戦国武将を診る 源平から幕末まで、歴史を彩った主役たちの病

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023314924

作品紹介・あらすじ

【自然科学/医学薬学】家康も怖れた勇将・真田幸村の「赤備え」には医学的にも根拠があった。その家康落命を招いた美食の一皿、坂本龍馬の破天荒な活躍の裏にはあの障害が? 戦国の名将や維新の名士たちと病との知られざる関係を、現役医師が診断・解明する。

感想・レビュー・書評

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  • 戦国の名将や維新の名士たちと病との知られざる関係を、現役医師が診断・解明する。トリビア盛りだくさん。

  • 「残された文献などを元に、平清盛・織田信長・坂本竜馬などの歴史上の人物が患っていた病気を診断してみよう!」という本。NHKの「総合診療医ドクターG」の偉人版ですね。
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  • 歴史上の人物を史料からその病歴を読み解いていくという医学書。書評で読んで気になっていたもので、医学雑誌に連載されていた内容が単行本された。
    広く知られている病気の話もあれば、そこをそう言っちゃうかと思うような病気の話もあり、ドキドキしたりもしますが、医師が医学的見地で言っているので問題ないんでしょうね。これ読むと、これからの大河ドラマを見る目が変わるかもしれません。

  • 著者は、有名な産婦人科医、臨床免疫学者。本書の特徴として、多数の和文歴史書と英文医学論文からなる参考文献が充実している点。欧米のサイエンスライターは面白いアイデアや事実を書くとき、必ず出典を明記していることは本書も同じ。どの話も面白かったが、特に真田の赤備えは圧巻。赤が男性ホルモンを介して脳を活性化してオリンピック格闘技の成果を高めるという論文から、赤備えが武将自らを興奮させて戦闘力を高めること、女性では勝負下着にならないという話から始まり、男性更年期に及ぶ。有名な上杉謙信の脳卒中も診断だけでなく、食塩によるSGK1遺伝子の活性化やTh17細胞から血管内皮障害に及ぶ。最終章の山田顕義、コッホ、北里およびウイルヒョウの関係も知らなかったが、北里の結核研究への意地が、研究テーマにあぶれた山極勝三郎のコールタール発癌につながる。他にも、在原業平の浮気遺伝子とか待賢門院のオギノ式による計画妊娠、秀吉の男性不妊治療など産婦人科医ならではの視点が面白い。久しぶりに面白い本に出会った。

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