緋痕の虜囚 (フルール文庫 ブルーライン)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040677576

感想・レビュー・書評

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  • 書かれる作品がコメディからシリアスまで毎回違うテイストなので、驚きながらもそのチャレンジ精神にとても魅了させられます。

    今回は巻き込まれ系のサスペンスもの。
    農業アルバイトという名目で、謎の収容施設に幽閉されてしまう、苦学生の海里が主人公です。
    海外ドラマとか英田センセや夜光花センセの作品で見かける、こういったサスペンス的な設定は好みです。周囲の登場人物が、読み進むうちに全員がどんどん怪しく思えてきて信じられなくなる…っていうのが好きな展開で、あれこれ推理しながら読めて面白かったです。

    ただ、これだけの大掛かりな設定を一冊で表現するのは多少無理があったかも。ところどころ説明不足でわかり辛かったです。海里の家庭環境や施設の怪しげな状況など、もっと掘り下げて描写してほしかったところもありました…
    でも、それだと一冊じゃ大変ですよね。ラブも絡めなくちゃいけないし!
    なのでラドと海里の逃走シーンは緊迫感があってよかったけど、後半真実に行き着いてからはかなり駆け足で、ドラマティックな盛り上がりに欠けていた気がします。
    事件の真相も、もっと明確にしてほしかったような…

    でも全体的には収容所からの逃走や極秘潜入と、極限でのラブとエロという好物要素が盛り込まれていて楽しめましたw
    次回作もどんなテイストになるのか、とても期待。

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