スパイ教室06 《百鬼》のジビア (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.41
  • (24)
  • (16)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 331
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040742533

作品紹介・あらすじ

 死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関―灯―は、尊敬する同胞たちの死の手がかりを求め、同盟関係である工業国・フェンド連邦に潜入する。
しかし、調査に奔走するジビアの前に鉄壁の防諜機関―ベリアス―のボスが立ちはだかる。
『我々に一方的に奉仕する――呑める条件は、それだけです』
”スパイの世界には、協力はあれど友好はない”皇太子暗殺未遂犯を捕えるため、ティアを人質に『灯』は利用されてしまう。
 陰謀と混沌渦巻く中、誰よりも優しい少女は立ち上がる。
『覚悟は決まった――奪われた復讐をするたるために』
少女たちは止まらない。同胞の死を胸に『灯』が暴れ始める。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白かった。前作『スパイ教室05』からの続きで、鳳がどうなったかという話。今作のメインはジビアだったが、他のメンバーもとてもいい働き。やっぱり面白いねぇ、最後に次どうなるん?!っていうチラ見せベイトも良い感じ。早く続きが読みたい。

  • 今回もとても面白かったし所々涙を堪えられなかった。
    鳳と灯の絆、もっと見たかったなあ。
    クラウスが柄にもなく感情を出したり、灯のメンバーそれぞれが鳳と過ごした日々が描かれてたり、かなりぐっとくるシーンが多かった。

    ラストがまた衝撃で次巻が気になりすぎる。
    なんか事情がありそうだけど…。

  • 背ラベル:913.6-タ-6

  • タイトル通り、ジビアを中心としたストーリーでした。『灯』の8人の少女達が新たなステージへと成長していくうまいストーリーでした。前巻に登場した『鳳』をうまく使ったなぁと思いました。テンポよく展開されるため、サクサク読めました。

  • ちょっと衝撃的な終わり方をしたのでびっくりしている。私のイチオシのモニカが…嘘と言ってくれ。いや、きっとなにか理由があってのことだよね?

    ラストで全てを持ってかれてしまったが、今回も敵との対決、凄かった。特に、普段感情をそんなに表に出さないクラウスまでもが、鳳のメンバーのため怒りをあらわにしていたところが印象的。
    スパイは仲間の死にも動じない訓練をしているのだろうけど、それでもやはり喪失感はあるのだ。灯のメンバーと鳳のメンバーの交流が所々書かれているが、鳳のメンバーの死を読者側としては既に知った上で読んでいるので、それはもう悲しい。

    ジビアは最初から好きなキャラクター(と言うか嫌いなキャラクターがいないのだが。)で、腕っ節は強いがちょっと頭脳戦に難がある子というイメージだったが、本作で見事な成長を遂げていた。

    ジビアだけに限らず、灯のメンバーたちは、徐々に自分なりの詐術を見つけ出してきている。
    もともと騙し騙されの世界で、さらに騙しの技術を磨かなければいけないんだものね。
    少女たちの運命はいかに。

  • 既に冒頭から騙されてた…。

    鳳の訪問は実は灯のメンバーを鍛えるためでもあったことに感動。

    鳳のメンバーは、実は生きていた説を信じていたが、やはりダメだったか。

    クラウスの怒りもカッコよかった。

    ラストの展開もまた謎すぎる。演技という可能性も考えたけど、他の仲間が派手にやられているところを見るとそうではなさそう?

  • 【電子】「灯」と「鳳」が前回の勝負の後に想像以上に交流していることがわかりますが、そのエピソードが少しずつ明らかになっていく手法が抜群に巧い表現法だと思いました。「灯」が着々と成長している姿を見るのは感慨深いものがありますね。前回以上の衝撃をもって今回は幕切れとなりますが、「灯」はここからどう「蛇」に立ち向かうのか。続きが大いに気になります。

  • 2021年9月刊。前巻のラストで、物語の舞台から(1名を除き)退場したスパイチーム『鳳』。その壊滅原因を探るため、彼らの最後の地となったフェンド連邦に潜入する『灯』だったが……。
     冒頭で、ジビアが、フェンド連邦の諜報機関『ベリアス』に捕まるという展開に「やや」驚く(まぁ4巻冒頭でも、ティアが捕まっていたので、「えっ、また?」という既視感は若干あった)。とはいえ、そこからは「騙し騙され」の怒濤の展開に、興奮する。
     合間合間に『鳳』と『灯』の蜜月の日々が挿入され、今は亡き彼らが偲ばれる構成に、心が痛んだ。
     本巻で「実はあの遺体は、替え玉で、『鳳』は全員生きてました~」という少し手垢の付いた『サプライズ』があるのではないかと一縷の望みを抱いていたのだが、筆者は読者のその期待を予想していたのか、彼らに生存の可能性は一切ないことを執拗に描写しやがりましたよ~。
     「止めて、筆者! 読者のライフはゼロよ!」
     というぐらいに、心をへし折られて辛かったですな。
     そして終盤の「騙し」、グレーテの動向については予想の範囲内でしたが、それ以外は9割方、また騙されましたよ。本巻でもお見事でした。ラストはまさかの展開でしたが、果たしてどうなるのか? 『灯』の仲間にここまでの怪我を負わせておいて、「裏切ったフリでした」はないよね……、でもこの作品ならあるかもしれないし……。とにかく次巻が待ち遠しいです。
     一点、気になるのは、中盤でアネットが、フェンド連邦のダリン皇太子のニュース映像を見て、「このおじさん、気になります」と言って、外出してしまう場面。何が気になったのかが、本巻では遂に明かされないことが、気になる。この後、ダリン皇太子は暗殺されてしまうのだが、まさかアネットが犯人ってことはないだろうし……。ダリン皇太子に何かしら裏の顔でもあったのを、アネットが看破したのか? この未解決の伏線が、次巻の展開を左右しそうな気がするのだが、どうだろうか? 重ねて言う。次巻が待ち遠しい。

  • 謎が深まったけど、おもしろい

  • 前巻のラストからずっと気になっていた今巻は、十分過ぎるほど期待に応えてくれた内容でした。

    鳳と灯火の関係がとても深く掘り下げられていたり、表紙のジビアの事だったり、とても面白かったです。

    また、今回も衝撃的なラストなので次巻が楽しみです。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第32回ファンタジア大賞《大賞》受賞作「スパイ教室」でデビュー。

「2023年 『スパイ教室10 《高天原》のサラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹町の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×