受験は母親が9割 灘→東大理Ⅲに3兄弟が合格!

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023314276

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】親がしっかりサポートすれば、どんな子も東大に合格できる! 3人の息子を灘中・高校から東大理Ⅲ合格に導いた母が、合格メソッドをおしみなく公開。息子たちによるコメントやツッコミも満載で、受験生を抱える親、必読。

感想・レビュー・書評

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  • 良い本。勉強で困らないようサポートしてあげることも立派な親の愛情だと感じた。
    のびのび育てることが良いことだという風潮がある中、こういう本も1冊読んでおくといいと思う。
    文章も読みやすく、他人をおとすようなことは書いていないので不快感がない。
    子供たちのコメントも随所にあって家族のあたたかみを感じる。

    ただこの本の通りにやろうとするのはかなり難しい。もちろんすぐに取り入れられる工夫もあるが、本当に著者自身がすごい努力をされている。
    逆にこの本を読んで色々と諦める方もいるかもしれない。子供だけが努力すればいい、そんな親の甘い考えを見事に打ち砕いてくれる本。

  • 現代社会では、母親業を下に見ている風潮がある。しかし、母というのは何よりもやりがいがある仕事だと著者は指摘する。
    子供の勉強や受験を親がサポートすることにためらう必要はない。特に子供のうちは、勉強しなさいと声かけするだけでは勉強の習慣は身に付かない。特に小学生のうちは、つきっきりで勉強を見てあげることが必須。

    佐藤家には子供部屋がなく、リビングで勉強も食事も睡眠もしていた。成績の良い子は、リビングや食卓で勉強しているというデータがある。常に子供は母の目が届く範囲にいる。逆にテレビやゲームをリビングに置かない。夏は暑く冬は寒い部屋に置いておくことで、テレビゲームの習慣を遠ざけることができる。

    そんなに過保護に育てては自立できないのでは?とよく聞かれるが、大学生になった子供達は、実家から出て、兄弟仲良く暮らしている。子供は時期がきたらきちんと自立する。

    お子さん4人いるが、比べないこと、お兄ちゃんなんだからと我慢させることは絶対しないよう気を付けてきたとか。なので、子供の頃から兄弟喧嘩はほとんどなく、4人とも反抗期もほとんどなかった。

    著者の理念は、子供をいい大学に行かせることではなく、豊かな人生を送るために、一生勉強する習慣を身に付けさせること。東大を狙えと言ったことは一度もない。
    高校受験は中学校の担任教師の内申点に左右されることが多い。これは教師の主観が入り込んでしまうため、オススメは中学受験。中学受験に塾は必須。塾を選ぶ基準は塾が出している結果に注目すること。

    スマートフォンとの付き合い方は、これからの親の課題。大人でもあっという間にスマホ依存になってしまうから、テスト前は取り上げるくらいの覚悟が必要。

    母にとって大切なことは、どんな時も感情的にならず常に冷静であること。テストの結果が良くても大げさに誉めず、逆に悪くても怒鳴ったりしない。どちらのケースでも同じテンションでいることが大切。
    スケジュール管理は勉強机に、2か月分のカレンダーを張り出すこと。試験の予定などを書き込んでおけば今日やらなきゃいけないことがすぐに逆算できて便利。

    小学生になったら、歴史は漫画、地理は、るるぶ、理科は植物図鑑が役に立つ。
    大学受験と相性がいいのは、TOEICより英検。

    母親も一緒になって楽しみながら勉強に取り組むことが大切。母さんは勉強嫌いだったけど、あんたは頑張りなさいという姿勢では子供もヤル気が起きない。

    小学生のうちは、子供のレベルにあった塾に通わせることも大切。あまりにもレベルが高過ぎる塾に入れると、ついていけなくて、勉強自体が嫌いになってしまう。
    子供が苦手なところ、つまずいたところ、理解していないところは放置せずに、丁寧に理解するまで一緒に復習する。
    そして、家庭教師よりも塾がオススメ。家庭教師は母親がかわりに勤まる。

