オー・ドロボー! (2) 探偵令嬢は恋きに暴く? (富士見ファンタジア文庫)

著者 : 岬かつみ

• KADOKAWA/富士見書房 (2015年2月20日発売)

感想・レビュー・書評

[柏葉さんの感想 · 2015年4月4日]

世界的に有名な泥棒の子孫達のドタバタラブコメ。シリーズ２巻である今巻の舞台は日本の大阪。天下五剣が盗まれるのを防ぎたいという明智小五郎からの依頼に、シャーリーことシャーロック・モリアーティとアルことアルセーヌ・ルパンが協力して犯人を探す。世界の名だたる大泥棒が一堂に会した前巻と異なりスケールは小さめ。五右衛門とアルのラブコメ分がほとんどなく物足りなく感じた。アルもシャーリーもそれぞれ魅力あるキャラクターのはずなのに、五右衛門が絡まないと前者はただのおばかさん、後者は高飛車口調のお嬢さんに見える。メイン以外の泥棒は顔見せだけになり残念。いっそ姿を現さない方が欲求不満にならなくて良かったかも。イラストは相変わらず良いです。

著者プロフィール

第26回ファンタジア大賞金賞受賞作「オー・ドロボー!」にてデビュー。代表作に「セブンキャストのひきこもり魔術王」シリーズがある。

「2019年 『学園王国の没落王と12人の生徒会長 乙女座ヴァージンロード』 で使われていた紹介文から引用しています。」