アサシンズプライド (2) 暗殺教師と女王選抜戦 (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
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本棚登録 : 113
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040708188

作品紹介・あらすじ

能力者養成校交流戦の開催期間中、学生は学園内に泊まるのが習わし。メリダもクーファやエリーゼとのお泊まりに胸躍らせるが、上級生しか選ばれないはずの交流戦の代表に選抜されてしまう。これは何者かの罠!?

感想・レビュー・書評

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  • どこか『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を思い起こさせるルナ・リュミエール選抜戦が描かれる第2巻
    第1巻はメリダの存在を学園に認めさせると同時にクーファの暗躍を描くというものだったのだけど、この巻では改めてメリダとエリーゼの関係性にスポットライトを当てているね

    第1巻ではメリダとエリーゼが協力して誘拐事件に立ち向かうことで絆を取り戻した。でも、その時取り戻したのはあくまでも真っ当に話したり手を取り合ったり出来るようになったというものであって、幼少期の関係性を取り戻せたというわけではないんだよね
    それに気付けないメリダ、静かに苛立ちを募らせていくエリーゼ。二人の諍いがやがて選抜戦へも影響していく様は、メリダとエリーゼの間に横たわっていた本家と分家という壁、正式なパラディンとサムライという位階の違い、何よりも大きすぎるステータスの差を如実に影響しているかのよう


    そもそもこのルナ・リュミエール選抜戦はかなり風変わりな選挙戦
    どの試練においても試合形式で勝者を決める形になっているのに、大切なのは観客からルナ・リュミエールに相応しいと見られているかどうかであって、真の勝者を決めるのもある意味人気投票のようなもの
    目の前の敵を倒せば栄光が手に入るというわけではない

    それは今回の事件も同じこと
    生徒に紛れ込んだブラック=マディアを見つけ出すとかミセス・オセローの企みを暴くとか、そんな目の前の問題は大事ではなくて、この巻において最も大切な問題は突如「リタと対等でいたくない」と言ったエリーゼの心の問題
    極論、ルナ・リュミエールが誰になるとか、メリダの位階がバレてしまうかもと言った問題も些末でしか無いのかも知れない

    試練の中で正面からエリーゼを上回ったメリダ
    それはかなり泥臭い遣り方では有ったけど、だからこそエリーゼには出来ない戦い方。それこそがエリーゼが何年も待ち焦がれていた憧れの姿だったのだろうね

  • 交流戦の話。
    ひたすらデレやな。

  • アサシンの位階がばれたも同然なんだろうなぁ~

  • 全体的な転回はやや読めたところがあったものの、戦闘の描写やキャラの動かし方が秀逸でその辺りを読んでいるだけでも面白い。

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著者プロフィール

「暗殺教師に純潔を-アサシンズプライド-」で第28回ファンタジア大賞<大賞>を受賞し、デビュー。

「2021年 『アサシンズプライド13 暗殺教師と廻天導地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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