ベイカー街少年探偵団ジャーナルI キューピッドの涙盗難事件 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002322

感想・レビュー・書評

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  • 文章もわかりやすかったし、楽しかったです。


    少年目線で見たホームズが描かれてて、面白かったです。
    少年目線だけかなあと思っていたら意外と、ホームズ主体の部分もあって、ほおとなりました。

    続きが出てるのは知っていましたが、きっちり一巻ずつで話は完結するかなあと思っていたら、良いとこで終わっていて、続きが気になるので早く続きを読みたいなあと思います。

  • (内容)
    ロンドン警視庁も頼りにする名探偵シャーロック・ホームズの武器は、聡明な頭脳とベイカー街少年探偵団!器用な手先や変装などそれぞれの特技を駆使し、少年たちは難事件に挑むホームズを助けていく。名探偵を目指して修業中のリアムは、世間をにぎわす怪盗・黒薔薇の賊を捕まえようと挑戦するが…。ワトスンやレストレイド警部に、アイリーン・アドラーやあの“教授”も登場?21世紀のホームズ譚、BSIシリーズ開始。

  • 子供向けかと思いきや、しっかり読みごたえのあるミステリーだった。
    殺人事件のトリックもいかにもホームズという感じがして、むしろ子供には難しすぎるかも。

    ただ、原作のホームズとは趣きはかなり異なる。
    これは、リアムという下層階級に属する少年の視点から見たロンドンが描かれているからなのではないだろうか。

    リアムやその父の謎もまだ解明されていないので、次巻以降も楽しみにしたい。

  • ホームズと言えば犬のホームズ(年がバレる)というぐらい、ホームズには薄い知識しかありませんが、この話のメインは、そのホームズを手伝ったベイカー街少年探偵団(ベイカーストリートイレギュラーズ)の少年たちということで、読んでみました。

    ホームズに詳しければ、もっと楽しいんだろうな~っていう箇所が散見されましたが、それでもなかなか楽しかった。主人公リアムの少年であるがゆえの無鉄砲さとか、無力さとかもいいスパイスになっていて、大人であるホームズの完全無欠さとの対比もいい。リアムのお父さんも壮絶な過去現在でありながら、リアムには本当にいいお父さんなんだよなぁ。

    別の大きな謎を引っ張ったまま次巻に続いたので、ぜひ読みたいと思います。

  • ジュブナイルというよりラノベ調、だけど正統派なパスティーシュです。

    アイリーンアドラーの人物像が違和感大きかったけれど、他はそんなでもなく。

    ニヤニヤしながら読ませていただきました。

    これだけ盛大に本家の皆様を出演させるとなると、作家さんのプレッシャーは相当なのではないかと想像してみたりします。

    聖典ネタが大幅減少してそうな続編を読むか、迷い中。

  • これはおもしろい。
    普通の推理小説好きが面白いんだから、シャーロキアンには、きっとたまらない面白さなんでしょうね。

    ホームズを助けて活躍する貧しい少年たちの物語。

    タイトルのにある「キューピッドの涙」なんて表現が、なんとも少年ごのみの推理小説の雰囲気でいい!
    本家のホームズものに出てくるさまざまな人物がちりばめられている中、ホームズをしたいホームズのために働いている貧民街の少年たちが縦横無尽に活躍するというお話。
    ミステリなのであらすじ紹介はやめておきますが、文体も本家を思わせて(といっても、自分は翻訳でしか読んだことありませんけど)、小学生のころ、ちょっと背伸びして新潮文庫でホームズシリーズを読んでいたころを思い出しました。もう35年も前!


    さらに事件とは別のストーリーとして、アイルランド独立闘争が仕込まれているというのが面白い。

    日本に差別(米軍基地の押しつけをしても「沖縄ならいいだろう」という県外の多数の人々の意識は差別に相当する。そこに明確な搾取がなくても)されている沖縄出身の自分にとっては、この独立闘争のほうが、どうも興味がわきます。

    時代的には昔みた映画の「マイケル・コリンズ」の頃なのでしょうか。
    この部分の今後の展開も気になります。

    続編が出ていますが未入手。

著者プロフィール

1999年、本来敵役のモリアーティ教授を主役に据えたホームズ物のパスティーシュ『シャーロキアン・クロニクル エキセントリック・ゲーム』で、新書館「小説ウイングス大賞」を受賞してデビュー。ホームズ譚の翻案ものをはじめ、歴史ミステリーを得意とし、当時の風俗を織りこ

「2013年 『ベイカー街少年探偵団ジャーナルIII 死を招く薔薇の怪事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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