ひげを剃る。そして女子高生を拾う。3 (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 486
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041070857

作品紹介・あらすじ

いつか来る同居生活の終わりを感じながらも、確実に距離を縮める二人。未来に目を向け、少しずつ「帰る準備」を始めた沙優だったが、吉田の初恋相手・神田先輩が現れ、どうにも気持ちをかき乱されて……。

感想・レビュー・書評

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  • あまりにすごくて三冊一気読み。

  • 出て来る女性たち、みんな何かしら抱えているのか、なんなのか。なんにしても吉田さんは無自覚にもてまくっているのですが、先輩の言葉から、実は高校時代からそうだったことがわかりました。そして、ラスボス感のある新キャラ登場。彼だけは嫌な人なのかな。

  • そうかあ、やっぱりそうなるよなあ、というのが読み終わった感想。
    一巻を読んだ時、二人の関係が家族で終わるのか、それとも恋愛に発展するのか、まだ分からないと書いたけど、多分恋愛になっていくんだろうなあと思っていたのが一つ。
    もう一つはもちろんいつか家出が見つかって別れの時が来るんだろうなということ。
    そのどちらも、この巻で、やっぱりそうなるかと思った。

    特に家出の方は、沙優の兄が現れた時点でラストの展開は読めたので、それがいつ来るかと読み進めるのが怖かった。
    しかも恋心を互いに意識し始めたこの段階で、この展開。
    いやあ、読ませるなあ。
    次巻が待ち遠しい。

    ちなみに今巻では、元カノ神田さんもよかったけど、最後の柚葉に持っていかれた。
    なんだかんだで良い娘だ。
    そして辛いよなあ。
    もらい泣きしそうになった。
    いろいろな意味で一番頑張ってるのは彼女な気がするので、ちょっと何とかしてほしいと思うよ、作者(笑)

  • 3.3

  • 三島後輩のような性格はやはりラブコメの中では最も重要なポジションだなぁと感じる。
    生きるのが上手い子が心から悩む、恋愛ものの見せ場だし、とにかく感情をむき出しにする方が好感が持てる。それが彼女にとって良い方に作用しないのもまた切ない。

  • 沙優とともに穏やかな暮らしを続ける吉田。そんな吉田の前に、ある日、人事異動によって高校時代の恋人・神田蒼が現れて…。二人の関係が気になって仕方が無い三島と、なるようにしかならないと諦観するような後藤さんの恋愛観の対比の描写に、心に刺さるものがありました。優しい大人に囲まれて前を向いて歩く決意をした沙優ですが、突然の肉親との再会は彼女の決断にどう影響するのか。今後の展開が大いに気になります。

  • 女泣かせ

  • アニメで見ていて
    気になり小説を読み始めて、
    1巻2巻と似たような展開だと思っていたのが、
    ここにきて新しいキャラクタが登場して驚きました。
    アニメの方でもそういう人がいたことは知っていたのですが、
    こうやって丁寧にエピソードを入れてくれると、やっぱり良いです。
    ずっと今まで時間を積み重ねて
    色々な人と出会ってその時その時で真剣に向き合って
    悲しくなったり、嬉しくなったり、寂しくなったり、
    そうやって今に辿り着く。
    振り返ってみればつながっていることに気づくけど、
    目の前はよく見えない。
    もっと先もよく見えない。
    どうしたいのだろう?
    こいつどどうなりたいのだろう?
    わかるようで、なかなかわからない。
    これも日常、
    こんな日常。
    さぁどうなるんだろう。
    アニメではもう少し先の話が描かれました。
    原作小説はどう描かれるのか気になります。

  • ひげを剃る。そして女子高生を拾う。3 (角川スニーカー文庫)

    吉田が好い人過ぎてモテ過ぎ!けど鈍感過ぎる!
    あ~神田先輩って嫌いだなぁ←個人的意見(笑)

    三島が健気過ぎ、うん、私は三島派だ!
    吉田は漠然と沙優との「今」のタイムリミットが近づいている事を意識する。
    沙優の吉田との「今」を脅かす、沙優が北海道に置いてきた「今」が姿を見せる。
    神田は、吉田との再会で過去に置いてきた想いを「今」にする。
    後藤は、吉田の「今」の変化に目敏く気づく。
    三島は、吉田の視界に入れない「今」の現実を思い知る。

    神田という華やか?なキャラが加わったわりに不穏な展開。

    #ひげを剃るそして女子高生を拾う
    #しめさば
    #しめさば先生
    #ラノベ好きと繋がりたい
    #ラノベ
    #ラノベ倶楽部
    #ラノベ好き
    #ラノベの杜
    #ラノベsyokai

  • ここに来て更にヒロイン追加とは思わなかった。吉田の周囲は混沌としてきたなぁ
    それでも肝心の吉田が沙優一筋なものだから、ある意味状況は単純なままと矛盾しているようにも思う

    吉田が家出少女の沙優を受け入れた第一巻、リスクが提示され今の生活に期限を設けた第二巻。この第三巻では猶予期間の終了が提示される
    しかもそのタイムリミットは二人の過去からやってくるというのは面白いね

    吉田の元カノである神田は学生時代から変わらない吉田の本質を突き、それを契機に三島は焦るように吉田の優柔不断さを咎める
    吉田の底抜けの優しさは第一巻から示されていて、それは寄る辺なき沙優を受け入れる際には上手く機能したのだけど、沙優が去る期限や吉田が誰を選ぶのかという問題が表面化すると途端に優柔不断なものとなってしまった。
    そのため、この巻における吉田はとても優柔不断で格好悪く、時には理解に苦しむ言動さえ見せてしまう
    それも全ては吉田が自分の中に芽生え始めている感情を自覚しなければならないタイムリミットが訪れたからだろうね

    一方の沙優に訪れたタイムリミットは置き去りにした筈の北海道からやって来る
    家族が心配して探すなんてある意味当たり前だし、その家族にそれなりの社会的権力があるなら尚更
    そういった背景を思えば、そもそも沙優に用意されていた猶予期間なんて殆ど無かったことが判る。
    けれど、作中で三島が指摘するように沙優は帰るか帰らないかの答えを出すことよりも今の吉田との生活を維持する方を優先してしまった

    吉田も沙優もこの巻では嫌と言う程に状況を制御できていないことを思い知らされている
    吉田は誰に感情を向けているのか気付かないといけないし、沙優は吉田の家で何を得たいか決められていない

    そうして思い知らされた二人だけど、やはりほんとうの意味で思い知っているわけではなくて
    無遠慮に突然やってきた猶予期間の終了時刻。これを前にして二人に出来ることなんて最早無いように思えるけれど……

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