COVER 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041077863

作品紹介・あらすじ

東京駅近くのホテルで死体が見つかった。鑑識研修中の新人女性警察官・堀北恵平は、事件の報せを受け現場へ駆けつける。血の海と化した部屋の中には、体の一部を切り取られた女性の遺体が……。陰惨な事件に絶句する恵平は、青年刑事・平野と捜査に乗り出す。しかし、またも同じ部分が切除された遺体が見つかり――犯人は何のために〈その部分〉を持ち去ったのか? 「警察官の卵」が現代の猟奇犯罪を追う、シリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子の二番煎じという感じかな。主人公の恵平(けっぺい)は新米女性警官で、地域課(交番)・刑事課・生活安全課・交通課と実地研修をしている。今回は刑事課で、女性の胸が切り取られる猟奇犯罪(やっぱり)に遭遇し、藤堂比奈子に似たテイストで対応していく。純情で涙もろくて全力で事件に向かっていくのだ。相手役の平野腎臓刑事もまえのシリーズと似た感じの人物像だ。当に無くなってしまったはずの東京駅うら交番が忽然と現れるという味付けをしているが、さてその辺がどうこれから主人公と関わっていくかお手並み拝見というところか。 

  • シリーズ第2弾!
    持ってるな〜比奈子ちゃんと同様に!
    猟奇殺人事件ホイホイの血を!
    堀北恵平ちゃん!
    新人見習いが、研修で、こんなに事件に入り込むんや!まぁ、活躍するとかは置いおいといて( ^ω^ )
    相変わらず、エグい殺人事件。バストマニアとか訳分からんけど、あるんやな。
    ここで言うバストマニアは、おっぱい星人とかではなくて、その局部そのものだけ切り取ってやからね…おっぱい星人なら、良く分かるけど^^;
    そんな感想いらんか…(^◇^;)
    ペイさん、メリーさん、ダミさんと警察官以外にも濃いキャラ多数!
    それに、警視庁の伝説でもある「東京駅うら交番」と狛村さん。
    前のシリーズもそうやけど、事件は猟奇殺人とかエグいけど、キャラがユニークなんで救われる。
    なかなかでした!

    「現実の事件がこんなにも奇妙だと、幻の交番くらい、なんちゃないような気になるもんだ。」(文中より)

    そんな世の中が、ずっと続きませんように (>_<)

  • 感想は前巻と同じかな。

  • 内藤了『COVER 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』角川ホラー文庫。

    女性新人警察官・堀北恵平を主人公にした猟奇犯罪事件シリーズ第2弾。今回もグロい猟奇犯罪が描かれるが、猟奇事件のインパクトばかり際立ち、肝心のストーリーや謎解きは今一つであった。

    プロローグに描かれるうら交番の柏村の事件は結局のところ本編とは余り関わりがない。そして、本作でも柏村について明らかになるのは僅かなことだけ。

    東京駅近くのホテルで乳房を切り取られた女性の死体が見付かる。鑑識研修中の堀北恵平と平野は事件の捜査にあたるが、全く同じような殺人事件が発生する……

    本体価格680円
    ★★★★

  • 東堂比奈子シリーズよりもホラー?要素多くて、これはこれでこのシリーズ面白い。
    胸を切り取られた女性の遺体が発見された事件を追う一行。柏村さんが語る、昔の事件とリンクしていくストーリー展開がいい。
    ケッペーちゃんの周りも素敵なメンバーが揃ってて、ほんわかする。

  • グロい!
    けど面白かった!けっぺいのピンチにまさかのダミさん!!
    かっこよすぎ!
    鑑識の桃田のいい味が出てるし、凄惨な事件とは裏腹に出でくるキャラがみんないい味してて、読みやすい。
    柏村さんうら交番もどー展開していくのか次も楽しみ。

  • 2作目読み終えました!

    前作にも増してサブキャラクターの活躍があり、主人公の恵平が周囲に馴染んでいくにつれ、自分もその一員のような気持ちになって読んでしまいます。
    事件のグロさは前作よりかなり重度です…恐ろしい…
    幻の交番についても少し進展があり、続きが早く読みたいです!

    前作、今作共に残りページが減ってきたなと思うところから急激に話が展開していくため、後半夢中で読んでしまい、思ったより早く読み終わって読後ちょっと寂しくなるという現象がおきています。

    プロローグのモチーフとなったのは昭和7年に起きた事件ですね。猟奇的な犯行から、江戸川乱歩の小説の名を借りて、陰獣事件と呼ばれたという…(小説の陰獣と事件は関連がない上、乱歩自身とても嫌だったそうですが)
    江戸川乱歩が好きなので、わ!と思ってしまいました。

    計算よりは良く読み終えてしまい、まだ3作目が手元にないので早急に買いにいかねば!

  • んーまあ猟奇的犯罪。
    胸切り取られたり。

    昔の事件とのリンク。
    宗佑の事件は
    柏村の言う通りの事件なんやろけん
    事件の内容は似てても
    経緯が全然違うし。

    やっぱり蝶に注目か
    ケッペーやっぱり
    比奈子と一緒で目の付け所が良いんかも

    メリーさんやっぱり指輪の人かあ
    こーやって繋がるんね。

    ダミさんのあの時の謎が解けた
    ちゃんと見てる人なんやなあ
    結果その判断は正しくて
    山口のクソ意味わからん殺害理由。

    ダミさんたちのおかげで
    ケッペーも助かって、、、
    けどやっぱり山口がケッペー狙った理由は
    納得いかんけどね。
    胸もアレやし。

  • 胸を切り取られた女性の事件を扱う今回。関連のある過去の事件の真相は興味深かった。猟奇犯罪捜査官のキャラの登場にニヤニヤ。個人的にラストが好き。女はつよし!

  • ミステリーを読んでると訳のわかんない輩は腐るほどいるんだけど、今回のこいつはやってることの猟奇さと手の混みように比べて犯人の人となりが余りに陳腐過ぎてそっちの方で引いてしまった。

    ただ、現実の社会を見ても十代ならいざ知らず、ゆうに老人と言って差し支えない世代の人間の犯行理由が『幼稚か!』と犯行そのものの他に怒りを覚える位に短絡的だったり、意外と現実を踏まえているのかも知れない。

    要は『恥』の感覚が無くなっているんだと思う。

    さて物語は『ウラ交番』の存在が我が意に反して、知る人ぞ知る的な存在であったという事とあちらの交番のK氏も何かしらの事件を追っていると言う伏線からして、まだ続きそうだし、今回の評価はシリーズの『起』か『承』と捉えてのもの。

    まだまだ盛り上がるのを期待しています。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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