- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041073797
作品紹介・あらすじ
収録される放送回
#94 東京・吉祥寺 ~なぜ 人は吉祥寺に住みたがるのか?~
#96 田園調布 ~田園調布は どう超高級住宅街になった?~
#73 尾道 ~なぜ人は尾道に魅せられるのか?~
#74 倉敷 ~なぜ美しい町並みが倉敷に?~
#85 高知 ~高知の町は なぜ龍馬を生んだ?~
感想・レビュー・書評
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2017年7月のマイブログの記事。県知事が「県外からの観光客は来るな」と言って物議を醸した県ですが、コロナ禍が終わればお待ちしてます、と云う意味で倉敷の紹介。
「ブラタモリ 倉敷編」を一昨日やっと観た。倉敷市民の多くが、思っていた「倉敷の地名由来は、蔵がたくさんあるから」というのは、冒頭で否定される。実は、「倉敷地」という「中世、荘園から年貢などを本所・領家に輸送する際、中継地として一時保管した場所の名前」の意味から来ていたのである。
予想通り、倉敷が天領として栄えたところから、大原美術館ができるところまで説明していた。天領(幕府直轄地)なので、武士は少ない。よって、商人の力を借りる必要があったので、新田開発など、いろんな面で倉敷では産業が発達して、それが明治に引き継がれたのである。本当は、どうして岡山にこれだけの遠浅の海が広がっていて、なおかつそれを利用してこんなにも広大な新田開発ができたのか、タモリ得意の地理の知識からもっと解明して欲しかったのだけど、ロケ地的に無理だったのかもしれません。
その他、めったに見ない倉敷の古地図が豊富に紹介されて、しかも現代の地図と照合されるなどわかりやすくなっていて、これだけでも「保存モノ」だった。
お題は「なぜ美しい町並みが倉敷に?」というもので、これも変な誤解を与えず、キチンと答えていた。都市伝説として、リットン調査団が大原美術館を評価したから、空襲にあわなかったというのがある。しかし、これは都市伝説である。私は1度図書館のレファレンス記録を読んだことがあり、リットン調査団はここを訪れていないし、そもそもそんな人たちの一言で戦いの戦略目標が変更になるはずない(赤井克己「またまたおかやま雑学ノート5」 )。また、倉敷は当然空襲目標としてリストに挙げられていたのである(日笠俊男「空襲の史科学」 )。空襲にあわなかったのは、たまたま、ということであっさり終わらしていた。
何故美しい街並みが倉敷に残ったのか?基本は「残った」のではなく「残した」ということを、説明していた。大原聡一郎が昭和30年代につくった大原美術館別館の壁を城壁のように作っていたこと。倉敷を大原城下町のように思っていたことの是非は別として、あの高度成長期にこの町並みを守ろうという明確な意思で倉敷を見ていたこと。個人の力で、でき得ることをしていた。流石、大原社会問題研究所を打ち立てた大原孫三郎の直系だと思いました。その他、初めて知ったことも多く、有意義だった。 -
第17弾は吉祥寺、田園調布、尾道、倉敷、高知。
東京都内はややトーンダウンする気が否めないが、尾道、倉敷は面白かった。
実際に行く前に読むと、意味が分からず、スルーしてしまうが、行ったところだと、凄く興味が湧いて、また行ってみたくなるし、行く前に読んでいたら…といつも後悔してしまうくらい、ブラタモリは面白いし、為になる。 -
そうですねえ~吉祥寺・田園調布・尾道・
倉敷・高知~行ってみたいと思ったのは高知だけです -
尾道はもう少し掘り下げて欲しかった。
倉敷は、紡績業の発展が、江戸時代の海運による肥料と、干拓による土壌の塩抜きから来ている綿花の栽培に依っているとは、目から鱗であった。
いつも企画力が素晴らしい。 -
「ブラタモリ(17) 吉祥寺、田園調布、尾道、倉敷、高知」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2019.03.15
135p ¥1,512 C0095 (2020.02.28読了)(2020.02.16借入)
高知は、一度仕事で行きましたが、観光する時間はありませんでした。はりまや橋は通ったけど、川は流れておらず、普通の道路でした。今は、江戸時代の橋が復元されているんですね。
吉祥寺、田園調布、尾道、倉敷には行ったことがありません。
吉祥寺を玉川上水が通っていますがもう少し上流を流れに沿って歩いたことはあります。
吉祥寺の駅の周辺には、吉祥寺という寺はないそうです。どうしてそのような名前になったかは、書いてあります。
因みに高円寺の駅の近くには、高円寺という寺があることは、Eテレの0655という番組のヒットソング「さよなら高円寺」で知りました。
同じ番組のヒットソングに「尾道の渡し船」というのもあります。その歌に出てくる向島の写真が、61頁に出ています。72頁には、尾道と向島を結ぶフェリーの写真があります。
【目次】
◆吉祥寺
1 なぜ人は吉祥寺に住みたがるのか?(2017年12月23日放送)
井の頭恩賜公園―吉祥寺人気の原点は井の頭池にあり
玉川上水―人が住むきっかけになった玉川上水
街の開発―斜めの道が教える吉祥寺発展の歴史
◆田園調布
2 田園調布はどう超高級住宅街になった?(2018年1月20日放送)
街づくりの発展―田園調布の魅力は扇形にあり!
