絵巻で見る・読む 徒然草

  • 朝日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023314566

作品紹介・あらすじ

【歴史地理/日本歴史】サントリー美術館所蔵・海北友雪の徒然草絵巻を約100点収録。絵巻の美しさはもちろん、原文とわかりやすい意訳もつけ、徒然草の内容も楽しめる。人と人とのお付き合いやシンプルに生きるコツなど現代にも通じる兼好法師の筆が光る。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと昔に特別展で見つけて気になってたんだけど、図書館で巡りあって運命感じですぐ借りた。

    やっぱり古典はいい!現代に通じるところが多い。
    この感動をどうやって若い子(学生に)伝えたらいいのかしら。まだまだ精進しなきゃだわ。

    教科書採録の超有名な段から知らない段まで。絵巻物で見るから伝わるし想像力も駆り立てられる。
    じっくり読むってよりパラパラと気になった段から読めるのも手軽。

    お金が山ほどあったら家に置いておいて時々見返したい。

  • 思っていたよりずっと徒然草は良い本だった。
    本棚にしまいっぱなしになってる文庫をもっと読もう。
    兼好法師は、死んでいることを除けば、最高の友達になってくれそうな人だ。

  • 人間はいつの時代も根本的な悩みや考えは同じなんだなあと改めて感じた。
    絵巻を見ながら読めるというところが場面を想像しやすくわかりやすい。

  • 二十巻全長約250mの長大な絵巻~Pつるづれなるままに書いてみました序つれづれなるままに:1お付き合いのヒント(恋せよ男子3よろづにいじくとも・心の友の見分け方12同じ心ならん人と・字が下手でも手紙は直筆で35手の悪ろき人の・親しき仲にも礼儀あり37朝夕、隔てなく・友達の条件117友とするに悪ろき者・交際のエチケット170さしたることなくて・おもてなしは心から231園の別当入道は):2教養と振る舞い(学問のすすめ1いでや、この世に生まれては・読書の楽しみ13一人、燈火のもとに・日ごろの心がけが大切32九月二十日の頃・話せばわかる人の品格56久しく隔たりて会ひたる人の・気立てのよい女性とは36久しく訪れぬ頃・噂好きは品がない77世の中に、その頃・事情通を気取らない78今様のことどもの珍しきを・知識人こそ自慢しない79何事も、入り立たぬさま・まねして学ぶ85人の心、素直ならねば・こつこつ努力どんどん名人150能をつかんとする人・ポーズだけでも効果あり157筆を取れば・知られざる酒のマナー158盃の底を捨つることは・ほとんどの話は無駄話164世の人、相会ふ時・この親にしてこの子あり184相模の守・時頼の母は・慎重な玄人勝手な素人187よろづの道の人):3住まいと日常(家は人なり10家居のつきづきしく・やはり家は人なり独占欲に幻滅11神無月の頃・四季の移ろいを感じよう19折節の移り変はるこそ・家造りは夏を基準に55家の作りやうは・多すぎるのは見苦しい72賤しげなもの・お金は使ってなんぼ!217ある大福長者の云わく・ひとりになる時間を作ろう75つるづれわぶる人は・持ち物でセンスがわかる81屏風・障子などの絵も文字も・こんな庭が欲しい139家にありたき木は・死後に財産を残すな140身、死して・まずは身の回りを正すべし171貝を覆ふ人の・お酒の長所と短所175世には、心得ぬことの・夜こそステキな時間191夜に入りて):4心の不思議と面白さ(抑えられない胸のドキドキ8世の人の心惑はすこと・恐るべし女の情念9女は、神のめでたからんこそ・旅で心をリフレッシュ15いづくにもあれ・人の声に惑わされないで45公世の二位の兄人に・踏んだり蹴ったり46柳原の辺に・聞けばよかったのに52仁和寺にある法師・ふざけすぎはダメ53これも、仁和寺の法師・狙いすぎはダメ54御室に、いみじき稚児の・信じることが一番68筑紫に、なにがしの押領使・世の中嘘だらけ73世に語り伝ふること・要は心の持ちよう39ある人、法然上人に・世にもあり得ない話88ある者、小野道風の・思い込みの力89奥山に猫又といふものありて・度が過ぎると害になる97そのものにつきて・油断は失敗のもと109高名の木登り言ひし男・勝つことは負けないこと110双六の上手と言ひし男・心は傷つきやすい129顔回は、志、人に・ピュアな人はほほえましい236丹波に、出雲といふ所あり):5「今」を、どう生きるか(限りある人生だから面白い7あだし野の露消ゆる時なく・名声や財産にも惑わされるな38名利に使はれて・人はいつ死ぬかわからない415月五日・人生タイムマネージメント49老い、来りて・永遠なんてないんだよ74蟻のごとく集まりて・今この一瞬を生きる92ある人、弓射ることを習ふに・わずかな時間もムダにしない108寸陰、惜しむ人なし・死を見つめてこそ人生137花は盛りに・余韻の味わい138祭過ぎぬれば・思い立ったら即実行59大事を思ひ立たん人は・時間は止まらない155世に従はん人は・当てのない未来に期待しない166人間の営み合へる業を見るに・人生何が一番大切か188強は、そのことをなさんと思へど・無駄なことはやめよう127改めて益なきことは・心にゆとりw211よろづのことは・自分は自分235主ある家には)E疑問に思うことが大切243八つになりし年~多分、高校の時分に読んだのだろうが、その時は共感を覚えたろうか?今になって読むと特に人付き合いで頷いてしまう。半角数字は段数

  • 兼好法師…好きかも。
    今読んでも全然古くない。
    なんだかいろんな悩みも軽い感じでぶった切ってくれそう。
    この軽さがいい。

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著者プロフィール

島内裕子(しまうち・ゆうこ)
東京都に生まれる
1979年 東京大学文学部国文科卒業
1987年 東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程単位取得退学
現在  放送大学教授 博士(文学)(東京大学)
専攻 『徒然草』を中心とする日本文学

主な著書  
『徒然草の変貌』(ぺりかん社)、『兼好─露もわが身も置きどころなし』(ミネルヴァ書房)、『徒然草文化圏の生成と展開』(笠間書院)、『徒然草をどう読むか』(左右社)、『方丈記と住まいの文学』(左右社)、『批評文学としての「枕草子」「徒然草」』(NHK出版)、『校訂・訳 徒然草』(ちくま学芸文庫)、『校訂・訳 枕草子』(上・下、ちくま学芸文庫)

「2020年 『響映する日本文学史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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