地球が終わるらしいので、いまからキミを監禁します。 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040732800

作品紹介・あらすじ

若槻志乃29歳。同僚と結婚間近のどこにでもいるアラサー会社員。だったのだが……上司と飲んだ翌朝、気づけば「保護」という名目で「監禁」されていた。理由はもうすぐ地球が終わるから。――部長、本気ですか?

感想・レビュー・書評

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  • 主人公・志乃は、同期の春田と結婚間近の会社員。だが、上司と一緒に飲んだ後、気が付けばその上司に監禁されていた。
    理由は……「もうすぐ地球が終わるから」?

    衝撃的なタイトルに、ついつい手が伸びてしまいました。
    タイトル通り、上司と飲んだ後気づいたら監禁されていた会社員が、「もうすぐ地球が終わる。地球最後の日まで一緒にいてほしい」と告白されるお話です。
    とんでもないあらすじですが、主人公と監禁した相手である上司の間にはそれ以前から積み重ねられた信頼関係があり、序盤以降はそこまで切迫感などもないです。むしろ主人公、度胸があるし肝が太い。ふつうはよく知っている人だとは言え、こんな状況になってここまで冷静でいられないですよね……。

    軽い読み物ではありますが、感情描写はなかなか好きでした。
    自分が耐えれば、丸く収まる。責任を取らなくてはと思う主人公と、意味もなく唐突にこんな世界終わらねえかなと思ってしまった上司の気持ち。やり方はとんでもないし、お互い他に何かやりようがあっただろうと思ってしまいますが、どちらの気持ちも理解できてしまい、少しだけしんみりしました。

    ***

    衝撃的なタイトルの作品の恋愛小説はほかにもこんなの。
    →『妻を殺してもバレない確率』(宝島社文庫)/桜川ヒロ

  • タイトルでギョッとしつつ、気になって読み始めた本。確かに監禁されてるけど、その「被害者」のはずの志乃が段々馴染んできて、長束との会話が信頼している相手との会話にしか聞こえなくなって不思議な気持ちになった。理由もなくこんなことをするはずない。と信じていたのが大きいのかも。長束が志乃を守りたいという気持ちはものすごく伝わってくる。他に方法はなかったのか?とは言いたくなったけど。

  • 上司と一緒に飲んで起きたら、監禁されていた。

    どういう理由で?! から始まった話ですが
    恋愛ものなのか…悩むところです。
    さくっと犯罪宣言してますしw
    本気で? と思ってしまうものもありましたが
    始まりが始まりなので微妙な気持ちでした。
    まぁ本人達が納得(?)してるならいいのかな、と。

    ただ、展開が…というか、色々微妙です。

  • 短めの作品なので、短時間でサクサク読めます。

    かなり早い段階で、オチは分かってしまいました。しかし、そこにたどり着くまでの過程をどう描くかが、作家さんの腕の見せどころです。

    変態部長は、もっと変態でもいいくらい。
    でも一般向け?だから無理?

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著者プロフィール

【著者プロフィール】
兎山もなか(とやま もなか)
関西在住。近著には『SEX DRIVE ―抗えない性衝動―』(オパール文庫)など。
最近は小説のほか、漫画原作やシチュエーションCDのシナリオも執筆している。
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このお話を紙でもお届けすることができて本当に嬉しいです。水平線先生の瑞々しくキラキラしたイラストと共に、ぜひお楽しみください……!【Twitter @MtRabbitxxx】

「2021年 『【お詫び】みんなの王子様の童貞は私が美味しくいただきました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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