ノーゲーム・ノーライフ プラクティカルウォーゲーム (MF文庫J)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 496
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040687674

作品紹介・あらすじ

ゲームで全てが決まる世界【ディスボード】――が創られる以前。星を引き裂き永遠に続く『大戦』をゲームと断じ、終わせようとしたのは何も”人間”だけではない。多少ルールが異なっただけで、たとえばそれは、とある森精種が思い描いた未来――『星ごと皆殺しにして立っていれば勝ち』と。すなわち――”なんでもあり”とッ! 森精種シンク・ニルヴァレンが見た『もう一つの終戦』を描く書き下ろし中編に加えアニメ特典に収録されたユルくアツき短編をまとめ盛大にはっちゃけた豪華特別編! 「さぁ――戦争をはじめるのですよぉ~」

感想・レビュー・書評

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  • “ゲーム”より“戦”の印象が強く、読者のみが知れるこの世界での歴史(布石?)のお話です。
    “戦”の方が印象強いにも関わらず、独特な世界観と時系列と用語で私の頭の悪さを痛感致しました(苦笑)
    それにしても肌色率高過ぎやしないか……(笑)

  • エルフのシンク・ニルバレン、ニーナ・クライブとドワーフとの闘い。
    ステフの空に挑む捨て身の勝負。
    フィールとクラミーのエルフ領での物語。
    ジブリールの龍との戦いに挑み続ける物語。

  • エルフ・フリューゲルの過去話がメインの短編集みたいな形式。もちろんエルフの方は当事者ではないけど、天使の方は相当な過去話といっても当事者です。というかジブリールはどの時点でもブレないな。どの種族も大概トんでますが、現在の人類種のトップ級=ステフも結構カッとんでることも分かったのでこの世界はヤバいということですね(小並感)

  • 映画化を記念して発売されたスピンオフ作品であり、表題『プラクティカル・ウォー・ゲーム』をはじめ、四編を収録した短編集。


    『プラクティカル・ウォー・ゲーム』
    地精種の天才と相まみえ、引き分けた後に忽然と姿を消した森精種(エルフ)の至高の天才と、それと重なるよう現れた森精種(エルフ)の若き八重術者に焦点を当てた、人類種(イマニティ)の幽霊たちとは別の思考で、ゲームを終わらせようとしていた者たちの物語。
    貪欲に勝利を求め始めから計算しつくされた天才たちの才能同士のぶつかり合いと、その天才の森精種(エルフ)を全力を支えた森精種(エルフ)の秀才との恋愛事情が熱い!

    『スリーフォールド・レピュテーション』
    ステフが壊れ向こう側の世界に行ってしまった結果、謎の才能が開花する話。
    空と白がいじりすぎて反省することになろうとは……
    しかし空と白にかわって毎日政治などの激務を2人にいつも振り回されながらこなしているステフは、人類種の貴族達と半月間一度も負けのなかったのときもそうだったけど、やはり秘めたるものを持っているんだなぁ。
    というか純粋に、賢さだけで言えば空を凌駕するって空自信言ってたし。
    歪まず暴走せずに真理に行き着いたステフはどれほど強いのか…… これからのステフの成長に期待大ですな。

    『ワンペア・オア・ハートストレートフラッシュ』
    フィールとクラミーの過去から現在に至るまでの話。
    クラミーは辛い奴隷生活を送っていたんだなぁ……
    しかし、物事は単純明快。『天下の難事は必ず易きよりなり。千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ』。
    囚人のジレンマじゃないけど、たった四枚の金貨で立場が逆転するとは。
    そしてクラミ―の策略を利用し、さらに邪魔者を追い出すとは流石シンク・ニルヴァレンの子孫、フィールですな。

    『ハイカード・オール・レイズ』
    今までジブリールが一人で龍精種を倒したというの話は上がっていたけれど、その龍精種との闘いに重きを置いた話。
    ジブリール、お調子乗りでいつもケンカ腰だけど、その飽くなき挑戦心と探究心はほんと凄いんだよなぁ。
    何事にも動じず怯えないその姿は感服する。
    単体では勝てないが団体だと勝てる謎、確かにその通りだ。
    ジブリールって、天翼種の中では空白に近いポジションだったのかもしれない。
    ひたむきに知恵を巡らせて努力する姿勢はカッコいい!
    そして『戦神』アルトシュが辿り着けなかった真理にも実はあっさり辿り着いていたし、物凄い。
    ジブ△!

  • うーんと、つまりは短編集。

    読み難い、けど、世界観が面白いので、手を出してしまうのだった。
    エルフとドワーフの天才同士のぶつかり合いも。
    お気に入りジブリールが、身の丈を超えたドラゴンに挑むのも。
    短編なのに、しっかり味のする話だった。

  • 「プラクティカル・ウォー・ゲーム」
    忽然と姿を消した至高の天才と突然現れた若き八重術者。
    幽霊たちとは別の意思でゲームを終わらせようとしていた者の物語。
    もし敗北の後から指示していた事全てが、自らが望む結末に向かう為の布石として全て計算し尽くされていたと思うとゾッとするな…。

    「スリーフォールド・レピュテーション」
    どんな自分も受け入れ開き直るは勝利の為。
    寝不足だと頭が回らないからね、そのせいであんなテンションになったんだよね…。
    それにしても、一度でいいから寝不足じゃなく全てを受け入れた彼女と空白の闘いを見てみたいな。

    「ワンペア・オア・ハートストレートフラッシュ」
    たった四枚のコインで立場が逆転する。
    自分より格下と見ているからこそ、人の奴隷にも簡単に手を出すんだろうな。
    それにしても、誰かになすりつけて自分は逃げようなんて考えだと芋づる式にバレるだけって何で分からないのだろう。

    「ハイカード・オール・レイズ」
    単体では勝てないが団体だと勝てる謎。
    カラクリを明かされたとしても、一対一で闘う相手ではない事は確実だろうな。
    それにしても自らの命をかけ何度も挑み続ける意志の強さというか、探究心の強さには恐れ入るな…。

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著者プロフィール

ブラジル屈指のカリスマクリエイター(※担当編集談)。共著に『クロックワーク・プラネット』、著・イラストに『ノーゲーム・ノーライフ』(MF文庫J)、イラストに『いつか天魔の黒ウサギ』(富士見ファンタジア文庫)ほか。

「2018年 『クロックワーク・プラネット(10)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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