女戦士とオークさん (1) (カドカワコミックス・エースエクストラ)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 13
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046746

作品紹介・あらすじ

オークの軍勢に捕われてしまった女戦士。このまま辱めを受けるぐらいなら、「くっ、殺せ!」と死を望むのだが聞き入れられず…。そんな女戦士の牢番としてやってきたオークは…めちゃくちゃ可愛かった!?

感想・レビュー・書評

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  • うーん、これも一種の異種族恋愛なのだろうか
    確固とした定義がある訳じゃないから、何とも言えんが、オークさんと女戦士さんは何だかんだで、両想いっぽいし、異種恋愛モノとして紹介しても問題はないか
    表紙を見て分かる通り、ホント、オークさんがキュートすぎる。顔に愛嬌があり、憎悪など一欠けらも湧きづらい。触り心地も非常に良さそうだ
    オークと言えば、RPGに登場するモンスターの中で、ゴブリンやコボルトと並ぶ、序盤の雑魚もとい経験値稼ぎに持って来いの、醜悪さが目立つ、食と性の欲のみが旺盛な種族としてのイメージが強い
    だが、このラブコメの主人公・オークさんは紳士で、真の男だ
    大して腕っぷしが強い訳でもないが、女戦士を初めとして、大切な仲間を守るためなら、分厚い脂肪を蓄えた巨体を盾にする事も厭わない、鋼のような漢気を兼ね備えている
    女戦士が骨抜きにされるのも、至極納得って話である。ベタ惚れな彼女だけでなく、僧侶や魔法使いも、彼を頼れる仲間と認め、友好的だ。女戦士に懸想している勇者だけは、女戦士をトリコにしているオークさんに危険すぎる敵意を常に向けっぱなしだが、何だかんだで、ピンチの時は救っている
    色々と、個性的なメンバーが集まったパーティだが、バランスは色んな意味で取れている、と言える
    オークと女戦士の組み合わせは、基本的にR18、しかも、鬼畜な凌辱系の鉄板。だが、この『女戦士とオークさん』は、それに新たな可能性を導き出した。人間でも、少しぽっちゃりしている男性に魅力を感じる女性がいるのだから、人(?)の良いオークがモテても不思議じゃない
    女戦士とオークさんのイチャイチャ、その勢いだけでストーリーを進めているかと思いきや、意外にも(って表現は失礼か?)、設定が練り込まれており、話に浅さを感じさせない
    今後の展開が、実に楽しみだ。個人的には、この(1)で大分、女戦士とオークさんの相思相愛っぷりに食傷気味になりかけたので、しばらくは、ラブコメ要素を控えめにして、コメディ要素強め、時々バトルな旅路を描いてほしい。その中で、他の異種族カップルが登場し、女戦士とオークさんのイイ刺激になれば尚良し
    どの話も、オークさんの可愛さや女戦士のチョロインっぷりが炸裂している。個人的にオススメなのは、僧侶さんとオークさんのエピソード。キャラの過去を語りつつ、現在の絆を強める展開は定番ながら、それだけに失敗する可能性も秘めている。グラタン鳥先生は、このテクニックを巧く使うな。僧侶さんにも、オークさんに負けないくらい、イイ彼氏が出来て欲しいもんだな。きっと、フランケンシュタインの怪物みたいなアンデッド系のイケメンモンスターを、先生は登場させるに違いない
    この台詞を引用に選んだのは、女戦士をこうも照れさせるなんて、一体、何を言ったんだ、と気になったので。なんにせよ、男前だぜ、オークさん

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