異端の祝祭 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.33
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本棚登録 : 1405
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041112304

作品紹介・あらすじ

失敗続きの就職浪人生・島本笑美。
原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。
街に溢れ返った異形のモノたちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる……。

ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。
出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。
しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。

一方、笑美の様子を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木事務所へ相談に訪れ……。

ページを開いた瞬間、あなたももう「取り込まれて」いる。
カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー!

感想・レビュー・書評

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  •  悪霊なら坊主!
     荒神なら神主!
     悪魔なら聖職者!
    ルールに則らないと効果がない。

    そうなんや、宗教違うから、言葉が違うだけで、同じモンやと思ってた。
    例えば、厄年に、
     神社なら、厄祓い。
     お寺なら、厄除け。
    みたいな。(ちと、意味が違うけど、一方は、排除、もう一方は、防御って感じ)

    闇に取り込まれる人らを救う!
    今回は、カルト宗教、洗脳とかヤバい状況に陥ってしまった笑美さんを救う!
    その案件を請けた心霊案件得意の佐々木事務所。

    何か、凄い力持った人のオンパレードやけど、それが負の方向に向かってるのが悲しい…
    小さい頃から、そのチカラで虐げられてきたら、そうなるんやろな。
    暴走も止めれんし。
    こういう人らを良い方向に向かわせれば、世間もええ感じになるんちゃうかな?
    平和が一番です〜
    今後も監視よろしくです!佐々木事務所さん!


    宗教とかは、無関心だし、更にキリスト教は分からんから、聖書とかの内容出されるとキツい。

    • ultraman719さん
      読んで貰ってるだけで、ありがたいです!
      ホラー大丈夫ですよ。映画はムリですが…
      文庫チェック済みで〜す(笑)
      フリマアプリで買おうか悩み中…
      読んで貰ってるだけで、ありがたいです!
      ホラー大丈夫ですよ。映画はムリですが…
      文庫チェック済みで〜す(笑)
      フリマアプリで買おうか悩み中…
      2023/05/14
    • nikuさん
      あはは!映画は無理なんですね(^^)
      わたしもホラーは映像では怖すぎるなぁ。夢に出てきそうで。。
      ぜひ読んでみてくださいね。感想楽しみにして...
      あはは!映画は無理なんですね(^^)
      わたしもホラーは映像では怖すぎるなぁ。夢に出てきそうで。。
      ぜひ読んでみてくださいね。感想楽しみにしてまーす♪
      2023/05/14
    • ultraman719さん
      了解です〜
      フリマアプリ購入完了!
      了解です〜
      フリマアプリ購入完了!
      2023/05/14
  • ホラー界で話題になっていたので読んでみた。
    タイトルから予想していたが、ゴリゴリのカルトホラーでした。
    「ヤン」という、一言二言話すだけで相手を安心させるカリスマ化け物キャラが、呪文?を使っていくのが怖かった。
    人間がケエオコと鳴いてる姿や、大量に動物を解体してるシーンを想像するととても恐ろしかった。
    面白かったかと言われたら首を傾げるが、気持ち悪さはすごくあった。

  • 面白かったのは確かですが、表現がかなりグロテスクかもしれないですね。

    シリーズ化しそうですが、次はどうしようかなぁ?

  • 人物の視点を変えながら、後でそれを伏線としても有効活用しつつ、終始不気味、不穏を崩さない雰囲気は一貫しててとても良かった。どの方向の不気味なのかがわからない、序盤の民俗的カルトな嫌な感じに拍車をかける意味不明なひらがな言葉とか、こういうの好み。主人公側の性格が掴み難かったが、背景の深掘りもあるし、この程度で充分かも。あとは宗教的な知識があれば、もう少し理解を深められたのかもと思った。続編も読みます。

  • 宗教ホラーだった。結局、ヤンの不思議な力には触れず終わってしまった。施設の中で何が行われていたのかもいまいち分からなかった。
    しかし、別の信仰だと思っていたのがキリスト教信仰(正確には違うけど)だったと分かるところなどはおもしろかった。カルト集団は怖いなあ。

  •  ドラマ『SPEC』のような世界観と人の薄気味悪い部分を感じられて自分は満足でした!
    •あらすじ
     生きてるものと霊といった類との区別ができない就職浪人の笑美。彼女が大手企業になぜか就職でき、そして奇々怪々な研修を受けるようになります。徐々に様子が変わっていく彼女を心配した兄は心霊案件を請け負う佐々木事務所に依頼をし、物語が進んでいきます。

