- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040696751
作品紹介・あらすじ
過去の呪縛から救ってくれた綾小路のことを意識するようになってしまった軽井沢恵。そんな彼女に、友人の佐藤麻耶から綾小路とのクリスマスデートについて相談が持ちかけられる。さらに同時に綾小路からも、佐藤について知っていることを教えて欲しい、と軽井沢に連絡が!? 綾小路の行動は純粋な異性への興味のためのものなのか、それとも佐藤を利用するためのものなのか。「あーもう! 何なのよあいつはあ!」クリスマス目前、軽井沢のモヤモヤは止まらない。一方、綾小路は新学期に向けて複数の人物と接触。一之瀬帆波のウィークポイント、新生徒会長・南雲雅の抱える闇、新たな情報は今後の波乱を予期させるもので――!?
感想・レビュー・書評
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軽井沢恵を中心にした番外編。
ちょっとほんわかした内容だが、恵の魅力満載の一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作品の良し悪しは自分で見なければわからない。参考指数にはなるが、レビューの1、2行で判断してはみる意味もなくなる。
こういったフレーズはためになる。 -
冬休み中のお話で番外編のような立ち位置のため、激しい争いもなく纏まりが良い。
じわじわと何気に問題提起とされていて、3学期に起こる嵐の前の静けさとも言える。
長谷部が愛梨のために気を利かせる辺りが好き。 -
冬休みのお話でした。軽井沢と綾小路の仲がより深まったかなとおもいます。
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短編集、というよりもクリスマス直前のあれやこれやのほのぼのや策謀を纏めた長編と長編の間の話
今回の話の肝はやっぱり軽井沢の心情変化。龍園との決着の時点で既にその兆候は見えていたけど、今回の話で本格的に寄生先として綾小路を選んだようで
デートを申し込み、自身への好意が全開な佐藤に対し利用できるか出来ないかの基準でしか見ることが出来ない綾小路。自分は誰も好きになれないのではないかと思う彼と、自分を守ってくれる対象として彼氏を必要としてきた軽井沢。どちらも普通の恋愛が出来ないタイプであり、契約で繋がった二人はある意味最適なパートナーとなっていくのかもしれないと思えた。まあ、軽井沢の方は前回の決着を通して成長できた部分もあり、モノローグで自問しているようにそろそろ本格的に綾小路に恋心以上のものを抱いても可怪しくないような気もするけれど
ラストの綾小路に名前呼びされて慌てる軽井沢は挿絵も相まってかなり破壊力が有りましたね
又、前回決着で敗れたものの退学を思いとどまった龍園。野望を無くした彼がどのように残りの学園生活を過ごすのかと疑問に思っていたが、南雲の話を聞かされたことで一人大人しく過ごす道は無くなりそうな予感。やはり綾小路の本性を知っている人間は貴重だから、今後何らかの形で巻き込まれていくのだろうか?
一方で興味深いのは坂柳の今後の行動や対南雲の構図が改めて表明された点か
次巻以降も陰謀が飛び交う展開になりそうで楽しみだ