50歳からのむなしさの心理学 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950277

感想・レビュー・書評

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  • なるほどなと思える事、参考になる事もあるのだけれどもこれは今までの人生でも得てきた事がある人が今後どうしていくかが前提になっているので、今もこれからもどうしようと考えている私にはちょっと違うかなと。
    でも、50歳になる前に何か見つけられると良いな。

    再読。
    改めて読んでみて良かった作者の言葉。

    ・思い悩むとき、すでに前向きの一歩を踏み出している。
    ・虚しさに押し潰されそうな思い、それはより良く生きたい気持ちのあらわれ。
    ・こんな自分はイヤだと自己嫌悪する、それは向上心が強い証拠だ。

  • 前提として、
    人生半ばまで無難に生きてきたけど、何か物足りない。
    漠然と「むなしい」、と感じる人が対象かと思った。
    (自分より恵まれた人生に対する嫉妬とそれを気にしてしまう自信のなさによる「むなしさ」、つまり『何しても自分はダメだ』的な「むなしさ」とは違う気がした。)

    読みやすい文章かと思う。
    要所々々でそうかもな、といった言葉が並ぶ。

    P84-88で紹介される言葉たちとP114-119の内発的動機づけに関する実験、第5章が印象に残った。

    自己実現(ありのまま自分らしく生きること)のために没頭出来る、感情が揺さぶられる能動的な趣味を持とう!
    仕事だけに生きず、地域社会や若い人とも関わろう!

    そう筆者は伝えたいのだろうと私は思った。
    違うかったらごめんなさい。

    忙しい諸氏は第5章だけでも読めば、(男性視点寄りな箇所もあるが)実践的な生きるヒントを得られるかもしれない。

  • 仕事をするために生きているのでなく、生きるために仕事をする。
    人生は今、今、今の連続
    何をやるかを迷う人が多い、本当に重要な事は、どうやるか!
    何が起こるか分からない、それを不安に思うか、ワクワクするか、そこが人生の分れ目
    人生は偶然によってつくられる、問題はそれをどう活かすかだ。
    何が起こるかは運次第だが、それを活かすかどうかは自分次第
    これでいいだろうか?と思い悩むとき、すでに前向きの一歩を踏み出している。
    こんな自分はイヤだと自己嫌悪する、それは向上心が強い証拠
    苦しくなかったら人生じゃない
    悩む事ができる人こそ健康
    生きている実感を得るためには抵抗感も必要
    今を生きないと生活はない
    人生というのは、今、今、今の連続だから、今が変わらなければ、人生はずっと今のまま変わることは無い。
    人生を変えるというのは、行動を変えるということによって成し遂げられる。
    自分の人生の主人公は自分だけ

  • 50を迎える心情は、納豆することが多かったが、結局、どうすべきかは、自分で考えるという結論であった。

  • 心理学の先生が書いた本なので、堅い内容かと想像していたが、読みやすいものだった
    51になった自分には、むなしさの正体が理解でき、今後の過ごし方に大いに参考になり、大変心強く感じた
    趣味や経験のない仕事やボランティアやスポーツ、挙げるとキリがないがいろいろ試して、自分の人生後半にやりたいことを見つけようと誓った

  • 自身の置かれた状況の参考にしたいと思い手に取った本書。
    これという解答に出会うことはなかったが、心に響く箇所は多くあった。
    解答は自分の頭で考えて導き出すしかない、と理解した。

    特に印象に残った箇所は以下の通り。

    ◆結局のところ、だれもが自分の人生に意味があると思いたいのだ。そうでないと前を向いて生きていけない。人生は思い通りにならないことの連続と言ってよい。大きな挫折感に苛まれることもある。それでも前向きに生きていけるのは、そんな人生に意味を感じることができるからだ。人生におけるむなしさに打ち克つことができる人は、人生を意味づける方法を心得ている。(P.46)

    ◆目的だの結果だのを求めずに、行為そのもの、行為すること自体に意味を感じる生き方。行為の結果から何がもたらされるかなどは考えずに、目の前のすべきことに没頭する。案外それが人生というものなのかもしれない。自分が携わっていることの全貌が見えるようなことは滅多にない。そうであるなら、行為そのもの、生きていること自体、日々の生活の繰り返しの中に、充実感が得られれば、それは満ち足りた人生と言えるのではないか。(P.113)

    ◆こうした相補的な機能によって、人間はより全体的な生き方へと自己を実現していくことができる。たとえば、外向的に生きてきた者は、より全体的な生き方をするために、まだ発達していない内向性を開発することが必要となる。それによって、ものごとを総合的に判断できるようになる。同様に、思考機能を優先させて生きてきた人にとっては、まだ未熟なままである感情機能を開発することが、幅広い生き方につながる。(P.144-145)

  • スッキリしないが。参考にはなる。

  • 心理学というか、著者の独白に対して共感を覚えるといったようなもの。解は特にありません。こういった本を手に取る人は同じことを考えるということなのでしょう。

  • なんだかあまり心に響くものがありませんでした。特に第1章は読んでいるだけで暗い気分になってしまいます。著者自身もこの本のタイトル通りの経験をしていることがうかがえます。

    最後まで読んでもどうすればその「むなしさ」を克服できるのか、いまひとつピンとこないのは気のせい? むなしさを感じている人を励ますどころか余計に落ち込んでしまうような内容にも思えます…。

  • 数日前に退職勧奨がありました。今もがいています。

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著者プロフィール

榎本 博明(えのもと・ひろあき):1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、 カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に『〈自分らしさ〉って何だろう?』『「対人不安」って何だろう?』『「さみしさ」の力』(ちくまプリマ―新書)など。

「2023年 『勉強ができる子は何が違うのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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