横浜元町コレクターズ・カフェ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 67
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053898

作品紹介・あらすじ

大崎結人は平凡な大学生。将来の夢が、絵本作家ということ以外は。
周りが就職活動を口にし始めた時期、結人は夢を諦めるため、生まれ育った横浜元町で、ある店を探していた。
「ウォルラス」というその店は、結人が幼い頃通った、絵本の充実したレストラン。そこの料理人は、幼い結人に「絵本作家になれる」と断言してくれた。
しかし投稿しても落選続きの今、もしあの店が無くなっていたら、潔く夢を諦めると決意したのだ。
果たして思い出の場所にあったのは、「ブラックバード」という喫茶店。
佳野というミステリアスな美形青年が店員を務める喫茶店には、
なぜか色んな趣味の「コレクター」が集まるという。
テディベアコレクターたちの集まりで、年代もののテディベアの謎を鮮やかに解いた佳野に、結人は驚くが……。

「私のコレクションは、店に集まるコレクターの皆さんです」
寂しげに笑う佳野の秘密とは……。

感想・レビュー・書評

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  • 絵本が好きって、夢が絵本作家で、そんなにバカにされるのかな?親になって絵本が身近になった今となってはわからない。でも、好きなものを人に笑われるのは嫌なものだ。

  • 昔かけてもらった魔法のために、絵本作家志望の青年は
    子供の事に行った店を訪ねる。

    同じ空間なのに、違う店になっているという
    まか不思議な状態。
    それが何故なのかという疑問と、己の夢をどうするかと
    揺れ動く主人公。
    目指しているものは、捨てるか目指すしかなくて
    本人が無理なら、捨てる選択はないのでは、と。
    それは、店主にも言えることでしたが。

    常連客によって流れてくる事件。
    そして博識のある店主は、何故そんな事まで
    知りえるのか。
    それが分かった時、切ないとはいえない
    微妙な気持になってしまいました。
    現実から目をそむけてどうにかしようという気持ち。
    双方にある気持ちですが、乗り越えねばならないもの。

    いや、主人公においては、客観的にみたら
    解決策はすぐそばにありますけど。
    考えすぎ、ですから。

  • さらっと読める。博識の喫茶店のマスターが日常の謎を解くタイプの話と思ったら、マスターの方がよほど謎の人だった。

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著者プロフィール

東京都品川区出身、美大卒。2014年第一回角川文庫キャラクター小説大賞 大賞を受賞しデビュー。

「2018年 『明日、君が花と散っても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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