弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇4 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 430
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041124871

作品紹介・あらすじ

建て替えの話が出た『くま弁』に「昔、伯母が埋めたタイムカプセルを探している」という女性が現れる。雪緒たちはかつて熊野家の食卓に出されたポテトサラダの味をたよりに、過去の記憶を紐解こうとするが?

感想・レビュー・書評

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  • 札幌の話で、北海道ローカル局でドラマになって、というので読むしかない。
    人物が魅力的で印象に残るし、お話もサラサラと読める。
    マンガにもなっていて、こちらはまだ2巻しか出ていないけど、絵で見るともうお弁当の美味しそうなこと。
    北海道ならではの材料で作られてるお弁当も見逃せない。
    その代わり、道民なら解けてしまう謎もあったけれど。

    やはり、最初の鮭カマのお弁当の話が一番印象的。
    食べることもままならないほど忙しかったり、気持ちが落ち込んでいたときに、ユウさんが作った料理を食べると生きかえる心地になるのだろうな。お弁当を食べるのは働く人たちが多いので、お仕事小説でもある。

    ここまで10冊あって、今のところさらに2冊あるのだけれど、とりあえずここまでのお話を読んだということで、本棚に入れておこうと。

  • ☆4

    新シリーズ第4弾

    今作でもほっこり温かい気持ちにさせて頂きました。
    ただ…最後の展開が急過ぎて、ついて行くのが少ししんどく感じてしまいました。
    もう少しゆっくり話を進めてほしかったなぁという印象を受けたのが残念です。

    宅配篇は今作で終了だと思うのですが、シリーズはまだ続いているので、引き続き読み進めていきたいと思います❁⃘*.゚

  • 図書館で最近見つけて、これまだ読んでない巻だよねーと読んでみたら、最終巻でした。
    何のかのとずっと読んできたシリーズですが、これで完結ということでしょうか…。
    (ユウさんと千春の結婚前後の番外編も見つけましたが、どういうわけか読んでてすぐ飽きてしまい、一話だけ読んでやめています…)
    ラストあたりの展開が早くて、ちょっと脳ミソ置いていかれました。
    だけど優しくて頑張ってる人たちの物語なので、物語が語られなくなった後も、皆幸せだといいねぇと思います。

    個人的なことですが、読んでたらカキフライが食べたくなりました。
    でもカキフライ高いしあまり扱ってる店もないしそもそもおいしくないといけないし~!
    …と唸ったまさにその直後、縁があって、本読んで夢想した通りの美味しい揚げたてカキフライをもりもり食べることが出来ました。
    最高に食べたい気分の時に食べられるのって幸せですね!
    ごはん系の本読んでたまにあるハッピーです。

  • しあわせ宅配篇ももう終わりかぁ、としみじみ。
    雪緒さんと粕井さん、雪緒さんの仕事面でのその後の方向も怒涛の勢いでしたが綺麗にまとまって、少ししんみりします。

    イートインスペースができた、くま弁、行きたいなぁ〜。
    千春さんとユウさんをお客として見ながら、出来立てのユウさんのお弁当をお店で食べる贅沢を味わいたい。
    焼き鮭弁当もコロッケ弁当も絶対美味しいやつだ、としっかり最後の最後でお腹の方も釣られました。

  • 今回も美味しそうなお弁当の数々。
    ポテトサラダ、牡蠣フライ、メンチカツ、ハンバーガー、あぁ美味しそう。

    そして、雪緒と粕井さんの関係にも変化が。二人共真面目すぎて、考えすぎでは?

