これはゾンビですか?(17) はい、ボクは死にましぇん (富士見ファンタジア文庫)

著者 : 木村心一

• KADOKAWA/富士見書房 (2014年11月20日発売)

感想・レビュー・書評

[キじばと。。さんの感想 · 2017年9月6日]

ヴィリエから、リリアの率いる魔装少女の大軍が襲撃を開始したとの情報を受けて、歩たちは迎え撃つための作戦を練ります。その一方で、平松さんの家で勉強会を開催し、織戸のヘンタイっぷりに全員が引くなどのイヴェントがあって、いよいよ戦いの幕が切って落とされます。歩は、セラ、サラスとともに、スカイツリーで待つリリアを襲撃します。

本作はあまりストーリーのまとまりはなく、魅力的なキャラクターたちとややシュールなギャグ・センスを楽しむ作品だと自分の中では割り切っていたので、「あとがき」で著者がストーリー上必要のないように思えるシーンにも意味があると大見得を切っているのを見てびっくりです。歩と父親との会話のくだりが挿入されているのも、何か意図があってのことなのでしょうか。もう少し続きがあるようなので、この先で伏線が回収されるのかもしれませんが。

著者プロフィール

第20回ファンタジア大賞佳作受賞。ファンタジア文庫『これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です』でデビュー。他に『ロック・ペーパー・シザーズ』シリーズを刊行。

「2019年 『マスター、ご注文は殲滅魔法だそうです。 カフェのオーナー、実は王国最高の魔導師』 で使われていた紹介文から引用しています。」