ラストパス 引退を決断してからの5年間の記録

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041113851

作品紹介・あらすじ

<<「40歳で引退する」ということを35歳の時に決断してから歩んできた5年間の記録>>


朝、家を出るときから今日こそ伝えようと心に決めていた。妻の加奈子にも「今日、話そうと思っているから」と言ってクラブハウスに向かった。あの人に伝えることで、“すべて”が動き出す。そう思っていたからだ。2020年10月23日――久々にもらった連休が明け、練習が再開された日のことだった。僕にとっては、ずっと指標にしてきた40歳の誕生日を1週間後に控えていた。
(中略)
この5年間で僕は数え切れないほど、本当に、本当に多くのものを手にすることができた。それはタイトルという星の数だけでは測ることができない。その過程にはすぐに思い出すことができる栄光や歓喜もあれば、誰にも言えないような多くの葛藤や苦悩もあった。振り返れば、プロサッカー選手として過ごした18年間で経験してきたすべてが、かけがえのないものだったと、先のステージに進んだ今、改めて言い切ることができる。

だから、そのすべてをここに綴りたいと思う。僕が過ごしてきた18年という日々が、誰かの、何かの力になるならば、というメッセージを込めて――。(本書「プロローグ」より)

【目次】
プロローグ
第1章 2016年
第2章 2017年
第3章 2018年
第4章 2019年
第5章 2020年
第6章 2020年最終章
エピローグ

感想・レビュー・書評

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  • すごくすごく感動する。
    日本で愛される選手だという理由がわかったし、かっこいい選手だなと思った。
    素晴らしい本でした。

  • サンフレッチェ広島サポの自分が読んでもとても感動できる話だった。

    中村憲剛が怪我をした 2019/11/2 の等々力競技場に観戦に行っていた。あの会場にいたときはまさかこんな大怪我になるとは思っていなかった。

    DAZNのドキュメンタリーも見ていたし中村憲剛が偉大な選手であることはわかっていたのでわざわざ本を読まなくてもいいかなと思っていたけども、実際読んでみると中村憲剛という選手が川崎でとても偉大な選手だということがあらためてわかった。

    特に家族のやりとりは知らなかったので読んだときには号泣してしまった。

    川崎フロンターレの中村憲剛は引退したけども、今後ロールモデルコーチ、解説、監督、サッカー関係者としての中村憲剛の活躍にとても期待しています。

  • サンプルで号泣して即購入。
    伝説のJリーガーの幕引きの話
    サッカー好きだけどシステムとかよくわかんない私でも楽しく読めました。

    サッカー選手っていつまでも少年のままで
    なんだか微笑ましいな。
    フロンターレずっと応援してるので
    あぁあのシーンか〜とか色々映像が浮かんで
    最後のスタメン紹介はグッと来た。

    この本は何より中村家の話ですよ。

    かっこいいヒーローのパパ
    パパ大好きな応援団の子どもたち
    愛情たっぷりしっかりもののママ

    One four Kengoも観たけど、
    中村家の話も映画にして欲しい。
    素敵なシーンがありすぎて。

    3人目のお子さんの大変だった妊娠、出産
    準優勝で励まして貰おうと帰ったら
    お兄ちゃん共々ママに叱り飛ばされる憲剛
    初優勝の夜の夫婦の晩酌
    家族で闘ったリハビリ
    (麻酔で眠る前のエピソードにも泣けた…)
    引退を告げる為に手紙を書いたカフェ
    引退を知った子どもたちの涙とその後の頑張り
    最後の試合に向かう途中の小さな奇跡
    選手生活を終えて帰ってきた憲剛に見せた
    1番のファンだった奥様の涙。

    これ全部泣いたからね。涙腺ゆるゆるでした。
    映画の様な読み応え。

    自分の夫婦生活にも学ぶところが沢山ありました。
    相手の人生に真剣に向き合うこと。
    それがお互いの人生をより豊かにしてくれる。
    一緒に歩いていく道標になる。
    なんて素敵なご夫婦。

