“天才”を売る 心と市場をつかまえるマンガ編集者

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041017

作品紹介・あらすじ

一点一点の作品が世界を切り拓いてきた分野、マンガ。
それは、正解のない時代に心(ヴァーチャル)と市場(リアル)、二つの世界を開拓し続けてきた業界とも言える。
 その“運営者”たる編集者の「頭の中身」を、ベストセラー編集者にしてマンガ原作者である著者が探る。
 競う・編む・拓くの三部で構成。
 
「少年ジャンプ」『火の丸相撲』『僕のヒーローアカデミア』
「少年マガジン」『リアルカウント』『風夏』
「少年チャンピオン」『弱虫ペダル』
「ヤングアニマル」『自殺島』『KAPPEI』
「ヤングキングアワーズ」『蒼き鋼のアルペジオ』
「モーニング」『GIANT KILLING』
などを立ち上げたベストセラー編集者たち。
これら少年誌、青年誌、月刊誌に加え、女性向けの「ハーレクインコミックス」からボーンデジタルの「コミックシーモア」まで。
電子書籍雑誌「AiR」の仕掛け人であった著者だからこそできた、各ジャンルの若手からベテランまでを押さえた、類書なきインタビュー集!

序章 世界を拓く分野を支える人たちに学びたい
第1部 競う
第一章 激烈な競争の渦に挑む 小池均「少年ジャンプ」(集英社)
第二章 一〇〇万部という闘技場に立つ 乙黒和彦「少年マガジン」(講談社)

第2部 編む
第三章 五〇代現役、市場に挑み続ける 野々口嘉孝「ヤングキングアワーズ」(少年画報社)
第四章 商売道具も武器も言葉しかない 荻島真之「ヤングアニマル」(白泉社)
第五章 打ち合わせは聴くいて、聴くいて、聴きまくる 武川新吾「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)

第3部 拓く
第六章 混沌の大海に飛び込む キム・ジャンフン「コミック・シーモア」(NTTソルマーレ)
第七章 最先端と伝統を接合する 明治理子「ハーレクインコミックス」(ハーパーコリンズ ジャパン)
第八章 ものづくりへ回帰する 宍倉立哉「モーニング」(講談社)

終章 自分ひとりでは行けない世界へ行く
あとがき

※取材対象者の所属名は取材時のものである

感想・レビュー・書評

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  • 知らない世界の話で、
    仕事の点で考えても、参考になる、
    と思って読んだ。
    でも、やっぱり、その漫画を知らないと、
    内容は入ってこなかったな。

  • 版権の問題なのか、ひたすら一般的定型句に落とし込んでいるのは?

    本書でいう「天才」とは、絵とストーリーの両方を創作できる人々を指す。
    その天才を売る仕事である編集者へのインタビュー本である。

    作品ならではの苦労話が、極端に少なくて、実に一般的な話に終始してしまっている。
    指摘の多い、読みにくさも相まって、読み進めるモチベーションを維持するのが難しい。
    私も、半分で時間切れとなった。

    僕アカを立ち上げた週ジャンプの編集者。
    →僕アカが唐突に出てきてほとんど内容について語られない。
    版権の問題があるのだろうか。

    ファンジン上がりで「アルペジオ」を立ち上げたベテラン編集。
    →比較的内容に踏み込んでいく。集英社より少年画報社は版権が緩いのだろうかw
    基本プロット、未少女+旧日本軍戦艦を着想、牽引したのが編集の方ならばやはりすごいお方である。

    弱ペダを立ち上げた方…、ほとんど内容は踏み込まない。自転車ものの着想までで終了である。

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著者プロフィール

堀田純司[漫画原作]
編集者、マンガ原作者。大学在学時よりマンガ誌編集者として働きはじめ、後に自身の著作も刊行するようになる。主な著書に「萌え萌えジャパン」「僕とツンデレとハイデガー」、シナリオを担当した「まんがでわかる妻のトリセツ」「東大教授が教える 日本史の大事なことだけ36の漫画でわかる本」などがある。

「2023年 『ウケるゴロ合わせ《日本史編》』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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