危機の大学論 日本の大学に未来はあるか? (角川oneテーマ21 A 146)

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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100868

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館新書 377.2||OG

    タイトルは「大学論」ですが、現在の大学の状況から、引いてはその前段階の教育、小中高に及ぶ「日本の教育」について、私立大学で教員をしている尾木氏、諸星氏の対談をまとめたものです。中高教員経験のある尾木氏と、海外の大学での教員経験のある諸星氏。日本の教育について、ずばずばとメスを入れていきます。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62208

  • アメリカで大学の経営などに従事してきた諸星さんと中高教員として長く活躍して、現在大学で教えている尾木さんとの対談集。日本の大学に起きている問題を挙げながら様々な提案を行っている。大学の実状を知りたいのなら読むべき。

  • 「大学」に興味がわき、就活のことも考えて研究がてら読んだ。面白かった。尾木ママ、ではなくて尾木先生だった。
    便所飯だとか、ニュースで知っていた日本の大学の現状を、きちんと分析し、どうしたらよいのかまで語られていてためになった。東大の秋入学の件や、高校四年制、初年次教育についてなど、HOTかつ興味のある話題ばかりで面白かった。


    大学で働きたいと思っている今、もしも希望通り就くことができたなら、こういった問題をわたしはどのように考えるのか対策するのか提案するのか解決するのか。考えているだけでも楽しい(楽しい、という表現にはやや語弊があるというかなんというか…ごにょごにょ)。
    とにもかくにも、これは大学関係者や教師だけでなく、大学生や高校生にも読んでもらえたらよいのではないかと思う。

  • 教育評論家の尾木直樹先生と、長くアメリカで教授をし現在では桜美林大学の名誉教授を務める諸星裕先生の、大学教育へ向けた対談集。

    日本の大学ではいま驚くべき現象が起きている。便所飯、モーニングコール、初年時教育などだ。大学側が学生を「お客様」として扱い、教育しようという意識が低い。学生側にも問題がある。いつまでも自立しない子どもたち。大学教育はどうあるべきか。TVでも有名な、ふたりの教育者が語る。

    非常に読みやすく、勉強になる本。3時間ほどで読むことができた。海外での大学のとらえ方の件なんかは特にいい。北欧では高校を出て一端社会に出てから学びたいことがでてきたら大学に入るし、イギリスでは合格が決まってから1年以上もの自由な時間が取れる。高卒の18歳がほとんどなんて日本でしかないそうだ。教育を考えるには本当におススメ!星5つ。

  • 尾木直樹さんの中高教師として、また大学人としての視点から大学を述べている点が私に新たな気づきを与えてくれた。

著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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