お邪魔してます、こたつ犬 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.44
  • (4)
  • (2)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 74
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040746807

作品紹介・あらすじ

 宏美は東京でOL生活中。仕事帰りにスマホを見ると、母親から突然、今向かってるとメッセージが。正直、仕事で疲れているので、相手をするのは面倒だ。そう思い帰宅すると――「お邪魔しています」。部屋には何故か、こたつに入った喋る犬がいて!?
 犬は一宿一飯の恩義と言い、なんと宏美の声真似をして、やって来た母親の相手をしてくれた。すると傍目に二人の会話を聞く宏美にも、母親との思い出が蘇り……。
 そんなちょっとだけ疲れた普通の人たちの物語。こたつ犬があなたの“や”なこと、代わります。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ねこまきさんの素晴らしいイラストで装丁買い。
    ”ちょっといい話”人情もの。嫌なことを代理してくれるというよりは、無理やり客観的に自分をみせられて、反省を促されるというか、真面目ないい人ばっかりの話。こたつ犬のビジュアルの素晴らしさが活かしきれてないというか、別にこたつ犬である必要性がないというか、ストーリーになると煩いというか(個人的な意見)。最初の母親とこたつの話の序盤から、読むのが苦痛になり、いつものように、こういうホンワカ優しい話の何かが、うざく感じる自分が申し訳ないというか、ギルティに感じるのが、これまた腹が立つという、鬱ループ。まあ、開き直って、めんどくさい私を感じさせられるので、これまた苦手意識がおきるのだった。まあ、自分嫌い度がましたっちゅう話よ、どないやねん。
     まあ、好きな人は好きなんだと思う。

  • こたつとともにこんなかわいい、でも声はダンディな芝犬が現れたらいつまでもいてほしいです。
    いやなことを替わってくれて、今の状況をよくしてくれる手伝いまでしてくれる。最高です。
    うちにも来てくれないかな・・・

  • 表紙の柴犬がかわいくて買った本。自分で料理をしないのに、『冷食は嫌、料理は手間をかけてくれなきゃ』っていう男もイヤだし、黙々とやっておいて察して察してっていう女もイヤだな。

  • 2024年15冊目
    柴犬の仕草の可愛さに何度モシャモシャしたくなった事か…。

    「気分転換ですよ。やなことになってしまう前に、リフレッシュするのです」こんな事、こたつに入ったワンコに言われたらすべてのストレスがどこかに吹っ飛んでいきそうだ。

    幸せであたたかい気持ちに包まれるお話だったり、良くぞ言った!と思いっきりスッキリしたお話だったり、ちょっぴり悲しいお話だったり…
    ぜひ、シリーズ化して欲しい1冊。

  • 福袋POP
    「寒~い冬もこれがあればぬっくぬく♡不思議な犬とほっこりしましょ♡」

    配置場所:2F文庫書架
    請求記号:913.6||A 43
    資料ID:C0041512
    【学生アドバイザー選書2022】

  • 伸子さんリリース

  • 頑張って頑張って、張り詰めた糸が今にもちぎれそうな時に現れるこたつとわんわん。
    そりゃすべてが緩みます。
    でも多分、このわんわんも相当頑張ったのでしょう。
    すべては修行の賜物ですからね。
    何年ぐらい頑張ったらこうなれるのかなあ。

  • はい、犬好きぃ〜
    そうね、なんかこう、いっぱいいっぱいな時、来てくれるといいなぁ…
    微笑ましい。
    が…
    最後のここから…は、いらなかったかな〜
    どーでもいい。

  • 疲れた人の所に炬燵と共に突然現れるこたつ犬。
    それぞれの疲れている人達のやなことを代わりに
    引き受けてくれるという物語。

    まずはこの表紙の柴犬と炬燵にみかんという
    冬にほっこりとするというイラストだけで
    すっかり気に入ってしまいました。

    そしてストーリーもユニークに始まって、
    突然炬燵を背負ってきた柴犬が現れて、
    人間のような佇まいをしながら何気ない会話をしてくれる。
    そして疲れていないかと察しながら、お茶を淹れたり、
    料理を作ったりと手慣れた手つきで作業をこなして
    しまうという意表をついた行動に出るところが
    面白くて読んでいて思わず笑ってしまいそうになりました。
    けれど徐々に疲れている人達の悩みをさりげなく
    本音を聞いてしまったり、嫌なことを代わりにしてくれて、
    助言までしてしまって羨ましい限りでした。

    どの登場人物の疲れている原因もよく理解出来てしまい
    読みながら頷けることばかりです。
    その中でも特に第三話の「家事とこたつ」の物語が良くて、
    主婦側の意見と本音がよく描かれていて気持ちが良いくらいでした。
    出来ればこの章だけでも多くの人達に読んでもらいたいと
    思ってしまいました。
    この章の中で言っていた言葉が印象に残りました。
     人のことを思いやるのは素晴らしいことです。
     しかし、自分のことをなおざりにしてはいけません。(中略)
     人は自分を大事にできるようになってから、
     はじめて本当に他人を大事にすることが
     できるのではないでしょうか?

    自分を大事にすることによって
    自分にも余裕が出来て、
    そして人のために何かをしてあげられる余裕が
    できるのではないかと思ってしまいました。
    自分の心や身体に自由が利かない時にはこの言葉を
    思い出してみようと思います。

    第五章ではこたつ犬になる前の事が
    少し描かれていたので、
    これからどんな経緯を辿りながらこたつ犬のなったのかというのも知りたいし、何となくシリーズ化になりそうな気配も感じるので今後の作品が楽しみになります。

    こんな癒されるこたつ犬は是非とも我が家にも
    来て欲しいのでいつでもお待ちしてしています。
    私の心も解きほぐして欲しいです。

    尼野さんの作品は初めてですが、
    読みやすくて心がほっこりとして温まるので
    癒された方はお勧めな作品です。

  • こたつを背負って現れた柴犬が、疲れた人の心を救ってくれる。
    不思議な性格で、渋くていい声なんて、1度お会いしてみたいw
    ああいう子をぎゅーっとして、思いっきりモフりたいw
    最後の1編。あの子がそうなのだろうけど、ちょっと中途半端なような。
    あそこから何があってああなったのかの方が私は知りたいなぁ。
    シリーズ化されるのだとしたら、少しずつ明かされていくのかな。

全11件中 1 - 10件を表示

尼野ゆたかの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×