台地と高級化―田園調布の地形がセレブを魅了した!
土地の活用―住民のための多彩な施設は東口に
◆尾道
3 なぜ人は尾道に魅せられるのか?(2017年5月20日放送)
古い寺と神社―古い寺社の多さが町の歴史を物語る
古い街道を歩く―尾道の繁栄は850年前から!?
尾道水道と坂道の家―坂道に家が建ったきっかけは鉄道
◆倉敷
4 なぜ美しい町並みが倉敷に?(2017年6月3日放送)
倉敷と蔵―白壁の町並みはなぜ生まれた?
紡績工場―英国式紡績工場を救った工夫とは?
西洋建築をめぐる―紡績工場が生んだ新たな魅力とは
◆高知
5 高知の町はなぜ龍馬を生んだ?(2017年9月30日放送)
城下町―龍馬誕生の秘密は城下町の町割に!
地形の秘密―地形の奇跡が生んだ〝日本の夜明け〟
●吉祥寺(17頁)
明暦の大火で江戸の町は、広範囲に焼け野原になりました。水道橋周辺にあった吉祥寺門前も焼け、周辺の住民は住居を失ってしまいました。
●田園都市計画(38頁)
19世紀末から、イギリスでは、郊外に緑豊かな街をつくる「ガーデン・シティ計画」が進められました。この計画に明治政府も注目し、取り入れることを検討。その際、あてた日本語訳が「田園都市計画」でした。
●尾道(68頁)
現在尾道の町があるあたりは、深い入り江の海になっていた。陸を移動するためには、山の尾根をたどるしかなかったので、「山の尾の道」と呼ばれ、「尾道」という地名になった。
●倉敷(87頁)
倉敷地とは、年貢などを輸送する際に一時保管した場所を指す言葉。それが倉敷という地名の由来になりました。
☆関連図書(既読)
「ブラタモリ(1) 長崎、金沢、鎌倉」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2016.07.15
「ブラタモリ(2) 富士山、東京駅、上田・沼田」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2016.07.15
「ブラタモリ(3) 函館、川越、奈良、仙台」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2016.10.15
「ブラタモリ(4) 松江、出雲、軽井沢、博多・福岡」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2016.10.15
「ブラタモリ(5) 札幌、小樽、日光、熱海、小田原」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2016.12.16
「ブラタモリ(6) 松山、道後温泉、沖縄、熊本」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2016.12.16
「ブラタモリ(9) 平泉、新潟、佐渡、広島、宮島」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2017.09.15
「ブラタモリ(10) 富士の樹海、富士山麓、大阪、大坂城、知床」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2017.09.15
「ブラタモリ(11) 成田山、目黒、浦安、水戸、香川」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2017.12.15
「ブラタモリ(12) 別府、神戸、奄美」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2017.12.15
「ブラタモリ(13) 京都、黒部ダム、立山」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2018.09.28
「ブラタモリ(14) 箱根、鹿児島、弘前、十和田湖・奥入瀬」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2018.09.28
「ブラタモリ(15) 名古屋、岐阜、彦根」「ブラタモリ」制作班 、角川書店、2018.12.14
「ブラタモリ(16) 富士山・三保松原、高野山、宝塚、有馬温泉」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2018.12.14
「ブラタモリ(18) 秩父、長瀞、大宮、室蘭、洞爺湖、宮崎」「ブラタモリ」制作班、角川書店、2019.03.15
(2020年2月29日・記)
内容紹介(amazon)
あの人気街歩き番組の公式本。これであなたも「ブラタモリ」体験
収録される放送回
#94 東京・吉祥寺 ~なぜ 人は吉祥寺に住みたがるのか?~
#96 田園調布 ~田園調布は どう超高級住宅街になった?~
#73 尾道 ~なぜ人は尾道に魅せられるのか?~
#74 倉敷 ~なぜ美しい町並みが倉敷に?~
#85 高知 ~高知の町は なぜ龍馬を生んだ?~ -
NHKの人気街歩き番組「ブラタモリ」の書籍版。写真多め。
[NDC] 291
[情報入手先]
[テーマ] 令和2年度第4回備前地区司書部会/郷土資料 -
尾道「千光寺」のに行ってみたいな。
あの知識量、本当にいろんなことに興味あるんだろうなぁ
タモリが大好きなんです。
若い頃はあまり好きではなかったん...
あの知識量、本当にいろんなことに興味あるんだろうなぁ
タモリが大好きなんです。
若い頃はあまり好きではなかったんですが、歳を重ねるにつれてタモリの凄さに気がつき
どんどん好きになりました。
あとkuma0504さんフォローしていただきありがとうございました。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
タモリもマツコも、結局人生を楽しんでいただけなんだと思う。
地学も鉄道もジャズもそれで詳し...
よろしくお願いします。
タモリもマツコも、結局人生を楽しんでいただけなんだと思う。
地学も鉄道もジャズもそれで詳しくなって、
テレビプロデューサーがそれを利用して番組を作って、
視聴者がそれを喜ぶ。
やらせはないと思うけど、タモリは事前学習はかなりやっているだろうし、番組が何を求めているかは知悉しているだろうからああいう番組になると思う。
それはそれで良いのかと。