ギリシア神話 (偕成社文庫3043)

著者 : 高津春繁 高津久美子

• 偕成社 (1977年1月11日発売)

感想・レビュー・書評

[mizinoさんの感想 · 2021年5月21日]

小中学生向けのギリシア神話を探してたどり着いた１冊。なるべく原型に忠実な訳本を探していたので、その点は満たされているのだが、個人的には構成がイマイチ。有名な物語を若年層向けに再話したのはわかるのだが、初めてギリシア神話に興味を持った子どもが知りたい内容、ワクワクする物語は、果たしてこの路線だろうか？という疑問を伴った。惑星の名付け元になった神々の性質程度の知識があった上で、叙事詩的な内容に触れる橋渡しとして読むなら、適当な内容だと思う。

[janiksenpoikaさんの感想 · 2021年1月15日]

プロメーテウスのエピソードをざっくり知っておきたくて、小学生の頃に読んだ本を棚から発掘して再読。1995年の32版。子ども対象・入り口としては丁寧で重厚と思う。女性の権利運動でメデューサがシンボルとなったこともあり、もう少し知りたいので、次はもっと詳しいものに取り組みたい。

[となみとしょかんさんの感想 · 2013年1月15日]

神話のことがよくわかる１冊です。

[湖龍さんの感想 · 2006年11月7日]

子供向けの本ながら、濃厚にギリシア神話を味わえます。有名どころの話は全て網羅されていて、割と緩い表現でないところが素敵。幼い頃、この本に書かれた英雄達の活躍に目を輝かせ、神々の魅力に魅せられました。

著者プロフィール

1908-1973年。神戸市生まれ。東京帝国大学文学部卒業。オックスフォード大学に留学し，古代ギリシア語・印欧語比較文法を専攻。東京大学教授，武蔵大学教授，日本言語学会委員長，日本西洋古典学会委員長などを歴任。著書に『比較言語学』『ギリシア民族と文化の成立』『アルカディア方言の研究』等，学術文庫に『古典ギリシア』がある。

「2023年 『ギリシア・ローマの文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」