シンデレラ王 ~罪を抱く二人~ (角川ルビー文庫)

著者 :
制作 : 笠井 あゆみ 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 38
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062791

作品紹介・あらすじ

継母の家族の下で不遇な生活をしていた青年エラルドは、ある時、森をお忍びで散策していた美しい第二王子シャロンと出逢い、天使のような愛らしさにたちまち恋に落ちる。一方、シャロンは弟を偏愛する兄王に束縛されていて、真の友人を求めていた。運命的に出会った二人は森の離宮で逢瀬を重ね、いつしか秘密の恋に溺れていく。そんな折、城で舞踏会が催される。シャロンに会いたい一心でエラルドは城へ向かうが、彼との仲を知った王の逆鱗に触れ…!? 大人気濃厚官能童話!!

感想・レビュー・書評

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  • 『人魚姫の弟』『白雪姫の息子』に続く、官能童話BLシリーズ。今回はタイトルからもわかるとおり、シンデレラがテーマになっていましたが、さすがセンセでしたね~
    攻様の方がシンデレラなのです!このひとひねりが素晴らしいです。ぱっと見、表紙からはシャロンの方が相応しいと言えそうだけどそこはストーリーを読めば読むほど納得できる筋立てになっていて、ハマりました。

    相変わらず美麗でえっちな笠井あゆみセンセのイラストで、妄想が広がりまくりでした。エロ的には、濃厚であるけれど品性すら感じさせる美しい交わりで…!
    特に馬上Hは、その昔衝撃を受けた山藍紫姫子氏以来の官能的場面でした。
    しかも、ただ単にエロいだけじゃなく、切なく悲壮な空気がハンパなく漂うHシーンで、のめり込みましたよ。

    話の展開に意表を突かれました。すごくハラハラドキドキしちゃいました…
    エラルドがヤワなお坊ちゃんから、苦難を乗り越えどんどん成長していく姿がカッコよかったです。人を愛するとこんなにも変わるんだね⁉ヴァリウスと対峙する場面も、どうなることかと手に汗握りましたが精神的にも強くなっていて。
    そのヴァリウスも、あっと言わせるどんでん返しで…
    シャロンに向ける執着が酷くて怒りが湧くけど、その理由が明かされるところで思わずうるっときました。
    彼の心理描写もしっかりあって、最後はほんとに切なくなりました。
    そして、ヒロインのシャロン。ただ美しいお人形じゃない意志の強さが清々しかったです。シャロンの禁断の愛に対する覚悟が最強。
    シャロンもエラルドも確かに咎人なのかもしれないけれど、愛する心はとても美しかったです。
    ダークでうっとりさせられる世界観に、どっぷり浸ることができました~!

    また第4弾も、ぜひぜひ期待しています。プリーズ!!!

  • ★3.5シンデレラは攻め。
    SSのお兄さん切ないです。

  • 大好きな犬飼のの先生の作品で、読むのを楽しみにしていました。のの先生の書かれるお話には、いつも一本筋が通っていて、BLなんだけれども、ただのラブロマンスというよりかは、「お話」を書かれる姿勢がすごく好きです。

    今回も、まさかのシンデレラが攻めという設定を、とても上手に使っていて、読みながら何度も、おーそう来るのかー!と楽しかったです。ただ虐げられるだけではないという彼の性格も、母から受け継いだ本好きという設定も、母の遺言の本当の意味も、とても素晴らしい伏線でした。

    いわゆる近親相姦はそこまで気にならなかったのですが、ヴァリウスがあまりにも可哀想な最期を迎えたこと、継母への最後の仕打ちが少し俗世的というか、すべてを手に入れた人物にしては容赦がないというか、慈悲の心がなかったこと、そして犬が数匹、さしたる理由もなく殺されてしまったことが結構なショックでした。
    特に動物が殺傷されてしまうのは、本当に必要だったのだろうかと考えてしまって、そこからはお話にのめりこめず。残念です。

  • シンデレラ(攻)より兄が切ない結末。でも罪の無い愛犬を射殺した時点で地に堕ちた印象は浮上できず読後感はダーク。

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著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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