- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041088296
作品紹介・あらすじ
羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門は、信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を偶然捕らえた。この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に託すのだった。一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で功を立てようと、雑兵に紛れ込むのだった。だが、思わぬ敵の襲撃が茂助の運命を狂わせていく──。信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。書き下ろし歴史長編。
感想・レビュー・書評
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北野武が描く本能寺の変。
気が狂った桃太郎を犬が退治しようとするが、猿(とキジ)はどうするか、間者を立てながら暗躍する情報戦。
血の気が多く、一人一人のキャラが濃く、北野作品っぽいという勝手なイメージとも一致。
読後に映画予告を見ると、血生臭い戦闘や暴力シーンもよく再現されて・・・って本人が監督兼秀吉だからそうか。
史実に沿ってるのかどうなのか、これはこれで面白い。
あとキム兄は適役だな、本編見てないけど。
303冊目読了。
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初めから映画の原作として書かれているのか?実に映像的な小説であった。そして時代物ではあるものの、現代版意訳な小説。本能寺の変を舞台に武将、侍、農民、芸人、忍者などが入り乱れて織り成す物語。過剰に体面を重んじる侍を嘲笑い、パワーゲームの象徴としての「首」を嘲笑い、普段虫けらのように扱われている不具者や農民たちの矜持を謳い上げているように感じた。
これはきっと映画にしても面白い。
ただ、こういう本を読んで、これが映画になったときに略奪シーンとか暴行シーンとか大丈夫なのかな?と考えてしまうようになった今の時代がちょっとめんどくさいな。
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<難>
うーむ、この本の感想は難しくて書けない。もしも著者による次作の歴史小説が出ればその時には必ずやまとめて感想を書くので今回はお許しくだされ。すまぬ。すまぬ。m(_w_)m
(いやはやそれにしても ビート・北野武はすごい人だ.この様に初の歴史小説をも かき下ろしで書いてしまうのだから.色々と調べないと書けないだろうし.あこれは感想では有りませんので悪しからず) -
久しぶりの北野小説、まずなかなかの
面白さでした。 -
北野武の映画「首」公開前に原作を読んでおこうと読み始めた。タケシのブラックユーモアと残虐性を兼ね備えたなかなか面白い小説だった。映画も楽しみだ。
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時代小説としてどうなんだ、と思ってしまう書きぶりもあるし、単純に文章が上手くないところもあったりするのだけど、それでも映像がしっかりと頭に浮かんでくるのだから、流石と言うか何と言うか。このニュアンスで(特に本能寺の変以降の展開が)映画化されるのなら本当に楽しみ。
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儚い