巨大市場 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 54
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006597

作品紹介・あらすじ

「日中が協力すれば世界最強」の信念のもと、日系企業の中国展開を支援する日本産業銀行上海支店の江草。今度の案件は、日本最大のフイルムメーカー・浅間フイルムだ。生き残りをかけ、中国資本との提携を模索する江草たち浅間フイルムと、投資銀行モルゲンゴールデマンを使って妨害に動く米国系ウエスティンフイルム。巨大市場を制するのはどちらか。反日デモ、商慣習、汚職、仕掛けられた罠…。いま最も熱い国際派経済小説。

感想・レビュー・書評

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  • 2013.06.15読了。
    今年26冊目。

    知人にオススメされて。
    経済小説?というジャンルをなかなか読まないので単語がややこしくて戸惑ったけど、面白かったー。
    日中の問題や、中国内の汚職などの問題が描かれていて企業間、政治がらみで戦いが繰り広げられる。
    中国に対する偏見とか、まさに私もだと思った。きっと軽蔑してるのが中国人に伝わってることってあるんだろうな。
    お互い歪みあうんじゃなくて、江草みたいにまずは信じる、心を開くって考え方ならもう少し日中関係も良くなるのかもと思ったり。

    • ash1001kbcさん
      自分は大阪の通天閣に行った時に受付で中国人と勘違いされて「チャイニーズ?」って聞かれましたw
      自分は大阪の通天閣に行った時に受付で中国人と勘違いされて「チャイニーズ?」って聞かれましたw
      2013/06/15
  • <作品紹介>
    「日中が協力すれば世界最強」の信念のもと、日系企業の中国展開を支援する日本産業銀行上海支店の江草。今度の案件は、日本最大のフイルムメーカー・浅間フイルムだ。生き残りをかけ、中国資本との提携を模索する江草たち浅間フイルムと、投資銀行モルゲンゴールデマンを使って妨害に動く米国系ウエスティンフイルム。巨大市場を制するのはどちらか。反日デモ、商慣習、汚職、仕掛けられた罠…。いま最も熱い国際派経済小説。

    <感想>
    誰かに薦めたい作品であるか、また同じ作者の別の作品が次も読みたいかどうかが★満点の評価の基準だが、これはその通りで、久々の満点で星★★★★★五つ。
    中国でのビジネスの難しさを伝えたい作者の意図も理解できるが、それはどの国に行っても同じこと。
    アメリカだろうが、ベトナムだろうが中東だろうが、その国の文化、言語を理解し、強い意志で粘り強く進めないと、何事も成就しないということを改めて教えてくれた作品でした。

  • •中国を嫌いでもいい、でも軽蔑してはいけない
    •中国ビジネスをモノに出来るのは中国人、日本人はパス→中国人は射门

  • 中国を舞台にした金融・経済小説。分野に疎く、用語もよくわからぬまま読んだが、面白かった。職場、知り合いの中国人が皆親日的なためか、ほんとに反日?等、中国という国、国民性が理解できないでいる状況にあったが、この本のような内容を知るとなんともいえない妙な感覚に陥る。と、内容を離れた感想を持ってしまった。
     主人公が八面六臂の活躍をしすぎかもしれんが、「痛快」物の王道ですっきりする。読んでよかった。

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著者プロフィール

2010 年「巨大市場」でデビュー。「黄土の疾風」で城山三郎経済小説大賞を受賞。中国ビジネスに詳しく、新たな国際派経済小説の書き手として注目を集める。

「2022年 『小説 デジタル人民元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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