あるきだした小さな木 (世界のカラー童話)

  • 偕成社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (67ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784034041406

感想・レビュー・書評

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  • 森の中の小さな木は、人間といっしょに暮らしたい。
    からだをゆすって、根っこを抜いた。
    そして、ゆっくり歩きだしたよ。

    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部 より)

    絵もストーリーも味があって良い。
    自由に世界を見て回りたいと思った小さな木が、
    にょこっにょこっと地面から根っこを引き出して歩き出す。
    そばにいるパパとママの木に別れを告げて旅に出る。
    いろんな場所を見て、いろんな物に出会い、時間をかけて自分の居場所を見つけ、大きい木に成長する。
    元気をもらう、さわやかな本。こんな感じでひょいひょいっと私たちも自分の目でいろんなものを見ていこう。

  • 小さい頃に読んだことがある本。
    大人になってから読むと置かれた場所で咲くのではなく咲ける場所を自分から探しに行くことの大切さを教えてくれた。

  • 絵がおっしゃれー。人間と一緒に暮らしたいとなんとか土から出て森からぬけだし歩き始めた小さな木。さまざまな人間に出会ってさまざまな経験をして成長し居場所を見つける。親の側の心地いい森にいることより何があるかはわからないが好奇心と行動力で自分の道をいった小さな木。自立。動き出さなきゃ見えないものがあった。これが私の生きる道ってな。自由と独立と愛情。ここではないどこか、自分のいるべき場所、納得の生き方。自分で考えること、自分で動くことね。

  • キラキラ読書クラブ掲載本。

    フランスの童話。
    初版は1969年。
    シンプルだけど、内容は今でも通用する「自由、独立、愛情」を求めるもの。

    「『木はあるけないじゃないか。』

    でも ほんとうに
    木は あるけないかしら。

    それは、いままで、
    ためしに あるこうとした 木が、
    一本も なかったからです。
    ほんとうに いっしょうけんめいに
    あるこうと おもった 木が
    一本も なかったからです。」

    カラフルなイラストも見ているだけで勇気を与えられる気がします。

    短いし、ほとんどひらがなで書かれていますが、
    年少児限定ではなく、いくつになってもお勧め。

  • とにかくシルビーセリグの絵に惹かれる!!!
    シンプルながら模様のいれ方に絵を書きたくさせる魅力あり!
    映画にできるのでは…?

  • 大きくなる、成長するって、ワクワクすることなんだ。誰だって。いつからだって。やさしいきもちを忘れずに、まだまだ良き日々を送りたい。そんなことを、大人のわたしだって、この美しい本で感じられた。

  • 木が歩き出す様がユーモラス。
    カラフルな色使いはフランスっぽい。
    とにかく世界を見たいと歩き続け、その内に、根を張り、気づけば大人だったというのは、人生のようだ。

  • フランスの童話。
    絵がとにかくチャーミング。プラス、小さな木が思うがままにひょこひょこ歩く姿がかわいいのと、ひょうひょうとしてる様子が心地よい。読んだ後に、さわやかな風が吹いたような気持ちに。

  • 木が歩くというお話を、楽しくあらわしています。
    自由、平等、友愛という視点で読み直すと、自由、平等、友愛というフランスの三色旗に現されている考えを示してくれるようなお話です。
    絵も、きれいで、読み進んでいくうちに、木が歩くことが不思議ではなく感じられます。

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