    子供が中学受験に失敗しても落ち込むことはない。その時点で子供は、まだ12歳。この後いくらでも挽回できる。

  • 読みやすい
    著者の子どもたちへの愛があふれている
    過保護と思えるくらい、徹底して子どもが勉強しやすいようサポートする姿勢が、潔く、清々しいほどに徹底している。

    プリントやノートの準備
    音読、よみきかせ
    スケジュール管理 など

    具体例が少なかった。実物の写真などもっと多用してあるとより腹落ちする。

  • 子供に任せっきりにせず一緒に学び手伝い応援すること。東大に限らず受験に興味ある親にはいい本なのかな、と。母の愛はつよし。

  • 子供が楽しく勉強できるようにとこれほどまで介入するのはすごいな、と思った。
    しかし子供とご主人のコメントもあり、スパルタママの愛情をしっかりと感じていたことが新鮮だった。

  • 面白かった!あっという間に読めた。今まで読んでた西村さんと同じ意見のところもあったり違うところもあったり。母親目線だから楽しかった。しかしただただ感じるのは圧倒的経済力…!!!!!!!!!!そこだけはそう簡単にはマネできないな…。スーパーママ系はやっぱり専業主婦が多いのかな。塾の送り迎え必ずとか凄いなぁと。受験と恋愛の両立は難しいってバシっと書いてあるのはびっくりした。自分にも何か取り入れられそうなものはあるかなあ…と思い返すと…そうねぇ、いつでも感情はフラットにってとこかなぁ。アンガーマネジメントとか自分で自分の機嫌をとるというのがとても苦手なので…頑張ってみようかな

  • 「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟〜と結構被るところがあった。違いと言えば家族の意見とQandA、写真や図が追加されている所だろうか。
    個人的には大失敗だったゆとり教育について語っていた所。暗記は脳が若いうちにやるに越したことはないのに。と言う所が印象に残った。兎にも角にも感服しきりだった。
    母親業はやろうと思えばいくらでも。とことん突き詰められる。というのが分かった。

  • 親がしっかりサポートすれば、どんな子も東大に合格できる! 3人の息子を灘中・高校から東大理Ⅲ合格に導いた母が、合格メソッドをおしみなく公開。息子たちによるコメントやツッコミも満載で、受験生を抱える親、必読。

  • 3兄弟東大合格でおなじみの佐藤亮子さんの本を初めて読んでみた。気になってたんだ。
    だいぶマジかよ…って引いたけど、最後まで読んでわかったのは子供への関心の高さと愛情深さだった。途中に挟まる子供達のコメントからもそう感じられた。真似できるかどうかは置いといて、いい本だった。

    “幼き子供達と一緒に絵本を読み、童謡を歌っていたときのことを思うと「ああ、幸せだったな」と温かい気持ちでいっぱいになります。”

    絵本を10000冊読むのは相当大変なこと。それでもこういう気持ちになるのはわかる。

  • こわい。教育ママ、正しいから、こわい。ただ、子供たちは「自分たちはまだ何も成していない」と考えているのが立派

     なんか、読んでいて、濃密って感じ。子どもたちは濃密な人生を生きているんだなって。だからこそ、こんな濃度の高い人生に慣れ切ったこの人たちは、、、とい世界観に恐ろしくなった。
     庶民はこんなに濃いもの受け付けられないっすわ。



     教育ママとしての情熱。すばらしい。優秀な人材を世に排出してくれているのだから感謝します。
     でも、子供の教育が終わった後、燃え尽き症候群にならないでね。そのエネルギーをビジネスに生かしてほしい。教育者にならなくていい、ビジネスマンになって社会貢献してほしい。

     子供に一生懸命お金や時間をかけて、美しいものに触れさせて、すばらしい。理想の教育を実現している。
     誰でもできない素晴らしい教育をしていて、すごいね。

     ここの家の子たちに、ちきりんとかの本でも読ませてみたいな。これだけ優秀だから、自立して、良いものを社会還元してくれそう。

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著者プロフィール

作曲科・ピアニスト。国立音楽大学作曲学科卒、同大学院作曲専攻音楽理論コース修了。

「2018年 『女声合唱とピアノによる日本の歌 郷愁に寄せて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤亮子の作品

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