- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041025239
感想・レビュー・書評
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文化祭当日、バレー部マネージャーの女子生徒が、セミナーハウスのシャワールームで遺体となって発見された--!? 斬新な密室トリックと多感な高校生男女の切ない想いを描いた傑作学園ミステリ。
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青春ミステリ。
少女が女子シャワー室で死んでいた。首には扼殺後、胸にはキリが刺さった状態で。しかも密室。
各章ごとに語り部が変わり視点が安定しないが、各人の心理描写は生々しいリアルさはあると思う。ただ、殺された少女が良い子に描かれすぎている点と犯人の動機は納得しにくい。
犯人は予想が容易。あまり各章の繋がりを活きせてないというか最終章が唐突すぎた。
それにイマドキの高校生だったら、もっと付き合ったり別れたりしてるだろうに純情すぎる。 -
落選作だからなのか、だから、落選なのかはわからないが、微妙に練りが甘い。
密室も最初にトリックありきで、辻褄が合わせてある気がします。全体的に大味。
文章は、読みやすいので次作に期待しています -
「ん。夕暮れじゃなくない?」と読み終わってからつっこみたくなるタイトル。高校を舞台にした殺人事件を主題にしたミステリー。もう少し登場人物たちのキャラクターの描き込みがほしいし、そのキャラクター同士の影響関係みたいなものもほしかった。登場人物それぞれが事件の解明のために推理を展開するという構成のせいもあるかもしれないけれど、各個人の個性、物語の中で付与される役割に平板な印象を受けた。
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高校内で起きた二重密室の殺人事件をバレー部員たちが解決していく本格学園ミステリー。
複数の登場人物が探偵役となり推理と誤答を繰り出す展開が面白く、特に久保田和志のトンデモ推理は楽しませてもらいました。
肝心の真相は、携帯電話のくだりを含めた凶器の鉋から展開していくロジックはなかなか心地良かったものの、殺害した男子生徒をどうやって人目に付かずに川まで運んだのかなど、説明不足な箇所もありもやもやも残りました。
また、殺害の動機がありきたりですし、激しい感情に駆られるほど被害者が魅力的に描かれていなかったので、いまいち説得力に欠ける気がしました。 -
久しぶりに一気読み出来る本に出会いました。
これは自殺なのか、他殺なのか。そこから物語は動き出して核心へと迫ります。結論は他殺なのですが、そこに行き着くまでの各登場人物の推理と前後の繋がりがとても上手く構成されていると思いました。 -
帯に「横溝正史ミステリ大賞」落選作、と
それでも書籍化されるには、魅力ありそうと、手にとる
なぜ、この子が?亡くなるの?自殺?他殺?どちらでもなく事故死なら…
てな、かわいくて実は芯のあるこが亡くなってから、の解決編
うまい!がモヤッっと感も強く悲しさだけが残りました