平安あかしあやかし陰陽師 怪鳥放たれしは京の都 (富士見L文庫)
- KADOKAWA (2018年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040729282
作品紹介・あらすじ
【彼こそが、安倍晴明の歴史に隠れし師匠!】
この平安の陰陽師たちが最も畏れる男・賀茂光栄(かものみつよし)。安倍晴明の師であり、架空の人物ともされしその正体は――女性とも見間違う年齢不詳の美青年だった。
幼なじみの歌人・藤原為頼(ふじわらのためより)が光栄の元を訪れると、光栄はたぐいまれな観察眼で訪問の目的を見破る。驚く為頼に光栄は微笑んだ。「このくらい見抜けねば、陰陽師は務まらぬさ」そして為頼から語られたのは、麗しき罠に誘われた青年貴族の話で……。
安倍晴明に鬼才と言わしめた陰陽師が、あやしき影と対峙する宮廷絵巻、これより開宴――!
感想・レビュー・書評
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面白かった。安倍晴明の一回り以上年下の師匠、天才陰陽師賀茂光栄(みつよし)が主役のやさしい陰陽師ストーリー。なんせ、光栄が美しいのが良い、超絶美少女と見まごうような美少年(実年齢は美青年)。出てくる人全員美しいのが良い(好みの問題だが)。そして、いい味だしまくりの藤原為頼(紫式部の伯父)。この構図、夢枕本の陰陽師における安倍晴明と源博雅みたいな感じ。しかし、安倍晴明が今までの既成の清明小説とは違って、とても楽しい。
大怨霊道真の攻略。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安定して面白く、文章もライトノベルとはいえ軽すぎない。
話の運びも読みやすく、何より史実と物語とかうまく溶け合って混じりあっていて
面白さに深みを与えている。
主人公もその相棒ともいえる幼馴染みもなじみやすく、好感の持てる性格に描かれていて、読後感もするりと心地よい。 -
表紙のチャラチャラ感を超えて中身はちゃんとしていた。
平安陰陽師物としてはまあまあの本。 -
安倍晴明が上司に使われているので、安倍晴明ファンはモヤモヤするかもしれません。お話の運びはもっとスピード感があると楽しかったかも。