BURN 下 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041078709

作品紹介・あらすじ

数々の殺人の果てにテロをたくらむ組織「CBET(スヴェート)」は、センターに保護されている天才的プロファイラー・中島保を狙っていた。
比奈子のもとには、組織のアジトと思われる廃墟が燃えているという情報が入る。現場で複数の遺体を発見する捜査班の面々。
真相に近づく中、比奈子が組織のトップに拉致されて……。
連続ドラマ化もされた大人気シリーズ「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」、ついに本編完結!
上下巻で刊行。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ完結!!
    前巻のラストにて死んだ田中管理官。それを気に刑事魂に火がつく厚田班。
    万年警部補と言われるガンさんだが、ガンさんの統率力は凄い。名前を呼ばれるだけで何をしたらいいのかわかる厚田班のガンさんへの信頼。胸熱。
    ようやくミシェルのアジトを突き止めたと思いきや、そこはすでに爆破されていて、ミシェルの目的はセンターだと気づきセンターに向かう忍に乗った倉島さんと比奈子。
    しかし後ろから迫られた車により事故を起こしてしまい比奈子が攫われる。
    比奈子が攫われたことに倉島さんが怪我をしながらも攫われてしまったことへの怒り、そして比奈子を心配する気持ちの方が全面に出てるのが男らしくて仲間思いで胸熱。
    そして東海林。
    なん、なん、なんだお前ー!そのカッコ良さー!!
    比奈子を心配してたまらずかけ出す東海林も比奈子が死んでしまったと思って泣く東海林も、ラストで比奈子を「お前は救ったんだ!!」って叱咤する姿も。
    ヤバいよ。
    そしてセンターに身を置く囚人達。鍵師は比奈子のピンチだからと動いて。
    ジョージは永久を友達だと言って、永久に彼らしい武器を渡して。
    未来は永久の友達で親友で、永久がその死を思って初めて泣いた人物で。
    ロビーのコックは全部終わった後に労いのドリンクを皆に差し出して。
    そして、そして保は---

    全部終わって、きっといい方向に進んで、バラバラになろうといつまでだって「ずっとガンさんの部下です!」そう言う比奈子に厚田班の絆の強さを見た。
    良いシリーズだった。
    スピンオフ&次のシリーズも楽しみ!

  • 管理官の死が信じられなくて最初はミシェルを欺くためかと考えたりしたけど実際は死んでなくて欺くのはミシェルだけじゃ無かった。

    やっぱりただの電話じゃなかった。

    ミシェルが行動を起こす前に野比先生が会ってた人って田中管理官か。
    他の人達も同じように会って、話をして、だから逃げなかった。元々そういう約束で納得していたから。

    野比先生は藤堂比奈子さん、永久君、金子君、他の皆を助ける為に、けじめをつけるために動いた。
    法医昆虫学者は友だち達のために動いた。
    鍵師は藤堂比奈子さんと野比先生のために動いた。
    コックが後始末のために戻ってきた猟奇犯罪捜査班を気遣った。

    他人を気遣う心があるのが分かるから、当たり前の事と受け入れてその場に留まるのが悲しい。

    永久君が金子君の友だちになれて良かった。
    永久君と金子君が野比先生を助けたいと思ってくれて良かった。

    猟奇犯罪捜査班が本当に適材適所で動いた。
    誰か一人でも欠けたら止められなかったのではと思うほど全てが噛み合っていた。

    永久君がボディファームを守りたいと思ったのが嬉しい。

  • 映画を見ているような慌ただしい展開でついに完結。
    終わってしまったー。
    さみしい。。

  • シリーズ最終巻。

    だいたいの予想通りの展開により期待外れ。
    上下巻にするより1冊にしたほうがスピード感がでて良かったのかなと思う。

    作者のあとがきより「自分は人間ができていないので『罪を憎んで人を憎まず』という本作の様なスタンスに歯噛みする」とあり、今後は作者の思いのままのスタンスでバッサバッサと悪人を成敗する作品を希望する。

  • 終わってしまった。
    まだ保とガンさんのスピンオフが未読だけど、
    シリーズが終わってしまった。
    ラストはサスペンスアクション?映画のように、息つく暇もない感じだった。
    管理者がまさかの田中管理官だったり、外に傭兵?だったりビックリしまくり。
    でも、厚田班のメンツは全員が無事で本当に良かった。
    比奈子の決断にもビックリしたけど、保との事を考えてると納得。

  • 十一作目!
    ついに完結した…あー…
    読み終わっちゃったねとうとう…

    いやー、ハラハラのアクションシーンの連続でした。
    涙あり、そして涙ありで、最後は…
    はぁーー…でっかい物語でした。
    もしも長編とちょいと残酷な描写が大丈夫なら、ぜひ読んでみてと言いたい。
    ギャっと思う描写は所々あるけど、基本的に優しさが詰まった物語だと思いました。

    著者後書も良くて、なんか拍手でウイニングランを見守る気持ちでした。

    ガンさんの御子柴に向けた言葉
    「良い仕事をしろ」
    胸熱以外の何者でもなかった。

    一巻から最後まで、キャラクターが躍動するエキサイティングな小説でした!
    最高の読書体験をありがとう!!

    次はひとまず文庫としてはシリーズ最後?のスピンオフ「OFF」が控えております。
    精神分析のスペシャリスト、中島保が主人公。

    「ON」から始まった物語、どんな形でOFFとなるのでしょうか!
    ひゃー、長かった!でもあっという間だった!
    お疲れ様でした!!

  • シリーズを読まずにこれを読んだら全然分からなかった。でも面白かった

  • ついにクライマックスを迎えた。

  • 闇の犯罪組織スヴェートに対峙する厚田班の最後の物語り。上巻でBURNの意味がはっきりしていない。
    スヴェートのリーダーと思しきミシェルは何者なのか?田中管理官の車が燃えた、スヴェートのアジトらしき屋敷が燃えた、まさかそれでBURNではないだろう。まさか比奈子が燃えた・・・

    脳だけになった都夜、スサナ、ミシェルは何をしようとしているのか?永久、未来、保が狙いなのか?
    スヴェートも一枚岩ではない。田中管理官やスサナはどっち側なのだろうと、厚田班に近い側だといいのにと期待が膨らんだ。

    そして本当のBURNの意味がわかった。スリルとサスペンスも味わえる場面だった。
    ONから始まった一連のストーリーが集結する。
    最後はこれでいいのか?と疑問が残った。

  • シリーズ完結!お疲れ様!!

    うん、まぁこんな感じの結末かな。
    あの人もこの人も悪くは終わらなくってよかった。一作目がホラー大賞の読者賞だったようで終始読みやすい作品でした。ラノベのようなキャラ設定も嫌いじゃない。てか、スピンオフのお二人が主人公を食ってないかw?
    カテゴリ分けをずっとミステリーにしてた気がするけど、角川ホラー文庫だし、どちらかというとエンタメ小説ですね。

    最後のスピンオフのOFFどうするかな〜
    個人的に、のび先生が特に惹かれないキャラNo.1だったのでw

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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