物言わずとも愛語る (Ruby collection)

著者 :
  • KADOKAWA
4.05
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本棚登録 : 68
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099537

作品紹介・あらすじ

孤独な青年・莉央は、自身と瓜二つの異世界の王子と人生を入れ替えられ、獅子王・アルヴァロの花嫁となる。言葉の通じない獣人たちの国で、虎の執事や兎の侍従たちに囲まれ、別人だと発覚するのを恐れた莉央は、王宮から逃走しようとする。傲慢だと噂の王子がわざと騒ぎを起こしたと思い込んだアルヴァロは、怒りのままに莉央と対面するが、怯えて泣くばかりの莉央を思わず抱き締めてしまう。莉央もまた恐ろしい見た目に反して優しいアルヴァロに惹かれていき…?

感想・レビュー・書評

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  • 言葉なくても心を通わせる純愛のお話
    獣人、異世界ファンタジーですが、ジャンル拒否せずお読み頂きたい名作としてオススメ致します。
    言葉に心を込める大切さ、言葉以外で想いを伝える大切さ、諦めず言葉を尽くす大切さ、愛を伝える大切さを教えてくれるお話です。

    言葉を伝えること、感情を言葉にすることが苦手な莉央
    獣人国の王、アルヴァロ
    異世界の自分と入れ替えられ、言葉の通じない世界でゆっくり自分自信を受け入れ、成長する莉央の姿
    そんな莉央に戸惑いながら受け入れ愛するアルヴァロ
    ゆっくり慈しみあう二人がとても良かったです。

    双子兎のアンディとラルゥや虎執事グィルスなど莉央を理解しようとする存在や、ワガママだけど憎めないリォルも素敵でした。
    きっと莉央は素敵で偉大な魔法使い妃になるでしょうねぇ。是非とも続編をお願いしたいです!!

  • 北沢先生の描いているキャラが兎に角可愛くて!
    設定が突飛なのは良かったけど、端々嫌われとか言葉が通じないとか魔力とかを活かしきれてない感があるとこがもったいなかったのと、その特性上、同じ時間軸を行ったり来たりすることが多くてしんどかったのと、終盤のエロ表現で最初の数ブロック性器なんかの表現が生々し過ぎて、キャラだかイラストだか世界観だかに合わないせいか萎えたのが残念でした。
    リィオはどうなったのだろう。。。
    あと、名前が呼びずらかったw

  • ★3.9

  • 異世界の王子に人生を入れ替えられた莉央。言葉は通じないし、獣人に囲まれるし、パニックを起こしても不思議ではない状態。もちろん莉央も慌ていたけれど、元の世界にあまり未練がなかったからか、獣人たちに大切にされているのが伝わってきたからか、少しずつ馴染んでいくのが嬉しい。過去の出来事が原因で、自分に自信が持てないのは悲しいけれど。
    少しずつアルヴァロとの距離も近づいていく莉央。お互いの全てを理解できる訳ではないけれど、心から大切な存在になっていく過程が楽しかった。

  • 獣人で異世界トリップ。
    言葉もわからない獣人の国にトリップしてしまった莉央。獣人の国なだけでもびっくりなのに言葉はわからないし、嫁に来ただと!?
    困難を乗り越えてラブラブになるまでのお話は読みやすくてすごく面白かった!

  • とってもよかったです。莉央がとても辛い出来事に晒され、言葉で何かを伝えようとすることを諦めてしまっている状態から、異世界で言葉が通じなくてもアルヴァロと心を通わせあい、徐々に強い思いを持ち愛を伝えられるようになるまで。莉央の成長がとても心にきました。兎侍従たちの献身的な支えもよかったです。イラストがとっても愛らしい! 絶対的な味方な感じで莉央は心強かっただろうな。アルヴァロの不器用な接し方もよかった。嬉しいのに「ふんっ」っていうのがとってもツボ。ラストの声にならないのがよいな。グッときた。
    リォルの傍若無人ぶりは清々しい程でなんだか憎めない。

  • 身悶えるくらい可愛くて愛おしいお話。受けである莉央に対してめちゃくちゃ怒ってた攻めのアルヴァロが、莉央に会った途端毒気を抜かれて溺愛していく様子が面白い。いや、嫌いな人間の国から傲慢と評判の王子を押し付けられた形で結婚させられた訳だし、アルヴァロの不満や怒りもわかる。けれどその怒りすらも凌駕する程の莉央の「哀れ感」…。そんな感じで笑える所もあれば、胸が痛くなるような切ない場面もあり、とにかく最初から最後まで楽しく読めた。何度でも読み返して読みたいお話。あと最初は嫌いだったリォル(本物の王子)も後半に良い味出してきて、ちょっと好きになってしまった。彼の日本での様子を書いたスピンオフがあったら読みたい。

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著者プロフィール

9月25日生まれ。てんびん座。O型。チョコレートと回文と猿のキャラクターが好き。趣味はドライブ。2020年に商業デビュー。

「2023年 『アズラエル家の次男は半魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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