まぁちんぐ! 吹部!#2

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 56
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041069219

作品紹介・あらすじ

マーチングに挑戦!?―― 飛躍を遂げた浅高吹部だったが、マーチング参加は青天の霹靂。どうやら新副顧問、嘉門先生の発案らしい。次第に座奏VSマーチングの構図が生まれ……・。 大ヒット作『吹部!』続篇!

感想・レビュー・書評

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  •  吹部!の続編。
     都立浅川高校吹奏楽部。鏑木沙耶。2年生のとき赴任してきた新しい音楽教師で顧問の三田村昭典に,吹部の部長を押し付けられる。三田村先生,略してミタセンは,緩かったそれまでの吹部に対して,急に吹奏楽コンクールで全国を目指せと言い出すようになり……。というのが前作。

     それから1年。今度は,副顧問が異動で交代し,体育教師の嘉門洋子,あだ名はカモティがやってきた。
     カモティは,音楽について専門外なのに,マーチングで全国を目指すと言い出し,座奏の吹奏楽コンクールに力を入れてきたミタセンとの大人げない戦いが勃発。
     部員たちも内部でギクシャクしてきて……。

     大人気ないけど音楽的には素晴らしい才能の持ち主ミタセンと,体育教師でマーチングのドリルの動きが完璧に指導できるカモティ。部員の意向はお構いなしに突っ走る顧問と副顧問。それに翻弄される沙耶をはじめとする部員たち。そして部活もバラバラに……。
     荒唐無稽なストーリーにも思えますが,物語にグイグイ引っ張られて読みました。
     翻弄されるタイプの常識人,沙耶を応援したい。そんな気持ちで読んでいました。

  • 都立浅川高校吹奏楽部。 今回は、マーチングコンテストにチャレンジ。 
    ストーリー展開は鉄板のもの。 でも、青春小説はそれで良いのです。 
    『あんなに燃え上がることって、これからの人生で何回あるのかなって思うくらいの熱さだったからさ。きっと高校生のときしか感じられないもんなんだと思うよ』
    『いまはつらくても、絶対にあとで振り返ったらいい思い出になるから。・・・きっと、その体験が一生の自信になると思うんだ』 
    吹部OG 加藤蘭先輩の言葉が染みます。 
    この手の小説は、「あの頃の熱さ」を追体験させてくれるので大好きです。 

  • マーチングってつらそうとしか思えないので、マーチング側の反対派がいないのが違和感。やったら楽しいのかな。青春小説だから達成感があってこそとは思うけど、そうそう簡単に全国行かないでほしい。

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著者プロフィール

慶応大学文学部卒。公益法人勤務、進学塾講師、信用金庫営業マン、飲食店経営、トラック運転手など様々な職を経て、現在は週刊誌記者をはじめ、フリーのライター&編集者に従事。著者に小説『吹部!』、ノンフィクション『会社人間だった父と偽装請負だった僕』『内川家。』など。

「2020年 『吹部! 第二楽章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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