わたしの恋人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 592
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041015889

作品紹介・あらすじ

彼女いない歴=年齢、高校1年生の龍樹は、保健室で出会った女の子の「くちゅんっ」というくしゃみに恋をした。そんなに可愛いなんて、反則だろ。龍樹から告白された森せつなは、ちょっと不安になる。「本物のわたしを知ったら彼は幻滅するかも」。つきあい始めた二人、些細な行き違い。しかしのびのびと育った龍樹に触れ、頑ななせつなの心が次第にやわらいでゆく-。爽やかな初恋、駆け抜ける青春。永遠のラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • こういう話めっちゃ好き。
    読み終わった後、とても幸せな気持ちになれました。

    言っても分かってもらえないだろうなってことは、大切に想う人だからこそ、言えなかったりするよね。
    暗い内容だったらなおさら。
    けど、相手はそうやって言ってもらえないことがさみしいよね。
    と、どっちの気持ちも分かるなぁって思いながら読みました。

    そして2人がかわいすぎてニヤニヤしながら読んでしまった笑

    せつなちゃんは、龍樹くんに出会えて、本当によかったね。

    ぼくの嘘も読もう。

  • 自分の気持ちをまっすぐに伝えるって大切だと思う。

  • なんだかすごくよかった。
    高校生らしいきゅんとする恋。
    性格も家庭環境も違う2人が恋する姿が微笑ましい。

  • 青春小説だな~~~!!! まっすぐ甘酸っぱい恋愛小説!!!!!
    いやほんと一目惚れした女の子とどうやって距離を縮めていくかという話なので特に事件が起きることもなく、読み終えたあと「こんなに何も大きな出来事が起きなくて淡々と終わる話ありなの!?」と思ってしまった。いつも読んでいるジャンルとの乖離がすごかったので……

    思春期ならではの悩み方とか言葉がとても綺麗で、ほんと「きれいなものを見た」という感想。特に大きく心に残るほどのインパクトは正直ないけど、読み終わったあとホッとするというか……とにかく青春のまぶしさを見たなという感じ。

  • 主人公の古賀龍樹は彼女いない歴が年齢の高校1年生。ジャズピアニストのかっこいいお父さんと雑誌編集者のお母さんは今もラブラブで、暖かい家庭に暮らす男の子。ある日、保健室で寝ていた女の子の「くちゅんっ」というくしゃみで初恋をします。「くちゅんっ」の子は森せつな。完全に冷え切った夫婦仲で喧嘩が絶えない家庭で暮らす、龍樹とは対照的な女の子。その二人の初々しい恋愛の物語です。
    語り手が交互に変わり、二人の気持ちが良くわかり、キュンキュンします。二人がお互いに好きという気持ちに気がつき、付き合うことになった後も物語が続き、お互いの気持ちが本当に通じ合うまでの、爽やかなお話です。

  • せつなはずっと両親の不仲に縛られていて、自分も似た境遇なので辛さはよく分かった。高校生とは思えないくらい達観しており、人間関係も一歩引いて見ているのもそのせいだろう。
    だからこそ、龍樹と付き合うとは思わなかった。何か最初から引かれるものがあったのだろう。これがまさに運命の相手というものかもしれない。付き合った後も親に言えないという状況が続いたのは、現実的だと思った。
    一方龍樹は、高校生とは思えないくらい純粋だ。これは両親の子育てが良かったのか、生まれつきか。どちらにせよ、その純粋さがせつなにも響いたのだろう。

  • 読む順番まちがえたー!
    甘酸っぺー!

  •  高校生のお付き合い。読みながら、はるか昔の自分と重ね合わせてみる。そうそう、俺もそうだったとニヤッとしたり、未経験なことに、へえーと驚いたり…。青春とは、かくも甘酸っぱいものかと改めて感じてしまった。

  • 「彼女いない歴=年齢、高校1年生の龍樹は、保健室で出会った女の子の「くちゅんっ」というくしゃみに恋をした。そんなに可愛いなんて、反則だろ。龍樹から告白された森せつなは、ちょっと不安になる。「本物のわたしを知ったら彼は幻滅するかも」。つきあい始めた二人、些細な行き違い。しかしのびのびと育った龍樹に触れ、頑ななせつなの心が次第にやわらいでゆく-。爽やかな初恋、駆け抜ける青春。永遠のラブストーリー。」

    『ぼくの嘘』 は続編。

  • 『ぼくの嘘』を読もうかと手にしたら、こちらを先に読むべきとあったので探して読んでみた。背伸びの無い作品だった。連作の順序指定、どういう意味があるのかが少し楽しみ。

  • 微笑ましい!