    最後は怒涛の展開&あっという間に時が進んでびっくりでした。

  • 雪緒の自分のことになるとなかなか上手くいかない感じがなんとも言えなかった。

    どれも変わらず優しいお話が多くて
    ほっこりしたい時におすすめ。

  • 最後怒涛の勢いで終わった。雪緒さんがせっかくあーだこーだ悩んでたんだから、その後の行く末をゆっくり見たかった。一気に展開されて、意味はわかるけど追いつけない。もったいないなあ。

    この弁当屋シリーズは、たまたま図書館で目について手に取った。タイトルに惹かれて手に取ったら、表紙の絵が美味しそうで、好きな絵柄で、一気に惹かれた。
    読んでみるとこれまた好きなほのぼのハッピーエンド。シリーズものでこういうタイプだと、次第にパターン化してきて飽きるが、お話の展開が毎回同じというわけではないし、人とのやり取りもパターン化されていなかったため、そこまで飽きずにするする読めた。こういうご飯系のほっこり話、好き。

    茜ちゃんのその後とか、千春さんのおめでたとか、粕井さんとのやり取りとか、それぞれ経緯を知りたかったけど、それは各自の想像におまかせ、ってことかな。あーあ、このシリーズ終わっちゃったなぁ。

  • くま弁の揚げたてのミックスフライ弁当か牡蠣フライ弁当食べたい…他にもいろいろメニューは出てきたけど、コロッケもすてがたいんだけどw
    副菜もおいしそうだし、食べる人に寄り添う方向にいろいろ考えて良い方にしていくだけでもすごいと思うし、そういう中の人の人柄みたいなのが温かく魅力的で、それが受け継がれて行くのはうれしいと思う
    でもがんばるのはいいけど無理はしちゃいかんよw
    久万さんのお品書き、もらってみたかったな
    「ありがとう、おつかれさま」

  • 「くま弁ポテサラ五十年史」
    探し求めたものは。
    間違った住所を書いてしまっても、おおよそ合っていれば届いてしまうのは優秀すぎるよな。
    喧嘩をしたっきり遠縁になってしまえば、当時の想い出を笑い話に出来ない限り関わらないだろ。

    「会えない客と揚げたて牡蠣フライ弁当」
    いつも不在な理由。
    目標があるからこそ頑張れるとはいえ、無理をして過労で倒れでもしたら意味が無いだろう。
    ほんの気持ち程度のメッセージだとしても、受け取る側からすると心が温まるものなのだろうな。

    「繋ぎなしハンバーガー弁当」
    不仲な両家の親達。
    きっかけがなんだろうと、子供の前でも平気で互いのことを罵る様子を見るのは嫌だろうな。
    結婚を前提に考えているからこそ、少しでも和解し仲良くしてほしいと願ったのかもしれないな。

    「名無しの弁当と私のお品書き」
    体調不良の理由は。
    本当にやりたい事を見つけたとしても、それを叶えれる場所がなければ意味がないんだよな。
    手書きではなくとも、色んな人達が受け継いできたのは想いが詰まっていると知ったからだろう。

  • 雪緒の物語がちゃんと綺麗に終わりを迎えて、良かったなぁと思いました。粕井さんとの関係、仕事のことなど色々と抱えていたけど、彼女なりに一生懸命考えて答えを出す姿が素敵でした。会社に絶望して辞めてしまった真面目な彼女が、夢に向かってくま弁を巣立ったシーンが…ちょっと泣きそうになります。シリーズの最初から読んでいたのもあって、人との関わり方や心配りの仕方、自分との向き合い方などを一番に学べた所かもしれません。茜ちゃんと友人になってくれたのも私的に「良かったー!」と思ってます。相変わらず、お弁当は美味しそう。
    同じ苗字なのになぜかいがみ合っていた二家族、アプリからの注文からのお客様など。個性的な方々ばかりだったと思います。ハッピーエンドでよかった。ゆうさんがうっかりミスをしてしまうのですが、雪緒達や常連のお客さん達で推理するしてる姿もほっこり。最後にサプライズがありますが、やっぱり!と心の中で叫んでしまいました(笑)最後の数ページは、ちょっと時が進んだくま弁の姿なので読み終わりがスッキリ出来たのかなって感じます。
    これからの雪緒を応援したくなりますし、恋の行方も続編としてまたどこかで読めたらなと思いました!

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著者プロフィール

北海道出身。第1回角川ビーンズ小説大賞にてデビュー。代表作に「光炎のウィザード」シリーズ、「デ・コスタ家の優雅な獣」シリーズなど多数。

「2023年 『弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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