首 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041115336

作品紹介・あらすじ

羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人や落ち延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門。その道中に偶然、織田信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を捕らえた。この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う村重の身柄を明智 光秀に託した。一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で武功を上げようと、雑兵に紛れ込むが――。信長、秀吉を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。大作映画『首』原作。

感想・レビュー・書評

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  • 北野武『首』角川文庫。

    映画『首』の原作小説。

    全く面白くない。くだらないセリフばかりで構成されており、肝心のストーリーが見えて来ない。北野武の自己満足小説としか思えない。こんなつまらない時代小説を読んだのは生まれて初めてだ。


    羽柴秀吉と千利休に雇われた曾呂利新左衛門というふざけた名前の芸人が、謀反人や落ち延びた敵を探す旅をしていた。その道中で織田信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を捕らえる。曾呂利は、信長が狙う村重の身柄を明智光秀に託すが……

    本体価格720円

  • 知っている歴史とは違ったストーリー。まさに「首を巡る戦国の饗宴」。暴力的なシーンが多く、戦争とはこういう事なんだと思わされた。

  • 羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人や落ち延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門。
    その道中に偶然、織田信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を捕らえた。
    この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う村重の身柄を明智光秀に託した。
    一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で武功を上げようと、雑兵に紛れ込むが――。
    中国攻めに手こずる羽柴秀吉は、織田信長の跡目を狙って、ライバルの明智光秀や徳川家康を罠に嵌め反目させようとする。
    信長、秀吉を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。
    北野武による原作脚本監督主演を務める大作映画『首』原作小説。

    ストーリーは、天下人となった羽柴秀吉の前で曾呂利新左衛門が「首」をめぐる新作落語を語る中で、羽柴秀吉や千利休の下で落人狩りなど汚い仕事を請け負う曾呂利新左衛門の目線で、織田信長の配下だった荒木村重がなぜ信長に逆らったのか?明智光秀が本能寺の変で織田信長を討ったのか?羽柴秀吉が、ライバルの明智光秀や徳川家康の命を狙ってどのように甲賀衆を使って手に入れた織田信長の跡目をめぐる怪文書を利用して暗殺などの工作を画策したか?荒木村重と織田信長と明智光秀の衆道の痴情の絡れ、究極のパワハラ上司の織田信長と部下の明智光秀などの武将の信長の怒りの矛先を向けられないために武将同士で手柄を争い命を狙い合う仁義なき跡目争いとそれを見て楽しむ織田信長と武将の歪んだ主従関係が描かれていて、曾呂利新左衛門の武将に使われながらも武将たちに対して斜に構えながらしたたかに生き抜くたくましさ、侍大将に憧れて欲望丸出しに首を求めて戦場を駆ける茂助の剥き出しのバイタリティ、忠義などを無視して謀略を繰り広げる明智光秀や羽柴秀吉や徳川家康などの武将の悪党ぶりが、命を軽すぎる戦国時代のリアリズムが生き生きと浮かび上がる。
    羽柴秀吉が、毛利輝元の配下の清水宗治が古式に乗っ取る切腹を行うシーンで、儀式に途中から飽きて「まだやってるのか、さっさと死ねよ」と言いながら見てるシーン、曾呂利新左衛門が「桃太郎」を元に織田信長と明智光秀と羽柴秀吉と徳川家康の関係を風刺した落語を披露するシーン、影武者を使い捨てまくる徳川家康のタヌキ親父ぶりなど、ビートたけしらしいブラックユーモアが絶妙で殺伐としたストーリーのいい箸休めになっていた。
    ラストのオチもたけしらしいシニカルな感じでニヤリとさせられる異色な時代小説。
    映画版との違いを楽しむ為にも、ぜひ原作小説を読んでから見て欲しい。

  • ヤクザ物を書いたら日本一の北野武。
    ヤクザ風の信長、秀吉、、、翻弄される光秀。
    有岡城の戦いから本能寺の変まで、、、

  • 完全にキタノ映画を作るための本だったと思う
    歴史的内容もやや物足りないし、ストーリーも物足りない
    おそらく映画にすると恐ろしさとグロテスクさが際立つのだろう、というかその様に執筆したのだろう
    とりあえず映画は配信になったら観てみようと思う
    あまりお勧めはできない1冊だった

  • 映画の原作だそうで、映画も見ていないが、北野武というネームバリューで読んでみた。

    戦国時代を史実はそれなりに曲げてないが、北野流の露悪的登場人物が、言葉使いは現代風な言い回しで、何ともついていけなかった。

  • 北野武らしい、と言えば、北野武らしいけれど、意外と真面目に、史実とは、それほど掛け離れていない、という感想だった。しかし、信長の描き方には、若干、悪意のようなものを感じた。

  • 最後まで読めなかった。読みにくい、場面が浮かばない、戦国時代の噺家?が話している体なのかと思ってたのに現代の喩えが出て来る…

  • 映画が近々上映されるので読んでみた、「アナログ」は映画の方が結構良かったので原作を読んだときはがっかりした、今回は原作を先に読むことになったが、やっぱり原作は酷いものだった、これじゃアウトレイジを戦国に当て嵌めただけじゃないかと思った、それに主人公は曽呂利新左衛門であってお笑いの先祖上げの物語だったのかもしれない、今度は監督も北野武のようであるので映画はあまり期待できそうもない、あとは役者の頑張りに期待するだけかもしれない。

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著者プロフィール

ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。著書多数。

「2020年 『浅草迄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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