新八犬伝 結 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047859

作品紹介・あらすじ

悪女舟虫の計略にはまり、管領扇谷定正に捕えられた犬塚信乃。扇谷は信乃を使って八犬士の残りをおびき出そうとしていた。救いに現れた犬飼現八も捕まってしまう。一方、鎌倉の町では関東管領扇谷が安房の国里見義実を打ち滅ぼそう戦の準備を進めていた…。『南総里見八犬伝』の大胆な解釈のもと、大人気を博した伝説の人形劇。その脚本化が書き下ろした完全小説版の最終話を収めた全四巻完結巻! (解説:京極夏彦)

感想・レビュー・書評

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  • 人形劇を見ていたには40年も昔なので、忘れていた内容が多かった。不思議な事に『芳隆閣の戦い』とか『庚甲山の化け猫』とか、前半のストーリーはかなり詳細に記憶に残っているのに、後半は記憶があいまい。
    しかし、これは単純に面白くて楽しいエンターテイメントだと改めて思う。

  • 四冊からなる人形劇のノベライズを、読み終わった。
    何故この本が出たのか、個人的には不思議だが、この人形劇が放送された頃、小学生で視聴者だった僕には意味のある本だ。
    確か僕の記憶では、犬村角太郎はどこかの時点で名前を犬村大角に改めたのだと記憶していたのだが、最後まで角太郎のままだった。
    坂本九の黒子の名調子を、所々思い出した。
    ああ、そんなことを言っていたなあ。
    当時は、地理にも詳しくなかったが、安房の物語なのに、舞台がかなり広い範囲にわたっているのと、潜水艦が出て来たり、凧で移動したり、時代考証的には、同時に存在しない北条氏が出て来たり、かなり荒唐無稽だが、子供にはそれが違和感なく受け入れられたのだろう。
    玉梓が怨霊は結局、いつも失敗するのだが、最後狸の化身だと分かって、やはり浅知恵だったのだなあと、妙に納得した。
    舟虫、左母二郎など悪役もどこか憎めない。 
    文庫で何人かの作家が、独自に訳したものがいくつか出ているので、機会があったら読みたい。
    本当は岩波文庫の原作を読みたいが、今は手に入らないのだ。

  • 1973年4月、私が小学生2年生の時から2年間、NHK人形劇の「新八犬伝」を観ていた。大好きだった。
    単行本2冊も購入し何度も読んだが、内容が難しかった記憶がある。
    やっと文庫本で発売された。
    読むのが楽しみだ。(2021.9.7)
    ※2017年or2018年購入

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著者プロフィール

1959年のNHK『ピエロが泣いた』でテレビのシナリオ作家としてデビュー。1971年、筒井康隆の『時をかける少女』を原作の少年ドラマシリーズ第一作『タイム・トラベラー』が好評を博す。その後、オリジナル続編を執筆し、自身で『続・時をかける少女』として小説化。ついで1973年、NHK人形劇『新八犬伝』のシナリオを担当、これが大ヒットとなる。1977年にはNHK時代ドラマ『鳴門秘帖』、1979年人形劇『プリンプリン物語』のシナリオを担当、『ラーマーヤナ』。SF的発想と独自の楽屋落ちに才腕を揮ったが、58歳で死去。

「2017年 『新八犬伝 結』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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