黄昏出張所 歴史修復官は時を駆ける (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 72
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041080337

作品紹介・あらすじ

ある日の黄昏時。不遇の青年、遠野ハジメの目の前に、突然現れた古めかしい建物と、眼鏡をかけた不思議な男。
彼は自らを、時の蟲から歴史を守る「蟲番」だと名乗る。
蟲は、歴史上の人物の意識を喰い、過去を変えてしまうのだ。
蟲喰いを修復する3つのミッションに成功すれば、報酬がもらえると蟲番は言う。
一攫千金を夢見て任務に当たるハジメだが――。

温かな想いは、時空を超える。
感涙のラストが待つ、ダーク・ファンタジー!

イラスト/伊東七つ生

感想・レビュー・書評

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  • 捨てるものと得るものを選ばなければならない。なかなか重いお話だった。歴史を変えてはいけないけど、救えるかもしれない命は救いたいって考えてしまうよね。

  • あーこれは好きだったなー。美加さん素敵な人だわー

  • 時の蟲に蝕まれた歴史を修復する『時ノ庁』の役人『蟲番』に雇われた主人公が過去に遡り正しい歴史に戻すように孤軍奮闘する物語。
    親に捨てられ、唯一の家族だった祖母にも死なれ天涯孤独の不幸な主人公が仕事をしながら少しずつ成長し、最後に仕事の報酬として得たものは…ハッピーエンドと言っていいのかどうか。
    それでも「ハッちゃん」と呼ばれるようになって幸せなのかな。

    報酬受取時に手の甲にマジックで書いた住所に父親は気付かなかったのだろうか?と言う疑問が残りました。

  • 「歴史修復官」という言葉に惹かれて購入。
    これは、なかなかに深いストーリーだった。1つを得れば、1つを失う… 蟲番の言葉が、重かった。

  • 黄昏時に現れる時ノ庁出張所の臨時職員となったハジメ。蟲番の下、過去へ飛び時の蟲から歴史を守る。
    感情で動くと歴史が変わる。歴史を守ることが出来ても、助けるチャンスがある人たちを助けられないのには辛いものがあった。
    ハジメにとってはハッピーエンドなのかな…蟲番を想うと切ない終わりかただった。

  • 物語としては纏まっていると思う。ただ、辛い話でもあるので自分自身が弱っている時に読むと更に辛く感じてしまう。

  • この人のデビュー作、「裏閻魔」シリーズや「魔女か天女か」が大好きなので、新作が出るたびに一応買っているものの、毎回ガッカリ感が増していってしまって悲しい。
    ありきたりな設定すぎて、誰でも思いつきそうな感じがもったいない。
    初期のようなワクワク感のある歴史小説(?と言って良いのか…)を期待したい。

  • 黄昏時、不遇の青年・遠野ハジメの前に突然現れた「蟲番」と名のる不思議な男。
    蟲喰いによる歴史の被害を修復する3つのミッションをすれば報酬がもらえると言われ、ハジメは人生を変えるため、ミッションに挑む。

    不遇な人生を好転させるためとミッションに挑んだハジメだったが、ラストの展開につぐ、更なる展開にグっときた。

    途中まではシリーズ化は無理な展開だとは思ったが、新たな登場人物によってシリーズ化も可能そう。

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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