やまのめの六人

著者 :
  • KADOKAWA
3.01
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本棚登録 : 352
感想 : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041115503

作品紹介・あらすじ

山道で横転した乗用車から生還した灰原、山吹、緋村、紺野、紫垣の五人。近くの屋敷に逃げ込むが、そこは不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。さらに彼ら五人のなかに「偽物」が紛れ込んでいるとわかり……

感想・レビュー・書評

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  • 台風15号が関東・甲信越を中心に襲った日、その車は潰れて山奥で足止めされました。
    乗っていた者のうち、白石が圧し潰されて死亡。

    その車に乗っていたのは強盗たちでした。内通者の手引きにより宝石店で八十カラットのダイヤモンドを奪い逃走中でした。

    するとそこにあった民家から金崎一郎と二郎という兄弟と母親らしき老女が出てきて、家に招き入れてくれてコーヒーを出してくれました。
    すると皆、昏睡状態に陥りました。
    コーヒーには睡眠薬が入っていたのです。

    彼らは目を覚ますと自分たちは車に乗り込んだときは確かに五人だったのに、一人増えて六人になっていることに気が付き誰かがこの土地の「やまのめ」に化かされているのだと言い出します。
    「われわれの中にやまのめがいる」。

    そして金崎家はまるで山姥一家でした。何十人という遭難者を捕らえて金品を奪い殺していたのです。
    彼らは捕らえられて、その後はどんどん死体が増えていきます。
    奪ったダイヤも消えました。
    五人だったのが六人になったのはなぜか…?
    本当に「やまのめ」はいるのか…?


    ぞくぞくする、とても気持ちの悪い話でした。
    でもとらえ方によってはコミカルでもあります。
    死んだのは全員悪人でしたから。

    • くるたんさん
      まことさん♪
      たしかに全員悪人!
      そこをやまのめに絡めて、誰が⁇と読ませる展開でしたね。
      老婆も何気にパワフルでびっくりしました。


      これ...
      まことさん♪
      たしかに全員悪人!
      そこをやまのめに絡めて、誰が⁇と読ませる展開でしたね。
      老婆も何気にパワフルでびっくりしました。


      これ、表紙も気持ち悪いですよね。
      2022/03/28
    • まことさん
      くるたんさん♪
      表紙も気持ち悪かったです。
      最後は面白かったですよね。
      まさか、ああいう展開で終わるとは、思いもしませんでした。
      で...
      くるたんさん♪
      表紙も気持ち悪かったです。
      最後は面白かったですよね。
      まさか、ああいう展開で終わるとは、思いもしませんでした。
      でも、六人目の真相は、予想外でした。
      何か論理的なものを期待していたので。
      2022/03/28
  • 仕事を終えた仲間たちと車で逃走中に土砂崩れに巻き込まれる…

    ここから奇妙な物語は、始まる。

    車に同乗してた者たちが、突然現れた兄弟に屋敷へと導かれ…
    そこには、母だと名乗る不気味な老婆もいて彼らに拘束されてしまう。

    そこから脱出しようとするそれぞれの行動と思惑。
    仲間たちは、5人なのか、6人なのか…。

    やまのめが、人間に化けて紛れ込んだのだという説。
    やまのめとは、水の面で自分の目だと思い、それぞれが常軌を逸した行動をとる。

    果たして、ほんとうのやまのめとは。
    やまのめの逸話とザバラという果実。
    最期までこのザバラのみが誰かの手の中にある怖さにホラー感が増す。

  • やまのめとは?の一冊。

    嵐の夜、事故った、わけありの男たちがたどり着いたのは薄気味悪い老婆一家が住む山荘。
    シチュエーションバッチリ、ゾクゾクの展開。

    そして男たちは5人のはずなのになぜか6人に。
    その増えた1人は誰なのか、それは人に紛れ込むという怪異、やまのめなのか…とホラー度が一気に増して面白い。

    炙りだされていく醜い心。
    それを映し出すかのような幾つもの目。

    常に誰かを見つめているような恐怖感がゾワリで良かった。
    そしてバッチリ決まったかのようなラスト。

    ホラーはやっぱりこうこなくちゃね。
    サクサクと読めた嵐の惨劇。

    • まことさん
      くるたんさん。おはようございます♪

      くるたんさんのレビューで知って登録したのですが、これはきました!
      怖いというか、なんとも気持ちの...
      くるたんさん。おはようございます♪

