今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 249
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313392

作品紹介・あらすじ

【社会科学/経営】外から価値を加えることがブランディングではない! 今治タオルの潜在力を見事に引き出したブランド戦略の秘密を解説。安い海外製品におされっぱなしの状況を打破し、品質のよさを売り上げにつなげるために何をすればいいかがわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤可士和氏が関わっていることは知りませんでした。
    佐藤氏が関わっていることはとても興味を持ちましたが、今治タオルの復活というタイトルに惹かれました。佐藤氏がリーダーシップをとっているように見えますが実は藤高氏がチームを率いています。佐藤氏の立ち振る舞いや戦略の作り方も勉強になりますが、なんといっても組合員の人達が奮闘していく様が好きです。
    過去に東京に出店をして失敗した経験を持ちながらも未来のために青山へ出店する決意をされたのは凄いと思いました。

  • 今治タオルがここ数年で認知度を上げた背景が当事者の佐藤可士和氏らの話で書かれている本。ブランドを作る・守るためには参考になる内容だった。

  • 20190208
    四国旅行で今治市を回り、Imabari towel本店を見たことで手に取った本書。Imabari towel自体は、何となくメイドインジャパンで品質が高いという理解であったが、この本を読み本店を回ることで、どのような歴史のもと作られたタオルであるか、どのようなブランディングで再建されたタオルであるかを知ることができた。たかがタオルではなく、生活の質を最高にまで高めることがタオルでできるのだと深く感銘し、さっそく青山のフラッグ店へと赴きたい。
    話題は一転、佐藤氏のブランドコンサルティングの概念は目から鱗であった。良いもの=本質的価値があるものは資金を投入して広告しても売れるとは限らない。資金面でのサポートと、広告戦略=戦略的イメージコントロールは両輪なのである。
    具体的なブランディング手法は以下に列挙しているが、特に感銘を受けたのは、本質的価値を守るマニュアル=基準を徹底し、それを見直していくケーススタディの作業を継続して行っていくことである。セルフブランディングもそうだが、自由奔放にしていて勝手に信頼感が醸成されるものではない。先ずは基準を素直に遵守し、見直しを図るよう継続していくべきだ。

    //MEMO//
    今治市を回ったことで本書を購入。
    ブランディングのプロセス、リザルトをデザイナーの佐藤氏から学ぶ。
    セルフブランディングにも通ずる共通点を吸収し、自分に適用したい。

    いいものを作ってる=持ってるからそこ、上手な宣伝をして売りに行ける

    ブランディング=①本質的価値 × ②戦略的イメージコントロール


    ・キーファクター
    ・ロゴマーク
    ・バジェット

    コンサルティングにおけるコミュニケーション
    ・納得ではなく、共感を得る

    ・タッチポイント
    →消費者とのコミュニケーション

    ・マニュアルのアップデート
    ・ケーススタディ

    OEM
    Original Equipment Manufacturer
    相手先ブランド生産

  • 「石を動かすのは最初は重いけれど、一度転がり始めれば速い」四国タオル工業組合さんの執念を感じた。

  • 佐藤可士和氏が手掛けた「imabari towel」ブランド再生物語。佐藤可士和氏のマーケティング論/ブランディング論というより今治タオル工業組合の奮闘記といったほうが正しい。ゆえに肉薄する臨場感や緊迫感が伝わってき、地域創生/ブランド再生に取り組む全ての方におすすめしたい。ブランドを作る難しさや戦略の必要性、ちょっとした邪な気持ちが瓦解につながるところなど非常に参考になる。いまでは今治=高品質のタオルだが、いくら技術を持って水準高くともOEMで目先の売り上げに甘んじると長期的には弱体化する恐ろしさと、それを巻き返すのがこれほど難しい(まさに奇跡)ことを痛感させられる。

    ブランド再生が限りなく険しい道だけれども、佐藤可士和氏が最後に語る「今治タオルの奇跡だってたった2%」、この言葉が大きな励みになるであろう。

  • ブランディングの根底には一貫した意志が必要なのね。地方創生の良いケースかと。

  • 今治タオルがいかにして復活したかというのを赤裸々に語っていて、具体的な取り組みの事例が記されている。
    歴史がある程度あり、価値が届ききっていないプロダクトのブランディングを考える上ではとても参考になると思う。

  • 今治タオルの歴史、ブランドが浸透するまでの経緯がわかりやすくまとめられている。
    今治タオル使いたくなります。

  • 鮮やかに蘇るブランド。
    佐藤可士和はさすが。
    一時ブランド化が流行ったが、どの位生き残っているのか。
    維持の難しさなど、興味深かった。

    高品質を売りにするなら、遊び心を出すのはブレになる。
    初心を忘れないのは何事にも繋がる教訓。

  • vol.284ブランド復活のストーリー!起死回生のブランドはどんな戦略で挑んだのか?
    http://www.shirayu.com/news/2014/

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著者プロフィール

■佐藤 可士和(サトウ カシワ)
クリエイティブディレクター。博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西新工場など大規模な空間デザインプロジェクトにも多く従事。
文化庁文化交流使(2016年度)、慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020年)毎日デザイン賞ほか多数受賞。
2021 年春に国立新美術館で「佐藤可士和展」を開催予定。

「2021年 『佐藤可士和の対話ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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