- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022732637
作品紹介・あらすじ
辞書や参考書だけではどうしてもつかめない、ごく基本的な英語表現の機微(「運用知」)を、朝日ウィークリー最強コンビが丁寧に解説。45のレッスンを終えれば、「運用知」が確実に身につきます。
感想・レビュー・書評
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how comeはwhyとまったく同じではなく、いつもと違うが何故?の驚きを含んでいる
I'm willing toは積極的参加ではなく、お付き合い程度
徒歩で on footよりby footが主流になりつつある
理由の説明にも違いが出る
as:古い印象を受ける使用法。相手も知っている情報についての英用法。
because:相手に取って理由が新情報
since:理由を既に相手も知っている前提詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉は実際に使われる場において意味が変わる。
仮に文法的に正しくても、時と場合、使い方次第では不適切なものになる。
あるいは、表情や声のトーンなどの非言語的な要素の影響で意図しない効果をもたらすとか。
本書は、そういった44の例を取り上げ、(個人差異はあるが)ネイティヴの語感ではどう感じられるのかを解説してある。
例えば、be willing to~は、特に反対の意向もないので、相手が求めるなら同調する、くらいの意味であるとのこと。
every one every bodyの使い分けは、前者の方が話者は心理的距離を近く感じている時に使われるそうだ。
hobbyは、時間や手間暇をかけてする趣味のことを指すとか、推奨する意味で使うならhad better~よりshould~の方がよい、なんていう話は、NHKの英語講座などでも取り上げられていたように思う。
最近の辞書は、こういった「運用知」に関わる情報も積極的に取り上げるようになってきたとも、本書にある。
そうか、高校時代に買った辞書を、そろそろ更新してもいいのかな。 -
2017年09月02日読了。
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うーん、やっぱり基本的には普遍的な、ノンバーバルなコミュニケーション能力の問題のような気がします。
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[図書館]
読了:2011/1/10
語用論(pragmatics)を取り上げた本。
[Good]
「なんか変だな」と感じさせる訳文になってるところが良い。
"get off the car" →「タクシーを下車する」
[Not good]
各レッスンの「オチ」は寒い。
一応カテゴリ分けはされているのだが、「誤解を招くその一言」「基本表現の落とし穴」などといった非常にざっくりしたもの。
言葉そのものに問題がある場合(must be tired や Who are you?)と、発話時の表情や発声の仕方によって皮肉になる場合(excuse me)が一緒くたになっていて少し分かりづらい。もう少し厳密なカテゴリ分けがされていた方が良かった。 -
大学時代のゼミの先生。私の人生に大きな影響を与えてくれた大好きな先生です。
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「1日3分」という言葉に惹かれ購入。
<目から鱗>の英語表現、何事も誤解を与えないことが大切ということ。
勉強になりました。
日本語と英語の考え方、というか<ニュアンス><感じ方>の違い…
言語は字面だけじゃないということ。
あと数回読もう(<・>_<・>)
うーん、英語ができないボブの闘いは果てしなく続く…
( ・・)-○))〜〜〜〜〜〜Ю ☆)゜o゜)/
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『Asahi Weekly』の連載記事の新書化。表現や文法的知識はあるが、実際に使うと怪訝な表情をされる、やりとりがぎこちなくなる、と言った経験は多くの人があると思う。そうした知識は語用論に基づく知識が不足しているために起こると著者は述べており、その知識を「運用知」と名付けている。こうした運用知を必要とする事例を集めてネイティブの意見も含めながら解説しているものが本書。
作文を見てても、スピーチやプレゼンを聞いていても、何かがひっかかる、そんな時は往々にしてこの運用知に問題がある時ではないかなぁと思う。それって、うまく教育の俎上にのっけられないものかなぁ。こうした書籍を通して、自らの経験から、教員などがエピソード混じりに説明、ぐらいしか思いつかないんだけどねぇ。この辺、語用論的能力を育成する指導に向けての何かアイデアがあればいいなぁと、考えながら面白く読めました。