著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088296

作品紹介・あらすじ

羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門は、信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を偶然捕らえた。この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に託すのだった。一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で功を立てようと、雑兵に紛れ込むのだった。だが、思わぬ敵の襲撃が茂助の運命を狂わせていく──。信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。書き下ろし歴史長編。

感想・レビュー・書評

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  • 北野武が描く本能寺の変。
    気が狂った桃太郎を犬が退治しようとするが、猿(とキジ)はどうするか、間者を立てながら暗躍する情報戦。
    血の気が多く、一人一人のキャラが濃く、北野作品っぽいという勝手なイメージとも一致。
    読後に映画予告を見ると、血生臭い戦闘や暴力シーンもよく再現されて・・・って本人が監督兼秀吉だからそうか。
    史実に沿ってるのかどうなのか、これはこれで面白い。
    あとキム兄は適役だな、本編見てないけど。
    303冊目読了。

  • さすが北野武。容赦ない。
    映画のキャストを想像しながら読んでみた。
    比較的読みやすい印象。


    光秀演じる西島秀俊が、ボッコボコにされるのが辛い。どこまで映画で演出されるのだろうか?

    茂助演じる中村獅童の、ならず者クソ野郎っぷりの演技が気になる(当時はこんな人は多かっただろうし、自分の性別と子供がいる手前こんな汚い表現になりました。すみません)。

    チビとデカブツのアクションシーンも気になる所だけど、役者不明だし、人間がやるのは難しいか…??

    キム兄と弥助演じる副島淳の演技も、どこまで小説に準じて行うか気になる….


    映画公開が楽しみ!

  • 初めから映画の原作として書かれているのか?実に映像的な小説であった。そして時代物ではあるものの、現代版意訳な小説。本能寺の変を舞台に武将、侍、農民、芸人、忍者などが入り乱れて織り成す物語。過剰に体面を重んじる侍を嘲笑い、パワーゲームの象徴としての「首」を嘲笑い、普段虫けらのように扱われている不具者や農民たちの矜持を謳い上げているように感じた。
    これはきっと映画にしても面白い。
    ただ、こういう本を読んで、これが映画になったときに略奪シーンとか暴行シーンとか大丈夫なのかな?と考えてしまうようになった今の時代がちょっとめんどくさいな。

  • <難>
    うーむ、この本の感想は難しくて書けない。もしも著者による次作の歴史小説が出ればその時には必ずやまとめて感想を書くので今回はお許しくだされ。すまぬ。すまぬ。m(_w_)m
    (いやはやそれにしても ビート・北野武はすごい人だ.この様に初の歴史小説をも かき下ろしで書いてしまうのだから.色々と調べないと書けないだろうし.あこれは感想では有りませんので悪しからず)

  • 曾呂利新左衛門が秀吉のまえで語り出したのは、狂いまくった信長を亡き者にしてその後に天下を取ろうとする桃太郎みたいな話だった。
    のしあがろうと首を狙う茂助。いじめられまくる光秀。優秀な戦力、チビとデカブツ。

    いろんな人が出てきて途中で何をしているのかよくわからなくなる場面が何度もあるけど、よくわからないけど興奮の渦のなかにみんながいる時代だった、ということなのかな。
    冒頭で茂助と曾呂利が仲良くなる場面から、なんでこの人たちは仲良くなったのかわからなかった。何もわからないまま、名前だけは知ってる歴史上の人物が何人も出てきて話は終わってしまった。

  • 久しぶりの北野小説、まずなかなかの
    面白さでした。

  • 北野武の映画「首」公開前に原作を読んでおこうと読み始めた。タケシのブラックユーモアと残虐性を兼ね備えたなかなか面白い小説だった。映画も楽しみだ。

  • 時代小説としてどうなんだ、と思ってしまう書きぶりもあるし、単純に文章が上手くないところもあったりするのだけど、それでも映像がしっかりと頭に浮かんでくるのだから、流石と言うか何と言うか。このニュアンスで(特に本能寺の変以降の展開が)映画化されるのなら本当に楽しみ。

  • 儚い

  • インタビューで大河ドラマみたいなキレイな面しか描いていない戦国時代のドラマを皮肉っていましたので、どのようなリアルを描くのか楽しみで、先に読んでしまいました。やはり映画前提の場面割が目立ち、小説としてはひどく陳腐に感じました。ですが、簡単に人を殺す、殺される、犯す犯される、それでも生きていく感覚は、北野映画のしかもヤクザものに頻繁に描かれる「人の儚さとその中にあるバカらしさの中にある美」そのもので、まずは映画を見てみようと思いました。

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著者プロフィール

ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。著書多数。

「2020年 『浅草迄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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