メニューをどうぞ ~イルベリードラゴンのテールステーキ ディアドラス風~ (カドカワBOOKS)
- KADOKAWA (2019年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040730097
作品紹介・あらすじ
『リゾート地で料理人として働いてみませんか?』そんな言葉にひかれて新しい仕事を選んだ栞。その勤め先とは――異世界のホテル!? 巨大鳥の卵やドラゴン肉などファンタジー食材を料理して異世界人を魅了します!
感想・レビュー・書評
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異世界の王子直轄のレストランのシェフとして雇われた栞が、異世界の人間を料理で魅了していく物語。洋食や和食の技を使いつつも、異世界のとんでもない食材を活かしていこうとするところが面白いかな。人物描写になんかぎこちないところもないではない。
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父が亡くなり、父のレストランの従業員の横領で多額の借金。返済に店も貯金も家も失い、彼には去られ。トドメは勤め先で料理長のセクハラに拳で応戦。仕事も失う。
そんな栞の前に、張り紙が。
『急募 あなたも風光明媚なリゾート地で料理人として働いてみませんか?』
3年間、海外で働くのも悪くないかも、条件も良いし、とうっかり引き受けたレストランの料理人の仕事。
新天地、は異世界だった。
プリンが大好きな雇い主は推定年齢15な漆黒の髪とアメジストの瞳の王子様。
栞が腕を振るうレストランは、フィルダニア王家が離宮を改造してつくった国営ホテルのメインダイニング。
フィルダニア国のアル・ファダルは魔生物が生息する大迷宮がある観光都市。魔生物を使った料理で更なる利益を産もうと抜擢された栞だけど、栞の料理は想像を超えていて。
厨房引きこもりな栞が、料理を通じて徐々に心を癒して、やがて外へと踏み出して行く。
栞が外へ関心を向けることで、フィルダニアの不思議な日常が少しづつ身近に。
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家族も仕事も失った栞。こんな状況じゃなかったら、怪しすぎる求人に応募することはなかったかも。そうしたら、マクシミリアンがプリンと出会うことはなかったんだな。となんとなく可笑しくなった。異世界の見たこともない食材も、不思議な力も、料理をしようと決心すれば普通に使う栞。この世界の常識では考えられない栞の行動に驚く人たちも、栞の料理に驚きながら美味しく食べる人たちも見ていて楽しかった。今後、栞がこの世界でどんな料理を作るのか気になる。
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読みやすい
深く考えて読んではいけない