残念女幹部ブラックジェネラルさん 5 (ドラゴンコミックスエイジ)
- KADOKAWA (2019年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040731346
作品紹介・あらすじ
ヒーロー連盟とヴィラン・リーグの全面抗争を終えたRX団だったが、敵に操られていた秘書サンが自責の念からRX団脱退を申し出て…!?そんな折、最強ヒーロー「マザー・ジャスティス」が日本に帰還してきて…!?
感想・レビュー・書評
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シンプルに面白可笑しすぎて、破壊力がマジに危険
『僕のヒーローアカデミア』のような熱さと力強さはないものの、基本的に、ヒーローとヴィランが対立しているって構図の漫画としては、決して負けちゃいないように、私は思う
言うまでもないが、ブラックジェネラルさんは、残念美人系のヒロインだ
これまでも、痴態と醜態を晒しまくってきた訳だが、(4)のラストで放送事故レベルの辱めを受けたからか、この(5)では、もっと、残念美人になってしまっている
人間って、ここまで、自分の欲望に対して、忠実になれちゃうんだな、と感心する、彼女の毎日を見たら
また、ヒーローってのは、そんなに良い職業じゃないな、と読み手に感じさせるのも、この『残念女幹部ブラックジェネラルさん』の持ち味だ
好き勝手に生きても許されるヴィランと違って、ヒーローは制限が多いし、周囲の目も気にしなきゃいけない
人の平和と自由を守るために戦っているヒーローが、この世で、もっとも平和から遠く、不自由ってのは、何の皮肉なのだろうか
胃潰瘍で瀕死、胃薬が手放せないトコまで追い込まれている、シリアスグラスさんの苦労を見てしまうと、涙が出てきてしまう
かと言って、ヴィランに憧れるかっつーと微妙だ
確かに、ヴィランは自分がやりたいようにやっているが、上司にそれをやられると、部下が面倒臭いフォローをしなきゃならない訳である
偉くなってしまっても苦労があり、トップがアホな組織のナンバー2でも大変
となると、一番、気が楽なのは、下っ端なのかも知れないなァ
この(5)では、ついに、最強の女ヒーロー、マザー・ジャスティスが登場する
やっと、真っ当な善vs悪の全面戦争が始まるかと思いきや、そうならない、させないのがjin先生だ
ヒーローネームが示す通り、彼女は息子がいる母親だ
その息子が、実力はあるんだけど、模範的な反抗期を迎えている上に、RX団が新たに生み出した怪人さんに惚れてしまって、しかも、痛々しい野望を抱えていたもんだから、マザー・ジャスティスさんは、育児に悩まされる羽目に
果たして、この母子+新怪人の関係は、どうなるんだろうか
関係性の変化と言えば、やはり、RX団のボスと秘書さんだろう
メイン(?)であるブラックジェネラルさんとブレイブマンの仲が相変わらずな分、この二人は良い感じになっている
ただ、正直なとこ、足りない
オブラートに包まずに言えば、もっと、イチャついてほしい
なので、(6)では、ボスと秘書さんのデートを三回に分け、描いて欲しいな、jin先生に
もしくは、ブラックジェネラルさんたちがドン引きするほど、マヂギレしたボスを秘書さんがハグとキスで止めるみたいな展開を!!
2号とGGちゃんの進展も気にはなるけど、この二人の恋愛スキルは、中学生並みなので、大きな変化はあるまい
まぁ、最近は、中学生どころか、小学生も進んでるらしいから、幼稚園児と表現する方が妥当かも
この台詞を引用に選んだのは、この(5)で、一番、ボスがカッコいい、と感じるものだったので
普段、ポンコツっぷりが目立っちゃっているけど、この人、何だかんだで有能で、爪を隠しているだけだと思う
ボスさんの、そんな、わざと本気にならない甘さに惹かれているからこそ、秘書さんは、この組織を去らず、ボスさんをしっかり支えているんだろうな
ほんと、さっさと、くっつきゃいいのに、体も心も
「それじゃあ・・・秘書サンさ、意気込んで乗り込んだのに、糞の役にも立たなかった僕は、どんな顔すればいいんです?何ちゅーのか・・・月並みな事言うようだけど、皆、秘書サンに帰ってきて欲しくて、ここまで来たんですよ。まー、見事にボロッボロで格好付きませんけど・・・それだけ、皆、必死になる位、秘書サンを助けたくて戦ってきたんです・・・!そ・れ・に、ボスの許可なく退団なんて許しませーん。秘書サンには、僕が世界征服するその日まで、隣にいてもらいます!・・・・・さぁ、帰りましょう、皆、一緒に」(byRX団のボス)詳細をみるコメント0件をすべて表示