  • フロンターレだけじゃなく日本サッカー界においても唯一無二のアイコン憲剛さんの自叙伝。
    改めて読み返してみるとこの5年間の軌跡は正に奇跡のよう。
    ドラマ以上にドラマチックな物語。
    一見華やかに見えるスター選手の葛藤と苦悩。
    そして奥様の存在が本当に大きいんだなと感じた。
    中村家は素敵すぎる。
    敵クラブながらこんな素敵な選手を擁していたフロンターレを心から羨ましいと思った。
    やっぱりバンディエラの存在って素晴らしい。

  • 憲剛のラスト5年が全て詰まったような一冊。
    周りへの感謝と感動。常にベクトルを自分に向けること。簡単そうだけど絶対にやれないことをやり続けたからこそのレジェンドで、何よりこれだけ愛される。嫌いな人なんていない。こんな男になりたい。

  • ほんとは星100をつけたい。
    けんごがいるときに、川崎に住めて幸せだった。

    30歳過ぎて、代表にも定着し、ベテランとして“周りを活かすことを考えていた中村憲剛に、「お前、全然止まんねえな。」と言う風間監督。そこから改めて自分を成長させることに収集した憲剛。37歳で大逆転優勝を勝ち取ったときに、優勝に足りなかったことは“自分の成長”だったと感じた。自分の立場があがっていけばいくほど、自分の能力がボトルネックになる可能性が高まっていく。もちろん周りを活かすことは必要だけど、自分の成長を止めてはいけないという教訓。

    サッカーにおいて重要なこと。「止める、蹴る」+「ポジショニング」。ポジショニングで相手を動かし、自分にチームに優位な形勢をつくる。そこで、持っている「止める、蹴る」の技術を活かす。ポジショニングで相手を動かすのは、イニエスタ、オスカルがやっていること。

    物事は変化があるからこそ楽しく、終りがあるからこそ美しい。

  • 映画も見たし、ドキュメンタリーや、You Tubeとかも全部見てるからそんなに目新しいことはないかなと思っていたけど知らないことがいっぱいあった。
    家族のこと、特に次女の里衣那ちゃんが無事に産まれてくるまでの大変な日々があったことは知ってはいたけど本当にがんばったね〜とウルウルした。
    連覇した年のサンフレッチェ広島の失速がなんでかな?と不思議だったけど、憲剛が攻略方法を敢えてアナウンスしたことで他チームがそれを参考にしてあの連敗を生んだってスゴっ!!おかげで優勝セレモニー見られたのかぁ〜とシミジミ。
    ルヴァン杯初優勝のところは実際に自分も憲剛と全部同じ空間に居たこともあって、3回負けて悔しかったのは肌身に沁みていた。延長で谷口の退場の直後に逆転の3点目を取られたときには、4回目もまた駄目カモって本気で思った。PKで章太が最後にキャッチした映像は今も鮮明に覚えている。
    引退したけどこれからも応援したくなるヒトです♥

  • 知ってる話が多すぎて今更読んでもそんなに面白くはありません。でも、そういう問題じゃないから。これはファングッズ。持ってないともぐりなやつですから。

  • 本が発行された当初から読みたかったけど、楽しみは最後にとっておきたい思いから1年経った今頃読みました。

    綴られている引退を決断してからの5年間、この人程華々しく現役引退した選手いないのではないかと思う。

    バースデーゴールした試合を等々力で観戦し、翌日に現役引退を聞いたときは天から地に落ちるほど衝撃でした。



    フロンターレ最後まで優勝諦めずに!

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著者プロフィール

1980年10月、東京都生まれ。元プロサッカー選手。2003年の加入以降、現役生活18年のすべてを川崎フロンターレで過ごした。Jリーグベストイレブン8回選出、2016年には史上最年長にてJリーグMVPを受賞。日本代表としては2010FIFAワールドカップに出場、国際Aマッチ68試合出場、6得点。2020年シーズン限りにて現役を引退。現在は育成年代への指導や解説活動等を通じて、サッカー界の発展に精力を注ぐ。

「2021年 『ラストパス 引退を決断してからの5年間の記録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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