ようこそ実力至上主義の教室へ10 (MF文庫J)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 768
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040655062

作品紹介・あらすじ

絶好調の大人気コンビのシリーズ第十弾

感想・レビュー・書評

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  • ライバルたちとの絡みが楽しい10巻。
    いよいよ1学年もおわりに近づいてきた。

  • 強さとは何か
    アニメを視聴したあとに積読してあった本書を手に取った。
    本当に面白い。レビュー時点でAmazonレビュー4.8というのも納得がいく。

    以下ネタバレを含みながら感想を一筆。

    今回の話で特筆するのは、普通に社会人生活を送っていてもそうそう出会わない程の「理不尽な状況」だと思う。
    これは人工的に設計された”試験”という環境だからこそここまで抜け道のない完全無欠さを実現できている。

    そのなかでの各キャラクターの考え方が本当に際立った違いを見せていただのが本当に興味深い。
    高円寺や綾小路は試験内容を見た段階で「ペナルティなく不要なメンバーを削除する試験」のゴール像を描けたのに対し、
    平田や一ノ瀬は、退学者0という設計上ほとんど不可能といえる調和が保たれた理想を掲げた。

    有能で先々まで見通せる慧眼とドライな合理的思考ができる高円寺や綾小路の姿にカッコよさを感じてしまうが、
    個人的には一ノ瀬、平田の時に甘い考えにも見えるぬるま湯的理想を追い求めた先に光があってほしいと思わずにはいられない。

  • 2023年8月現在アニメ化せず。2024年から放送予定。

    1年生も終盤になり、残すは最後の特別試験の予定だった。
    突然追加の特別試験が実施されることが通知される。
    試験は”クラス内投票”。
    各生徒がクラス内の3人への批判票、全学年3人への称賛票を投票し、称賛票-批判票で最もポイントの少ない1名が退学になるというもの。
    例外もなく必ず誰かが退学になってしまうというものだった。

    月城理事長代行登場

  • 自分がクラスの一員だったらと思うと怖いと思うくらいドキドキしながら読んでた。

  • 青春!!!とは無縁で殺伐としている内容でした。
    繊細であろうこの年頃にこの特別試験は心に支障をきたしますよ(真顔)
    特別試験の内容も分かりやすく、一気読みだったけれど、本当生徒だったら人間不信になってもおかしくないと思う(  ̄- ̄)
    でも面白いんですよね……(笑)
    “あの人”の活躍はどうして表沙汰にならないのか毎回ながら不思議です。
    そこもまた面白いポイントです(笑)

  • 追加試験の幕開けでした。はじめての退学者がでた10巻でした。一之瀬の問題、龍園の問題を同時にからめて解決しちゃう綾小路くんが素敵でした。

  • キャラクターに馴染みが出てきて、今回はゲームのルールがシンプルかつエグくてGood! 十分に楽しめました。主要なキャラは生き残って、だんだん敵味方がはっきりしてきた感じ。でも平田は心配。

  • 今回は龍園潰しの時と同じくらい、綾小路の陰謀と読みが面白かったように思える

    学年末の特別試験を前にして、突如追加の特別試験が行われることになった1年生組。しかし試験という名を冠しつつも実態はデスゲームの如く、誰を蹴落とすか投票するだけという有り得ない内容

    これまでCクラスって落ちこぼれなりに協力して試験を乗り切ってきたし、協力が難しい状況でも自分の持てる力を発揮しようというポジティブな方向性に動いてきた。それがここに来て、ただ不要な生徒を決めるだけ。それによりクラスに不穏な空気が蔓延してしまうネガティブな展開になるとは思わなかった

    一方で不要な生徒を決めるということは、それぞれがクラスに対しどの程度貢献してきたか、これまでどれほどの信頼を勝ち取ったか、今後の働きに期待できるのかという部分が明るみに出ることにもなる
    だからこそ、Aクラスは試験が発表された瞬間に誰を振り落とすか決まってしまうし、Bクラスは一ノ瀬を中心として盤石の態勢が敷かれ、Dクラスも不要と思われた龍園が助けられることになる

    そういった光景はCクラスでも展開され、一年を通しての成績評価が為される。
    第1~2巻の頃はクラスの厄介者として描かれていた須藤、池、山内の3人。彼らは生活態度や成績の低さから早い段階で退学候補となってしまうが、結局はクラスへの貢献性によって優劣が別れてしまう。須藤は問題は多いものの最近の頑張りや体育分野の実力があるし、池はサバイバル試験の際にアウトドア知識を披露しクラスを助けた
    そんな二人に対し何も出来ていないのは山内だけ。それどころか今回は坂柳に利用されてしまう愚行を犯す。彼が退学させられたのはある意味当たり前だったのかもしれない

    また、この試験を乗り切るために新しい顔を披露した堀北と平田の行動も印象深い
    堀北は綾小路を結託して退学させようとするクラスの空気に抗うためにこれまで以上に前に出て発言し、クラスを纏め上げた
    平田も誰かが退学させられる状況を回避するために善人の仮面をかなぐり捨て、自分に批判票を入れるように誘導した。結局はそこの行動すら平田の評価を上げる結果に繋がったのは皮肉だけど
    どちらも一年間の活動や貢献が実り、新たなステージに進んだことを感じさせるような投票過程だった

    そして、もう一つの面として綾小路が賞賛表で第一位となったのは面白い
    綾小路は暗躍はしても表面的には何も無い大人しい生徒として取り繕ってきた。だというのに彼は一位になってしまった
    これには坂柳の謀略も絡んでいるのだけど、それにしたって42票の賞賛票は多すぎる。まるで彼がCクラスの本当の中心人物であると明示しているようだった

    今回の試験を通して、また次年度から本格的に綾小路を退学にさせる魂胆を明確にした綾小路の父親
    それを前にして遂に綾小路は坂柳と対決する意志を固めたようで
    どちらも裏から策謀を回すタイプなだけにどのような戦いが展開されるか楽しみだ

  • 一気に読めて面白かった。
    急遽決まった特別試験が始まり、クラスの中から1人退学者を決めるという残酷な試験。
    人間の心情の変化を上手く書けており、没頭してしまった。

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著者プロフィール

11月生まれのAB型。PCゲームの企画・シナリオを主に担当する。代表作は『暁の護衛』『レミニセンス』。

「2016年 『ようこそ実力至上主義の教室へ4.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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