      くるたんさんのレビューで知って登録したのですが、これはきました!
      怖いというか、なんとも気持ちの悪い話でした。
      可愛いうさぎの絵本を読まれていたかと思えば、こんな本も読まれるのですよね。
      五人しかいないのになぜ六人になったのかが、すごく知りたくて読みました。
      2022/03/28
    • くるたんさん
      まことさん♪おはようございます♪

      興味を持って読んでいただいてありがとう♡

      たしかに気持ち悪い!視点が変わっていくのも惑わされましたね。...
      まことさん♪おはようございます♪

      興味を持って読んでいただいてありがとう♡

      たしかに気持ち悪い!視点が変わっていくのも惑わされましたね。

      最後もゾッときました!
      2022/03/28
  • ❇︎
    やまのめの六人/原浩

    『火喰鳥を、喰う』原浩さん作で、
    二度目に手に取った小説。

    ホラーか伝承か、それとも殺戮が繰り返される
    ミステリーか。

    二転三転するストーリーに、民俗学をホラー的な
    要素として組み込んだ小説というのでしょうか。

    人は己自身の醜い欲求に飲み込まれ、
    怯えて追い詰められていく。

  • ちょっと気持ち悪い話。ホラーに分類されるのかな。ただただ殺し合っているシーンが多くてうんざり。結局「やまのめ」が何なのかよくわからずじまい。消化不良気味だ。

  • 「一人多い」というホラー。
    章ごとに視点が切り替わるのだが、だからといって語り手のことを掘り下げているわけではないので、結局似たり寄ったりの悪党としか見えない。館の3人の狂気っぷりもいくぶんわざとらしく、結局だれにも共感できず、だんだん減っていくことへの恐怖も感じず終盤へ。
    最後で、そういうことだよねと思わせて、のホラー。

  • やまめは鏡に映った自分であり、誰もが人を疑い始めるとやまめは何もせずとも人は疑心暗鬼になり裏切っていく様が描かれていた。

    最後も財産を一人占め出来そうなところでやまめに阻まれてしまった。

    とても面白かった。

  • ホラーとかミステリとかではなく、強ぇ婆とその手下たちと戦う野郎共の話として読めば面白かった。
    婆、装備に何つけてんの?てくらい超合金でイイぞ。

  • 密室ホラーミステリー。
    ひと仕事終えた男達は嵐の中、車で山越えをしようとするが土砂崩れに巻き込まれる。付近の屋敷に逃げ込むがそこは恐ろしい館だった。

    怖かった。五人のはずなのにいつの間にか六人になっていて偽物は誰なのか謎。読み応え有りました。 https://t.co/GV3XUbaMXz

  • 2022.05.05

    豪雨で足止め、強盗たち、怪しげな屋敷とその住人、クローズドサークル、民俗学…とても魅力的で面白くなりそうなキーワードで風呂敷を大きく広げたけど、結末は尻つぼみ感が否めない。
    前作の方がまだ面白く読めた。
    まったく怖くもないしハラハラもしなかった…。やたらと人は殺されるのにスリルがなさすぎて残念。

    まず登場人物六人の説明に乏しいので誰が誰かよくわからない。山吹がジジイってのと、紫垣がイケメンてことだけであとの4人の区別がよくわからず混乱した。そのあたりは序盤でリードして欲しかった。
    テンポが遅いし、やまのめについて似たような話を何回も読まされるのがくどく感じた。もっとテンポ良く展開できたはず。
    豪雨なのに足跡を辿ったり、都合よく武器になりそなものが急に現れたり、瀕死なのに動いてたり、老婆がスーパーマンすぎたり、シチュエーションに無理があるシーンが多々ありすぎて白ける。

    全てが少しずつもったいないなぁという印象でした。

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著者プロフィール

1974年生まれ。長野県出身。「火喰鳥」で、2020年、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞・大賞を受賞。同作を改題した『火喰鳥を、喰う』でデビュー。

「2022年 『火喰鳥を、喰う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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