日本のヤバい女の子 抵抗編 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 128
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116500

作品紹介・あらすじ

年を取ったから/体型が標準じゃないから/趣味が変わってるから……様々な形で否定される不条理に昔話の女子はどう抵抗したのか?新鋭エッセイストはらだ有彩の代表作『日本のヤバい女の子』続編が文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 私たちは語り直さなければならない――はらだ有彩『日本のヤバい女の子 抵抗編』文庫巻末解説 | カドブン
    https://kadobun.jp/reviews/entry-42949.html

    「日本のヤバい女の子 抵抗編」 はらだ 有彩[角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000331/

  • 覚醒編にも感想を書いたのでシンプルに…
    最初から最後まで、とても面白かったです!
    古典の登場人物…ではなく、1人の女の子として書かれた彼女たちが大変魅力的でした。
    私が主人公の物語を作ったら、読んでくれる人から私はどんな風に見えるのかなぁ。
    どれだけ不憫な目に遭っても、蔑まれても、笑われても、この本の著者の方が物語の中の彼女たちに対してしたように、そこにいた、ということを肯定してもらえたら、また新しく別の物語を始められそうな気がします。

  • とても良かった。
    ここで紹介されている古典に出てくる(というかたぶん大抵の古典の)女の子たちの扱い、かなり酷い。そしてクソな男で溢れている。。。
    解説で藤野可織さんが言われているように、これらは男のための物語やったんやろうと思う。

    著者のはらださんの、その女の子に対する愛情に心打たれる。女の子たちがいたこと、生きていたことをちゃんと掬って、その想いに寄り添おうとしてくれる。

    最後の「やっぱりどう考えても、たしかに私たち、いたよね」(p268)というはらださんのことばが、やはり最高。
    古典の中では、女の子たちの意思が見えないもののように見えるけれど、そんなわけない。私たちはちゃんといる。女の子たちはモノじゃない。怒るし、抵抗するし、好き嫌いだってあるし、意思ある。いろんな時代のいろんなところに存在してる。超生きてる。

    各章の女の子たちのイラストもとてもステキでした。4コマ漫画もかなり好きやった(笑)

    覚醒編、まだ読んでないからコチラも読みたい!

  • まるで作者、主人公、読者の三人で女子会をしているよう。作者が女子の気持ちを分かってくれる。女子のやるせなさを応援してくれます。もう一冊の覚醒編も楽しみです。
    イラストも可愛い。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00627632

    昔々、理不尽がまかり通ってい たころ、それでも怒りを表明し続けた女の子たちがいました――。弟に国を荒らされ天岩戸の奥に引きこもった「アマテラス」。自分を殺した元恋人の前に首を伸ばして現れる「ろくろ首」。夫に不貞を疑われ、炎の中での出産を決意した「コノハナノサクヤヒメ」。一見“ヤバい”行動をとった彼女たちの考えをイラストとエッセイで再解釈する。悲劇を悲劇のままで終わらせな い、“物語”を変える抵抗の書!

    ※本書は2019年刊行の単行本『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』(柏書房)を改題のうえ文庫化したものです。 
    (出版社HPより)

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著者プロフィール

関西生まれ。テキスト、テキスタイル、イラストレーションを組み合わせて手掛けるテキストレーターとして数多くの雑誌やwebマガジンにエッセイを執筆。2018年『日本のヤバい女の子』(柏書房)を刊行し、神話や民話に登場する女性たちの心情を汲み取り再解釈するというコンセプトで話題を集める。その他の著書に『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』(柏書房)、『百女百様 街で見かけた女性たち』( 内外出版社)、『女ともだち ガール・ミーツ・ガールから始まる物語』(大和書房)。

「2021年 『日本のヤバい女の子 抵抗編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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