、原油価格の高騰と代替手段としてのバイオ燃料(エタノール)の普及、温暖化対策の歯止めとなるべき熱帯雨林の違法伐採など、中南米が注目されています。

    そもそも中南米の国のそれぞれの国がどこにあるのかご存知ない方も、失礼ながら多いのではないでしょうか。

    この本は三菱商事の駐在員の目から見た各国の日本とのつながり、文化、政治、経済などが書かれています。
    へ〜知らなかったと思うことも沢山書かれており、なかなか勉強になりました。

    アンデスの高級レモンは何故日本の食卓に乗らないのか、ワインだけではない、コンビニのシャケ弁当の原産地はどこか、輸入カーネーションの8割は実はコロンビアから・・などなど、意外と身近なんですよ。

  • 『反米大陸』とセットで読み

    両極端な本で
    コッチは
    「中南米には無限の可能性が広がっている!!」
    みたいなポジティブな話

    ボリビアマニアの友だちによれば
    「ボリビアは『ウユニもポトシもあるんだよ!』
    じゃなくて『ウユニとポトシしかないんだよ!』」
    と豪語

    ペルーの事例に関しては
    目新しいことは書いてなかった

  • 2008/8
    大手商社の社員で、長年海外赴任が多かった著者からみた、中南米諸国の潜在的なポテンシャルを実体験かた語っている。それぞれの国は抱えているもんぢあは少ないが、それに反してそれぞれ売りと言えるものもあるので、日本の国際的地位がいつまでも安泰とはいえないと再認識させられる。

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