  • 高校生の初恋。出会いからファーストキスまで。ちょっと恥ずかしくなるぐらい青春です。涙を流すような感動小説ではありませんが、お手軽にハッピーな気持ちにさせてくれます。

  • 読みやすかった

  • 読みやすかった
    姉妹編の『ぼくの嘘』も読んでみたい

  • 高校生の古賀龍騎と森せつなの恋愛

    古賀くんの両親は仲が良すぎて恥ずかしくなるくらい、そして古賀くんにも優しい
    一方、森さんの方は両親の仲が悪く、父は愛人がいるし母はそれを知っていて嫌悪しているが、離婚したら今の生活ができなくなるので離婚はしない
    そして離婚をしない理由に自分も挙げられて不快に思っていると

    部活のサッカー中に擦りむいたので保健室に行った古賀くんは、眠っていた森さんに一目惚れしてしまう
    恵まれた家庭環境でまっすぐに明るく育った古賀くんと、家庭環境を恨む森さんの恋愛模様や如何になお話


    おっさんにとって、こんな恋愛模様を見せられると胸のあたりがギュンギュンしてしまって心臓に悪い
    いやぁ~、若い 若いねぇ~~
    古賀くんを見てるととても恥ずかしくなるくらいにまっすぐ
    笹川くんもなかなかではあるけれどもね
    彼は彼で家庭環境に難ありなので、古賀くんほどまっすぐではない

    ってか、シリーズ2作目を先に読んでしまっているので
    途中で「笹川ぁーー」と思うところがいくつもある
    やはり、これは順番通りに読むべき本だよな
    まぁ、知っていて読むとそれはそれで「伏線はここか!」というのが知れていいんだけどね

    2作目では森さんは明るくて可愛らしい子の印象だったけど、こんな環境だったのねぇとも思う

    笹川ルートは元から存在しなかったというのもわかるんだけど
    森さんと笹川くんも悪くはないと思うんだよなー

    でもまぁ、笹川くんは森さんの闇の部分を引き出したり開放してあげたりというのはできないと思うので、やはり古賀くんで正解なんだろうね

  • 終始ドキドキが止まらなかった。
    主人公を応援したくなるような本で、本当にこんな恋が出来るのかと本格的な恋をしたことが無い私には分からなかったですが、良いお話でした

  • 保健室での出会いっていうのがベタだけどいいな~と思いました。若いからこそいっぱい悩んだり考えたり葛藤したり、そんな中でも誰かの存在があって少しずつ変わっていく、変えられていく。藤野さんのお話は人が変わる瞬間を見せてくれるので好きです。

  • メロンソーダのように淡く甘い作品。

    森せつなの家庭、考え方に多々自分とダブる所がありつよく共感出来た。

  • 誰かを好きになるということ。
    それはすごく幸せなことなんだと思う。

    正反対の家庭環境で育った二人。
    育った家庭環境で考え方にも大きく影響するのか…
    わかりあうことなんて出来るの?

    好きだからこそどうすればいいのか悩み葛藤する。

    好きだとわかった瞬間の二人がとても可愛らしい。
    恋を見事に表現している。

    龍樹がせつなのことを好きになったとき、わかりやすすぎて可愛い。
    龍樹のことが好きだとわかった瞬間やつきあってからのせつなも可愛い。

    そして、人は可愛いくしゃみで恋に落ちるのか?
    という謎もあったり笑

  • 青春

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。2004年、第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ねこまた妖怪伝』でデビュー。児童文学のほか、ミステリーや恋愛小説も執筆する。著書に、「2013年 文庫大賞」(啓文堂大賞 文庫部門)となった『ハルさん』、『初恋料理教室』『おなじ世界のどこかで』『淀川八景』『しあわせなハリネズミ』『涙をなくした君に』、『きみの傷跡』に連なる青春シリーズの『わたしの恋人』『ぼくの嘘』『ふたりの文化祭』などがある。

「2023年 『初恋写真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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