白雲去来 金椛国春秋外伝 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 194
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041127308

作品紹介・あらすじ

遊圭が共に戦った将軍ルーシャンの少年期の回顧録、出世して祖国からの使節を迎える橘真人を襲った危機とは? そして義理の叔父兼皇帝の陽元と義兄となった玄月の間で翻弄される遊圭の姿を描く全3話!

感想・レビュー・書評

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  •  懐かしい顔ぶれにほっこり(*^^*)

     陽元皇帝を何とかしてくださいな、皇后陛下! 彼が動くを不穏な感じがするのはわたしだけ?

     ですが、玄月も遊圭も明々もそれぞれの子どもたちも元気。こういう外伝は大好きだ✨

  • 外伝3篇。
    ルーシャンの少年時代の話は異国だ。架空の世界とはいえ、どんなところなんだろう、どんな暮らしをしているんだろうと、遠い国へ思いを馳せる気分だった。

    橘真人が東瀛国の使節をもてなす話は、彼の人間らしさが表れている。
    ずるいところも良心もあって、親しみがわいてくるなあ。

    皇帝の使いで玄月邸を訪れた遊圭と玄月とのやりとりも、前よりも遊圭の方に遠慮がなくなってきているのが面白かった。

  • 外伝第二弾はルーシャンの過去/真人の落とし前/遊圭のその後。
    ルーシャンと真人は西と東に生まれ、商人と現地妻を両親に持ち、出奔して金椛国へと流れ着いた。
    似たような生い立ちだが歩んできた道はまるで違う。
    小狡い印象のあった真人も遊圭と出会い、死線を潜り抜けたことによって変わっていく。
    そしてようやく過去と向き合う。本物の橘さんいい人。
    遊圭と玄月と陽元。激動の時代にあって変わってきた関係。
    今後も変わっていくのかもしれないが、つかの間の平和と子供たちの健やかな成長を願う。

  • ゆっくり楽しみたいと思っていたのにあっという間に読み終わってしまう。遊圭や玄月たちが中心となって動かしていくはずの金椛国の未来の姿も読んでみたいので外伝も少しずつでも書き続けていっていただけると嬉しい。こんさくには3つのおはなしがふくまれている。久しぶりに都に戻ったルーシャンが寝物語に妻に語った自らの幼い時期の話,橘真人が東瀛国からの使節を世話する役目を仰せつかるのだがその使節の中にかつて真人が学生証を盗んだ橘子生がいることに気付き,かつての悪事が露見しないかハラハラする話。3つ目はかつての朔露撃退の戦功としての昇進をすべて辞退した玄月に陽元が苦悩し,遊圭を使いに出して落とし所を探る話。主要な人物は一通り登場したが,シーリーンはどうしてるのだろう。

  • 面白かった。本編では出てこなかった玄月の思いが読めたりして良かった。

  • 外伝Part2。Part1の方が私の好みだった。
    けど、本巻を読んでてね。
    次世代たち成長後の話が読みたくなったよね。何かのきっかけで恭王が、翔に反旗を翻してもいいし。遊圭夫妻の子供と、玄月夫妻に育てられる子供が幼なじみとして育って、ある日陽元の息子だと気づいた時の葛藤とか、トラブルとか。
    金椛国春秋シリーズ シーズン2待ってる(笑)

  • 橘さんの話は良い話。善意の人が報われるのはホッとする。遊圭が玄月に対して苦手意識を持ち続けるのは、本編を読んでいると十分理解できる。人生でこいつには敵わないと思える人に出会えるのは幸せなことだと思う。

  • 外伝3篇
    ルーシャン将軍の生い立ちを描いた表題作もいいが、やはり遊圭と玄月が腹を割って話し合う「皇帝の憂鬱」が良かった。

  • ルーシャン,真人,玄月・遊圭の後日談がまとめられた短編集.特に盛り上がる要素はないが,穏やかに各人が未来に一歩を踏み出す様が描かれ,気持ちのよい読後感が味わえる.

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著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 獲麟の書(上・下)』がある。

「2023年 『蒼天の王土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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