    •感想
     本の裏にあるあらすじには民俗学カルトホラーとあり、民俗学や宗教といったテーマに人間のもつドロドロとした気味悪さが合わさってできたホラーでした。
     ドラマ『SPEC』のように人知れず霊能は実在し、それを民俗学や宗教に関する知識によって対応しようとしている2人という構図が良かったです。この2人も自分なりの葛藤を抱えながら霊と向き合うところも『SPEC』と重なりました。
     また、人間怖いと感じられるのは笑美の様子がとても際立ってました。笑美は自身の特別な性質や過去のトラウマによって自己肯定感がとても低いです。そんな彼女が社長と呼ばれ笑美を必要とする謎の青年ヤンにハマっていく姿は自分からすると気持ち悪かったです。ですが、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』に登場する推しを生きがいとしすぎている主人公とどこか重なるところがあるように感じ、気味が悪いと捨て置け無い感じがしました。それは、心の拠り所を自分のアイデンティティとしてしまう人間心理にどこか共感をしてしまうからなんでしょう。だからこそ、読み進めて不気味な部分にあたると自分の暗部をチラ見する気分になり、それを他人にも当てはめられるので余計に気持ち悪く怖いと感じられました。また、他にもいろいろな意味で人間的に気持ち悪いのが出てくるのもこの作品のヒトコワ要素でした。
     世界観や内容もとても好みな作品でした!ヒトコワな中ではライトな感じでしたが、いろいろ考えるとどこまでも気色悪さが抜けませんでした。


  • 宗教的な考え方や信仰ほ歴史に、ホラーと
    ミステリーの要素が加わった物語。

    謎を解決するため、より謎な人物が登場したり、
    核になる人物の過去が思いもよらぬ歪んだもの
    だったりする。

    目に見えるのもは真実とはかけ離れていて、
    表に出ない見えないモノは更なる深淵を持つ。

    人間の業は暴いて、暴いて、暴き尽くそうと
    しても、尽きることはないんだと感じさせられた。


    〜〜〜〜

    特異な能力をもって生まれた島本笑美は、
    その能力故に人との関わりが苦手。
    また、周囲から悪意の言葉を向けられてきた
    環境もあって極端に自己評価が低かった。

    そんな笑美は大学卒業後、就職浪人になるが
    思いがけず大手企業の面接で採用になる。

    なぜ自分が採用されたのか全く分からない笑美は
    合格通知に戸惑うが、面接で会ったヤンという
    男性の不思議な声色、醸す穏やかな雰囲気に
    笑美は癒される。

    自分は価値のない人間だと思い、周りの人の
    顔色を伺い、隠れるように生きてきた笑美は、
    ヤンから大事で価値ある存在と言われ、
    自己認識が変わっていく。

    笑美が失いたくないと信じて思ったものは、
    善か悪か、ただの虚構か。

    異端として生まれた人の歪められた認識が
    巻き起こした物語。

  • 読者の心をも浸蝕してくるかのようなじんわり怖いカルト教団描写からの、探偵小説ばりにキャラ立ってる解決者コンビ登場からの、異能と異能のぶつかり合いバトル!
    盛り沢山のエンタメホラー、面白かった!
    霊とか異能みたいな分かりやすい超常現象ギミックよりむしろ、登場人物ひとりひとりの真意が分かったときのほうがゾワゾワ感やばかった……

  • うーんなんだかしっちゃかめっちゃか、全員に暗い過去あり特殊能力ありで設定盛りすぎ。ホラーというかびっくり人間対決

  • 謎の儀式とか、所々で急に夢の中の視点が挟まれたりとかで、最初の方は話がイマイチよく分からなかったけど、ヤンの目的が分かり始めてきてからは面白くて夢中になった。るみさんの能力も凄くて、この後のシリーズも是非読みたい。

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著者プロフィール

東京都生まれ。2020年、カクヨムにて発表した中編「ほねがらみ‐某所怪談レポートー」がTwitterで話題となり、書籍化決定。21年、同作を改題した『ほねがらみ』でデビュー。古今東西のホラー映画・ホラー小説を偏愛する。

「2023年 『聖者の落角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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