HGに恋するふたり(2) (角川コミックス・エース)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 116
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101698

作品紹介・あらすじ

プラモの展示会に一緒に行くことになった、さやかと宇宙(そら)のふたり。ガンプラの新たな楽しみ方を知っていく中、そこには新たな出会いも待っていて――!?

感想・レビュー・書評

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  • 新キャラ桃香登場巻。第1巻でガンプラへの「好き」を包み隠さなかった宇宙の影響を受けてガンプラ愛を表明することになった神崎。それが桃香の「好き」を表明させる原動力となったのだと考えると良い循環が生まれているように思えるね

    桃香の境遇はほんの少し神崎と似ている
    ガンプラに瞳をキラキラさせるタイプであるけれど、体面や親との関係からそれを表明できないでいる。神崎と違うのはそれでも隠れながらにガンプラ活動に精を出してモデラーとして活躍している点か
    「MOMO」として他者から認められる程の「好き」を表現しているけど、その「好き」を認知して貰うことが難しい
    サイコザクに齧り付くくらい興奮しているのに、男子が近づいた途端に隠れてしまう
    その悲哀から神崎達に素直になれない嫌味を吐いてしまうのも仕方ないというもの

    そして、神崎と桃香にもう一つ大きな違いが有るとすれば、それは年齢だね
    神崎は色々諦めて、でも諦められなくて今のような大人になってしまった
    でも、だからって救いを欲している誰かのこれからを救わなくていいなんて筈は無いんだよね
    ……その救いの手があまりに捨て身で自爆だったのは流石に笑えないというか、ナチュラルに「え、やだ」って反応されちゃう神崎の現状ってなんなの……

    結局、桃香の境遇は勘違いとコミュニケーション不足が問題だったのだけど、これによって少なくとも家族の前で隠す必要はなくなっただろうし、神崎や宇宙と交流を結べた
    それは良かったと言えるのだろうね


    そうして、モデラーである桃香が話に加わったことで、第1巻では薄めだったガンプラ組み立て要素が強まったね
    前々からHGとかMGとか聞いた覚えは有ったのだけど、ああいったグレードの違いが有るとは知らなかったな。あと、HGの中でも幾つかシリーズがあったりするようで
    こういった環境があるなら、一度ハマったら何度もガンプラを組み立てたくなる気持ちも少し判るかも

    組み立ての知識が多少深まれば俄然作りたいガンプラも明確になってくる
    どうやら次巻はセイバーを作るようで。クリスマスへの言及は少なく、ガンプラの話題ばかりな彼女らが自分の「好き」に対して邁進している様子が伝わってくるね


    不満点というわけではないのだけど、折角綺麗に塗装されているということなのだから、ガンプラが掲載されているページはカラーで読みたかった気がしないでもない

  • SEED DESTINYは酷評されてて、実際リアルタイムで観てて話が進まなくてイライラしたけど、あの作品が青春の人もいるんだなと。
    好きなものを好きと言えるのは大事なこと

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