お引っ越し

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.30
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本棚登録 : 514
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023389

作品紹介・あらすじ

マンションの内見に来たキヨコ。ふと避難経路が気になり非常口の扉を開けると、そのまま閉じ込められてしまう。無事にでることは出来るのか……。今までありそうでなかった、引っ越しにまつわる恐怖を描く連作短編集

感想・レビュー・書評

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  • 短編集でありながらやっぱり繋がっていました。(相関図を書きました)
    怖いけど続きが気になってしまう。
    ゲジゲジがどんな虫かわからなくて検索してみたら一気に鳥肌が。しばらく扉が怖くなりそうでした。
    ゾクゾクしたけど、怖いけど、引き込まれました!

  • 『「引っ越し」に潜む“恐怖”を描いた、世にも奇妙な連作短編集』(帯より)
    全7編。

    「扉」…主人公:女性会社員。マンションの内見に訪れた際、壁の画鋲や非常扉が気になってしまう。
    「棚」…主人公:シングルマザー。引っ越しを翌日に控え、玄関の棚の整理がまだだと気付く。
    「机」…主人公:主婦。新しいパート先である家族経営の引っ越し業者の机の引き出しに手紙を見つける。
    「箱」…主人公:女性会社員。職場の大掛かりな部署移動で自身の箱がなくなる。
    「壁」…主人公:男性SE。同僚の住むマンションの隣人の声や壁ドンがうるさくて寝不足らしい。
    「紐」…主人公:女性会社員。ネットの地図で新居付近をバーチャル探索。

    日常生活に起こりうる身近なホラーで冷や汗かきました。
    ミステリーというよりホラーサスペンス。
    「机」と「壁」は、引っ越しそのものとは関係薄いですね・・・ざっくり言えば引っ越しだけど…まぁ面白かったからいっか(笑)
    「5人のジュンコ」を読んだときは私の読解力が足りないせいか、もやっとした印象でしたが、この作品は「解説」というその後やまとめの短編があるため読後感はわりとすっきり。
    イヤミスが好きな方は最後の「解説」は読まない方がいいかも?
    雰囲気は乃南アサさんの短編みたいで好きです。

  • うおお……解説までおもしろかったー…!!!

  • 引っ越しに関する連作短編集でしたー。

    ゲジゲジがたくさん。

    ママは優柔不断なのだ。だから、流されてしまう。

    異常な食欲で人を食べているのだとしたら…。

    会社内の引っ越しで自分の段ボールがどこかに行っちゃう

    DVしているのが男性とは限らない!!

    これまたゲジゲジ。
    解説
    全部の話の詳しい解説。もったいつけた切り口だったー笑

    どの話にもアオシマさんが出ていて、どうやって次は
    出てくるのかなーなんて気になっちゃった。
    そこまで怖くもなく、たんたんと読める作品でしたー!!

  • 私自身が最近引っ越しをしたので、「お、ナイスタイミング」と手に取りました。
    表紙も可愛いから、ほのぼの暮らしの小説かとおもったら、読んでるうちに不穏になってきて…。
    思ってたんと違ったー!
    これホラー!?

    引っ越しって、管理人さんや前に住んでいた人、お隣さんなど、内見だけじゃわからないことが多くて、運頼りなところも多いな、と。

    短編集形式だけど少しずつリンクしていて、最後の「解説」でまとめてぞわっとさせられました。

    思ってたんとは違ったけど、先が気になって最後まで読んじゃいました。
    怖かった…。
    アオシマさん何者…。

  • 短編集、と思いきや全てが誰かで繋がっていた。
    サクッと読めるわりに怖さが残る。
    「机」は再読してうわー!っと理解した。
    解説がいい感じ。

  • これ2016年に借りて読んでたー!
    でもまた読んだw
    ちょっと嫌な感じのちょっとだけゾワっとくる感じの短編集で読みやすかった

  • こえー!引っ越しは、もともと嫌いだけど、もっと嫌いになったよ。解説もやな感じで良いです。(褒めてます)

  • 「引っ越し」をテーマにした軽ーく読める短編集。
    真梨幸子らしい毒味が入ったちょっとゾッとする物語。
    最後の解説までが計算された物語。

  • 可愛い表紙ですがホラー小説 「机」が好き

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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