大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 202
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041118498

作品紹介・あらすじ

資本主義批判と環境批判の融合から生まれる持続可能なポスト・キャピタリズムへの思考。若き俊英がマルクス研究の旗を揚げる! 2018年度ドイッチャー記念賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 「人新世の資本論」に感銘を受けたので本書を読んだが残念ながら自分には難解過ぎた。ただ、資本主義が自己崩壊的に自然環境も破壊せざるを得ないという矛盾を抱えているとマルクスは考えていたというのはイメージとして掴めた。本書を読んだ後「人新世の資本論」を再読し更に理解が深まった。

  • これはすごく難しい本ですね。本気のマルクス本と言いましょうか、「資本主義的生産様式」とか「経済的形態」など漢字だらけの固い用語が頻繁に出てきて頭がクラクラしました。その為前半はボヤッとしたまま読み進めてしまいあまり覚えてない…
    中盤のリービッヒやフラースが出てきたあたりで何とか持ち直し、物質代謝の具体的説明は新鮮に読めましたし新しい気付きもありました。
    それにしても経済学者とばかり思っていたマルクスがこれほどまで自然科学分野に興味を示していたとは驚きです。

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著者プロフィール

1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marxʼs Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy (邦訳『大洪水の前に』)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。著書に『人新世の「資本論」 』(集英社新書)などがある。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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